今度は一人で抱え込まない。教育委員会へ
今度は一人で抱え込むのはやめよう、そう思い、まず教育委員会へ相談しました。すると発達に詳しい先生が来てくださいました。そして、小学校のスクールソーシャルワーカーの先生が中学校のスクールソーシャルワーカーの先生を繋げてくださり、お二方が相談して、息子をどのように受け入れるのか一緒に対策を考えてくれました。
また、市の相談員の方にいままでの不登校への流れを説明したところ、「先生と思いの共有ができてないように感じます」と言われ、ハッとしました。相談員の方は先生に伝わるように「氷山の一角として表出している困っていること」の捉え方や対策を考えてくださり、学校側に働きかけてくれたことで、ようやく合理的配慮の希望が届きやすくなったと感じました。
たくさんの方々が、息子が登校できるよう考えてくださいました。
そして、今中1となった息子は、毎日学校へ通えるようになったのです。
また、市の相談員の方にいままでの不登校への流れを説明したところ、「先生と思いの共有ができてないように感じます」と言われ、ハッとしました。相談員の方は先生に伝わるように「氷山の一角として表出している困っていること」の捉え方や対策を考えてくださり、学校側に働きかけてくれたことで、ようやく合理的配慮の希望が届きやすくなったと感じました。
たくさんの方々が、息子が登校できるよう考えてくださいました。
そして、今中1となった息子は、毎日学校へ通えるようになったのです。
特別支援学級が軸に
息子は、現在特別支援学級に在籍しています。このクラスという「軸」できたことが、息子にとって大きな安心感に繋がっています。
息子は今も不安が強く、急なスケジュールの変更にはイライラしがちです。でも、最近では納得できるまでの時間が早くなってきました。
息子は非常に真面目で「すべてを話すことで、信頼してくれる」という関係性を大切にしています。私の話がブレると反発してくるという厳しさはありますが、それこそが息子の持つ誠実さなのだと感じています。
今、お子さんの登校に悩んでいる方へ。わが家の登校のきっかけは、専門家の方々の助けでした。人との繋がりはしんどいこともあると思いますが、家族だけではなく周りにも是非一緒に考えてもらってください。自分の休憩を確保しつつ、もがくことが大切だと今も日々葛藤しながら過ごしています。
一人で抱え込まず、SOSを出すことで、新しい道が見えることを願っています。
息子は今も不安が強く、急なスケジュールの変更にはイライラしがちです。でも、最近では納得できるまでの時間が早くなってきました。
息子は非常に真面目で「すべてを話すことで、信頼してくれる」という関係性を大切にしています。私の話がブレると反発してくるという厳しさはありますが、それこそが息子の持つ誠実さなのだと感じています。
今、お子さんの登校に悩んでいる方へ。わが家の登校のきっかけは、専門家の方々の助けでした。人との繋がりはしんどいこともあると思いますが、家族だけではなく周りにも是非一緒に考えてもらってください。自分の休憩を確保しつつ、もがくことが大切だと今も日々葛藤しながら過ごしています。
一人で抱え込まず、SOSを出すことで、新しい道が見えることを願っています。
イラスト/志士ノまる
エピソード参考/にし
エピソード参考/にし
専門家コメント 室伏佑香先生(小児科医)
息子さんの不登校や再登校までの道のり、そしてその中でのお母さまの葛藤や決断について、丁寧に共有してくださりありがとうございました。
登校がしんどくなってしまうお子さんは、それまで一見頑張れているように見えても、実際には、そのできている姿の裏で強い緊張や無理を重ね、心も身体も限界まで疲れ切ってしまっていることがあります。実際に「できているかどうか」だけでなく、「どれくらいの負担をかけながら頑張っているのか」を周囲が見極めることは、簡単ではないこともあります。だからこそ、お子さんから「つらい」「行きたくない」といった訴えがあったときには、その言葉の背景にある疲れや不安にも目を向けて、改めて状況を考えてみることが大切なのだと思います。
ご家族が、学校を休ませるという決断をされたことは、とても大きな勇気のいることだったと思います。学校に行けなくなることへの不安や葛藤もあったと思いますが、まずは安心して過ごせる環境を整えようとされたことが、息子さんにとって大切な回復の土台になったのだと思います。
登校が難しくなったお子さんの中には、自己肯定感の低下が目立つこともあり、その姿に胸を痛めるご家族も少なくありません。そのような中で、ポイント制を取り入れたことは、とても素敵な工夫だと思います。勉強だけではなく、家事や家族を支える行動にも価値があることを見える形で伝えたことで、「自分は頑張っている」「家族の役に立てている」という実感につながっていったのではないでしょうか。自己肯定感が下がりやすい不登校の時期には、「できていること」に目を向けて評価していく関わりは、とても大きな意味を持つと思います。
不登校の悩みは、ご家庭だけで抱えるにはとても大きいものです。担任の先生だけでなく、学校内であれば学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど、外部であれば自治体の教育相談・子育て相談窓口、教育委員会の相談窓口、医療機関などで相談することで、より具体的な支援の手がかりが見つかることもあります。ご家族だけで頑張りすぎず、周囲の力を借りることも、大切な支援の一つだと思います。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
登校がしんどくなってしまうお子さんは、それまで一見頑張れているように見えても、実際には、そのできている姿の裏で強い緊張や無理を重ね、心も身体も限界まで疲れ切ってしまっていることがあります。実際に「できているかどうか」だけでなく、「どれくらいの負担をかけながら頑張っているのか」を周囲が見極めることは、簡単ではないこともあります。だからこそ、お子さんから「つらい」「行きたくない」といった訴えがあったときには、その言葉の背景にある疲れや不安にも目を向けて、改めて状況を考えてみることが大切なのだと思います。
ご家族が、学校を休ませるという決断をされたことは、とても大きな勇気のいることだったと思います。学校に行けなくなることへの不安や葛藤もあったと思いますが、まずは安心して過ごせる環境を整えようとされたことが、息子さんにとって大切な回復の土台になったのだと思います。
登校が難しくなったお子さんの中には、自己肯定感の低下が目立つこともあり、その姿に胸を痛めるご家族も少なくありません。そのような中で、ポイント制を取り入れたことは、とても素敵な工夫だと思います。勉強だけではなく、家事や家族を支える行動にも価値があることを見える形で伝えたことで、「自分は頑張っている」「家族の役に立てている」という実感につながっていったのではないでしょうか。自己肯定感が下がりやすい不登校の時期には、「できていること」に目を向けて評価していく関わりは、とても大きな意味を持つと思います。
不登校の悩みは、ご家庭だけで抱えるにはとても大きいものです。担任の先生だけでなく、学校内であれば学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど、外部であれば自治体の教育相談・子育て相談窓口、教育委員会の相談窓口、医療機関などで相談することで、より具体的な支援の手がかりが見つかることもあります。ご家族だけで頑張りすぎず、周囲の力を借りることも、大切な支援の一つだと思います。(監修:小児科医 室伏佑香先生)
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
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