【新連載】息子は「モワット・ウィルソン症候群」!?知的障害・希少難病の子育て19年の歩みをお話しします
ライター:かめ子
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定型発達の長男(21歳)と知的障害(知的発達症)の長女(19歳)、次男(12歳)の3児を育てている「かめ子」です。長女は生後間もなく発症した脳内出血の後遺症による知的障害、次男は遺伝子の突然変異による先天性疾患である「モワット・ウィルソン症候群」(国内に100人くらいしかいない!)です。
現在長女は就労継続支援B型事業所で働き、次男は特別支援学校の小学部に通っています。障害児育児の日常や、その中で経験した入園・入学・進学・就労問題、てんかん・癇癪との闘いなどを紹介していけたらと思います。
監修: 室伏佑香
東京女子医科大学八千代医療センター 神経小児科
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
筑波大学医学部卒。国立成育医療研究センターで小児科研修終了後、東京女子医科大学八千代医療センター、国立成育医療研究センター、島田療育センターはちおうじで小児神経診療、発達障害診療の研鑽を積む。
現在は、名古屋市立大学大学院で小児神経分野の研究を行っている。
名古屋市立大学大学院 医学研究科 生殖・遺伝医学講座 新生児・小児医学 博士課程
生後1ヶ月で脳内出血!
まずは長女のお話。
出産時は何事もなく、よく飲み、よく眠る健やかな赤ちゃんでした。ところが1ヶ月健診の前日の夜中、いつもと明らかに違う異常な泣き方、おっぱいを飲んでもすぐ噴水のように吐く。「こりゃおかしい!」と救急に駆け込むも、「お腹がちょっと張って苦しいのかな、様子見で」と帰されてしまいました。
出産時は何事もなく、よく飲み、よく眠る健やかな赤ちゃんでした。ところが1ヶ月健診の前日の夜中、いつもと明らかに違う異常な泣き方、おっぱいを飲んでもすぐ噴水のように吐く。「こりゃおかしい!」と救急に駆け込むも、「お腹がちょっと張って苦しいのかな、様子見で」と帰されてしまいました。
帰宅後少し落ち着いたものの、翌朝何となくグッタリしているので近所の小児科へ行くと「大泉門が腫れている!今すぐ大きい病院に行って!」と……。
脳の検査をした結果、左脳の広範囲で出血していたのでした。もう少し発見が遅かったら、脳幹まで達して命を落としていたそうです。
脳の検査をした結果、左脳の広範囲で出血していたのでした。もう少し発見が遅かったら、脳幹まで達して命を落としていたそうです。
てんかんとの長い長い闘い
血腫除去手術でなんとか一命を取り留めましたが、「脳の言語野部分に大ダメージを受けているので一生話せない、大きな麻痺が残って歩くこともできないかもしれない」と言われ、卒倒しそうになりました。
とはいえ、右手足の麻痺はあったものの、割と順調に育ってくれました。
しかし……生後6ヶ月から始まった点頭てんかんを皮切りに、涙なしでは語れない長い長い闘いが始まりました。
とはいえ、右手足の麻痺はあったものの、割と順調に育ってくれました。
しかし……生後6ヶ月から始まった点頭てんかんを皮切りに、涙なしでは語れない長い長い闘いが始まりました。
抗てんかん薬漬け(多いときは5剤!)の日々を救ったのは、2回にわたる「てんかん外科手術」でした。
11歳から19歳になる今に至るまで一度も発作を起こさず、服薬もなくなりました。この3月に特別支援学校を卒業、現在は作業所(就労継続支援B型)に付き添いなしで通所し、毎日楽しく働いています。
11歳から19歳になる今に至るまで一度も発作を起こさず、服薬もなくなりました。この3月に特別支援学校を卒業、現在は作業所(就労継続支援B型)に付き添いなしで通所し、毎日楽しく働いています。
モワットウィルソンってなんなのよ?
さて、次は次男の話。
私たち夫婦は、ずっと子どもは3人ほしい!と思っていました。長女の障害は後天的なものでしたので、遺伝子異常による疾患の心配はあまりせず、長女の発作や日常生活も少しずつ落ち着いた頃、次男を出産しました。
ところが、妊娠中も出産時も何の問題もなかったのに、1ヶ月検診で「心臓に雑音がある」との診断を受け、またもや大きな病院へ。「動脈管開存症」(先天性心疾患のひとつ)が見つかり、身体や内臓が発達する7ヶ月まで待ってから手術を受けました。手術を受けるまで心臓への負担を避けるため、泣かせすぎないようにするのがしんどかったです。
幸い手術で完治したものの、1歳3ヶ月になっても歩く気配なし、発語まったくなし……。一般的に、男の子は女の子より発達がゆっくりとはいいますが、長女のこともあったので早めに療育(発達支援)をスタートしました。それでもなかなか発語がなく、手先が異常に不器用、歩き方もぎこちない。
そんな時、主治医からの「遺伝子のスクリーニングしてみる?」との打診に飛びつきました。2年半ほどのスクリーニング期間を経て、「おそらくモワット・ウィルソン症候群でしょう」と。
「モワット?はぁ?」でした。おいおい、弟にも障害があるのか……しかも国内に100人未満の疾患って……。要は突然変異タイプの遺伝子疾患なのですが、次男は特性や特徴が表にはまったく出ていなかったため、いろいろな角度から何度もスクリーニングしてやっと分かったそうです。モワット・ウィルソン症候群についても、どこかで詳しく紹介したいと思います。
私たち夫婦は、ずっと子どもは3人ほしい!と思っていました。長女の障害は後天的なものでしたので、遺伝子異常による疾患の心配はあまりせず、長女の発作や日常生活も少しずつ落ち着いた頃、次男を出産しました。
ところが、妊娠中も出産時も何の問題もなかったのに、1ヶ月検診で「心臓に雑音がある」との診断を受け、またもや大きな病院へ。「動脈管開存症」(先天性心疾患のひとつ)が見つかり、身体や内臓が発達する7ヶ月まで待ってから手術を受けました。手術を受けるまで心臓への負担を避けるため、泣かせすぎないようにするのがしんどかったです。
幸い手術で完治したものの、1歳3ヶ月になっても歩く気配なし、発語まったくなし……。一般的に、男の子は女の子より発達がゆっくりとはいいますが、長女のこともあったので早めに療育(発達支援)をスタートしました。それでもなかなか発語がなく、手先が異常に不器用、歩き方もぎこちない。
そんな時、主治医からの「遺伝子のスクリーニングしてみる?」との打診に飛びつきました。2年半ほどのスクリーニング期間を経て、「おそらくモワット・ウィルソン症候群でしょう」と。
「モワット?はぁ?」でした。おいおい、弟にも障害があるのか……しかも国内に100人未満の疾患って……。要は突然変異タイプの遺伝子疾患なのですが、次男は特性や特徴が表にはまったく出ていなかったため、いろいろな角度から何度もスクリーニングしてやっと分かったそうです。モワット・ウィルソン症候群についても、どこかで詳しく紹介したいと思います。
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