経験を無駄にせず、自分らしいバランスで働き続ける

支援の現場で、困りごとを抱えるお子さんの背景を考える時、わが子との実体験がヒントになることもあります。かつて仕事と育児の間で悩んだ時間や、家庭での試行錯誤があったからこそ、目の前の子どもや保護者の方の気持ちに、少しだけ深く共感できるのかもしれません。

育児に専念せざるを得なかった時期の葛藤も、今の自分をつくる大切な経験だったのだと、ようやく思えるようになりました。私自身のこの経験が、同じように仕事と育児のバランスに悩むどなたかの、小さなヒントになれば幸いです。

執筆/かしりりあ
(監修:鈴木先生より)
現代の育児において、夫婦の協力はもはや必須です。「父親が仕事、母親が家事と育児」という時代は過ぎ、父親も育休を取得して家事・育児の役割を分担し、共に家庭を運営する時代へと変わりました。しかし、その「当たり前」を目指そうとする中で、かえってパートナーとのすれ違いに苦しむ声も多く聞かれます。

例えばパートナーにASD(自閉スペクトラム症)の傾向がある場合、相手の状況を察して動くことや、臨機応変な役割分担が苦手なことがあります。その場合、もう一方への負担が増加して疲労感や孤独感を強める要因になります。

児童発達支援施設を利用する家庭にはそういうケースも往々にしてあることを知ったうえで対応が必要になります。ひとり親世帯も含め、家庭の状況は多様です。支援者には、さまざまなケースを想定して「見通し」をつけることが求められます。ピアカウンセリングのように、同じ悩みを持った親同士で自分の経験した知識を共有できる「私」でいてくださいね。
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https://h-navi.jp/column/article/35030865
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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