【理学療法士・公認心理師に聞く】発達が気になる子のトイトレのコツは、「感覚特性」と「見える化」にあり!?

ライター:発達ナビ編集部
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発達が気になる子どものトイトレは、その子の感覚特性やこだわり、コミュニケーションの難しさから、保護者の方が「わが子の場合はどうしたらいいの……」と悩みを抱えてしまうことも多いのではないでしょうか。今回は、理学療法士・公認心理師として子どもの発達支援にも携わっている専門家の髙橋賢太郎先生にトイトレのヒントを聞きました。子どもの特性への理解を深め、親子の負担を減らすための新しいヒントを見つけてみませんか。

この記事で分かること

  • 発達が気になる子のトイトレを難しくする感覚特性やこだわり
  • 尿意を「数値で見える化」する『DFree』が、トイレのタイミング把握に役立つ仕組み
  • 『DFree』をスモールステップで上手に活用するための具体的なコツ

髙橋賢太郎先生(理学療法士・公認心理師)

髙橋賢太郎先生(理学療法士・公認心理師)イラスト
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横浜市リハビリテーション事業団で15年間、発達障害や肢体不自由児の療育に携わる。現在はフリーランスとして、鎌倉市内の小中学校や医療機関、通所施設などで運動・ADL指導やカウンセリングを行う。障害児向けの排泄支援ハンドブック「こころと体に合った排泄スタイル」を制作し、キッズデザイン賞を受賞。障害児の排泄支援の専門家として、理学療法士/公認心理師の両視点から、子どもと家族の“安心できる成長発達”を支援している。

1. 発達が気になる子どものトイトレで知っておきたいことは?

発達の特性によるトイトレの難しさ

発達障害のある子どもは、トイトレが苦手な傾向があります。その背景には発達の特性が関係している場合があります。例えば、感覚過敏がありトイレの水音に恐怖を感じたり、逆に感覚鈍麻でおしっこが溜まる感覚に気づきにくかったりします。また、「おむつでないと排泄できない」「特定の場所でないとできない」など、排泄する場所や方法にこだわりや、「遊びをやめられない」「決まった手順でないとイヤ」といったこだわり、見通し不安が影響する場合もあります。一方で、筋力の弱さや姿勢保持の難しさから、便座に座った状態ではうまく力めない、足がぶらぶらすると力が入らないといった子どももいます。

トイトレの開始時期の目安と大切な心構え

発達障害のある子どもの場合、おむつを卒業できる日が来るまで時間がかかることもあります。大切なのは、お子さんがトイレに苦手意識を持たないようにサポートすることです。「失敗してもいい」と考え、子どもの挑戦を応援しましょう。失敗して叱られた経験から「トイレ=嫌な場所」という不安につながる可能性があります。
髙橋賢太郎先生より
発達に特性があるお子さんは、主に体の動きを担うアウターマッスル(体の表層部にある筋肉)に対して姿勢保持やバランスを担うインナーマッスル(深層筋)の発達が未熟な場合が多く、結果として「便座に上手に座れない」「タイミングよく出せない」などがあります。加えて感覚特性の影響も大きく、特に視覚優位なお子さんにとって体の中の状態を想像することは容易ではなく、離乳食やお着替えとまた違った難しさがあります。そもそも、すべてのお子さんにとってトイトレは大きな挑戦であり、見通しが立ちにくいトイトレは、発達に特性があるお子さんにとって不安や苦手意識を感じやすい行為と言えます。
髙橋賢太郎先生(理学療法士・公認心理師)イラスト
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2. 排泄予測機器『DFree(ディフリー)』を活用するメリットは?

実は難しい「おしっこが出そうなタイミング」の把握

トイトレの第一歩は、「おしっこが出そうなタイミング」でトイレに誘うことです。まずは、朝起きたとき、食事のあと、お昼寝の前後といった排尿しやすいタイミングでおむつをチェック。まだ濡れていなければ、トイレに優しく誘ってみましょう。この声がけのタイミング合わないことが続くと、子どもがトイレに行くのを嫌がるようになることがあります。

トイレのタイミングを教えてくれるDFree

DFree(ディフリー)は、お腹に貼ることでおしっこのたまり具合を数字で見える化し、トイレのタイミングをお知らせする機器です。

保護者の方の「いつ出るか分からない」「トイレに誘うタイミングが分からない」という不安が軽くなり、親子のネガティブなやり取りを減らすことで心理的な負担を下げられます。また、「尿意」という曖昧で分かりにくい感覚を「数値」という具体的な視覚情報で表すことで、視覚優位や曖昧な表現が苦手な子どもの行動のきっかけになりやすいことが考えられます。

DFreeは、 4つのステップで保護者の方は子どもと一緒にトイトレ成功を目指すことができます。
トイレのタイミングを教えてくれる『DFree』
トイレのタイミングを教えてくれる『DFree』
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【ステップ1 現状を把握する】
・「どれくらい」おしっこを溜められるかを知る
・「いつ」おしっこをしているかを知る
・上記をもとにおしっこの「サイン」に気づく

【ステップ2 トイレの成功率を上げる】
・DFreeでおしっこのタイミングを把握する
・子どもをスムーズにトイレへ連れていく
・おしっこが溜まっている状態で、トイレで排尿をさせる

【ステップ3 トイレの成功場所を拡げる】
・自宅だけでなく、外出先でもスムーズにトイレへ連れていく
・保育園や学校、発達支援施設でも先生方と協力して成功確率を上げていく

【ステップ4 子どもの成長を実感する】
・おしっこを溜める力の成長を確認できる
・トイレ成功率が上がっていることを確認できる
髙橋賢太郎先生より
「行きたい」「出た」など言葉で伝えられないお子さんの場合でも、DFreeのように“声にならないサインを見える化する”道具があれば、言葉以外のサインに気づき、寄り添うきっかけをつくることができるでしょう。そして、こうしたやり取りを積み重ねることで伝わる喜びを経験し、違った場面でも気持ちを表現したいと思う心を育むことが期待できます。
髙橋賢太郎先生(理学療法士・公認心理師)イラスト
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※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから『DFree』のサイトに遷移します

保護者の方の声

DFreeを使う前はトイレに座っても出ないのが当たり前で、息子自身も失敗や成功といったことを特に気にしていませんでした。けれど、数字を目安にタイミングを合わせられるようになってからは、座ると実際に出る経験が増えていきました。私もトイレに誘うタイミングが分かるようになったことで、ストレスが大きく減りました。今では「次はできるかな」と前向きに見守れるようになっています。
(ASD(自閉スペクトラム症) 5歳の男の子の保護者さまより)
髙橋賢太郎先生より
体の中の状態を見える化したことで、トイレで座る目的が明確になったと考えられます。インクルーシブ教育の根幹でもある「分かる」と「できる」を体現した成功例と言えるでしょう。そして何よりも、親御さんのストレスが軽減されことがお子さんにとって安心安全を感じるきっかけでもあり、今回の成功の一番の要因と思われます。
髙橋賢太郎先生(理学療法士・公認心理師)イラスト
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3. DFreeを上手に活用するためのポイントは?

1週間の「無料お試し」から始める

DFreeは、購入前に無料で1週間、お試しすることができます。子どもに合ったDFreeの装着位置や、トイレに誘うタイミングを見つけてみましょう。うまく活用できなかった場合は、購入せずに返却することができます。

DFree専門チームに相談する

「無料お試し」期間中も、DFree専門チームのサポートを受けられます。公式LINEでいつでも相談できるので、些細なことでも気軽に質問してみましょう。また、「うまく測れているかな?」「いつ声をかければいい?」といった悩みに、DFreeの専門スタッフが1対1で応えてくれる「オンライン相談会(無料・10〜30分)」も申し込むことができます。

スモールステップでトイトレを進める

DFreeを使ってもすぐにトイレが成功するとは限りません。まずは「数値を見てトイレに行けた」だけでOKなど、スモールステップで考えましょう。また、DFreeの通知を確認してトイレに連れて行っても、トイレの環境が整っていなければ成功するのは難しいものです。足台(踏み台)を置いてしっかり足がつくようにする、リラックスできる空間にするなど、子どもの視点で点検してみましょう。
髙橋賢太郎先生より
トイトレでは、「歩ける」「話せる」「興味がある」ことがきっかけとして推奨されやすく、発達に特性があるお子さん、発達がゆっくりなお子さんは「様子を見ましょう」と先送りになりがちです。しかし、排泄は生理現象であり、必ずしも運動機能、言語機能、認知機能に左右されるとは限りません。まずは一度試してみることをおすすめします。その際は「出る、出ない」に言及せず、挑戦したことに注目しましょう。見通しが立ちにくいトイトレは「出る、出ない」といった結果の前に終わりまでの流れを経験する必要があります。まずは短時間座ることから始めてみてください。出ても、出なくても気持ちよく終わることが大切です。

トイトレの流れを見通せるようになったら、DFreeを使った見える化や、姿勢環境への工夫などを一つずつ試していきます。特に、運動発達がゆっくりなお子さん、手足に麻痺があるお子さんにとって「姿勢」は重要です。足台(踏み台)を用意してしっかり足が着くようにします。体は前傾、股関節は深く曲げましょう。テーブルやクッションで体や腕を支えるとより安定します。こうした姿勢は腹圧がかかりやすく、直腸周辺の筋肉を緩め、少しの力で排尿排便が可能となります。ただし、座りすぎは骨盤の筋肉に負担がかかるため配慮が必要です。

お子さんのこころと体を最大限に尊重し、嫌がるようであれば、いったんお休みする勇気をもって挑戦してみましょう。
髙橋賢太郎先生(理学療法士・公認心理師)イラスト
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※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから『子どもトイレ研究所』のサイトに遷移します

DFreeは適切なタイミングでトイレに誘導するサポートアイテム

DFreeは、発達が気になるお子さんの「おしっこが溜まっていること」を確認して、適切なタイミングでトイレに誘導しやすくするためのアイテムです。髙橋賢太郎先生のアドバイスもご参考に、まずは「無料お試し」から始めてみてはいかがでしょうか。
適切なタイミングでトイレに誘導するサポートアイテム『DFree』
適切なタイミングでトイレに誘導するサポートアイテム『DFree』
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

ADHD(注意欠如多動症)
注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。
ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。

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