やっと子育ての相談ができる…身構える私。そして下された診断名は

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いよいよ、医師と私たち夫婦との面談です。特に私は身構えていました。
「やっとこの子に起きていることがわかる…!」この日が来るまで、何度眠れない夜を過ごし、何度涙を流したか…。

医師から告げられたのは、以下でした。

●注意関心の向け方に偏りがある
 ・人より物に関心がある

●発達に凸凹がある
 ・目で見て理解する力はある(視覚優位)
 ・意図、意味、気持ちや状況、ルールや人との距離など、見えないものをイメージする力が弱い

●コミュニケーションの困難さ
 ・相手の意図を理解してコミュニケーションする力が弱い
 
「この、3つの観点から総称して『自閉症スペクトラム障害』と言えます。そこに交わるカタチで、様々な障害が関わってきていたりもするのですが、お子さんの場合はADHDの傾向が既にあります。ただし、未就学児に対する診断は下せないことになっていますから、ADHD(仮)と思ってください。」

医師は時おり穏やかに、でも強くきっぱりと言いました。

「この子にはきっと何かある…」わかってはいた。でも現実を突き付けられたショックは大きくて

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うちの子は自閉症スペクトラム障害なんだ…。障害と名のつく診断を貰ってしまった…。
その直後、しばらく呆然としたのを覚えています。

そして、気付いた時に私は泣いていました。声もなく、ポロポロ涙が止まりませんでした。主人も冷静を装いながら、私の背中を一生懸命さすってくれていました。

医師は更に続けました。

「診断名というのは、あくまで名前です。総称のようなもの。これから先、診断名としては一生取れることはないかもしれないけれど、息子さんはまだ小さい。

これからの関わり方次第で、とても伸びるお子さんだと思いますよ。賢いのね、彼。とても賢いわ。将来が楽しみ。だから、一緒に向き合っていくお力になれればと思います。」そう締めくくりました。

支えになった夫の存在。そして始まったのは新しい未来だった

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「診断名としては一生取れることはないかもしれないけれど」医師のこの言葉は、悪意からではなく「大丈夫。我々もサポートします。未来をみよう!」という気持ちからだったのだと思いますが、この時の私は、この言葉だけがずっと頭から離れませんでした。

主人は、滅多に動じない人ですが、流石に悲しそうな表情でした。私が感情のまま泣いてしまったことで、それをどうにかしてあげなきゃ。家族を支えなきゃ。という気持ちでいっぱいだったようです。

こうして私たち家族の、療育と向き合う日々が始まるのでした。
その様子は次の記事で書きたいと思いますので、宜しければお付き合いください。
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「発達障害かもしれない」葛藤する気持ちの末、相談に至るまで

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