ひも通しのメリットとは・・・?
「穴にヒモを通す」という作業は、左右の手で別々の動作をし、見た場所を追って限られた空間(穴)に通すという、手と目を使うものです。大人がひも通しを思い浮かべると簡単そうに感じるかもしれませんが、非情に繊細な作業なので、小さなお子様にとってはとても難しい事なのです。
しかしその分、「ひも通し」という遊びには知育要素も詰まっており、いろいろな能力を育むことができると言われています。具体的にどんな能力を育てることができるのか、下にまとめていきます。
①手先が器用になる
ひも通しは、小さいお子様や初めて経験する場合には大変難しい作業ですが、手先を細かく動かす動作を繰り返すことで自然と「手先の器用さ」を鍛えることができます。また指先が器用になることによって、ボタンかけ・文字を書くなど、日常生活にもプラスになります。
加えて、指先の器用さ(巧緻性)は、コミュニケーション能力や運動能力に関係があるともいわれているほか、手先が器用なほど意欲的で社会性が高い傾向にあるようです。このように、「第二の脳」と言われる手先を鍛えていくことは、今後の能力に大きくかかわっています。
②集中力が高まる
ひも通しは一見シンプルな遊びですが、お子さまにとっては細かく難しい作業です。大人で言えば「裁縫の際に針に糸を通す」というような繊細なものと言えるでしょうか。
そんな難しい作業をこなすためには、何より「集中力」が必要です。小さな穴に通したり、通したひもが抜けないように注意しながら遊んだり、ひもを通し続けることで自然と集中力が養われます。また、うまくできなくても諦めずに続ける「忍耐力」も鍛えられるでしょう。
③想像力が身につく
どういう風にしたらひもが通るか・通しやすいかといった通すこと自体を考えたり、どんな順番でひもを通すか・どんなものが出来上がるかなど完成形をイメージしたり、好きな色のパーツを選んで自分の考えを自分の力で表現したりすることで「創造力」や「思考力」が身につきます。
またひもの先を結んでおかないと抜けてしまうので、結んだもの・結んでない物のどちらも渡して、どういうときに抜けてしまうのかを想像してもらうこともお子様にとって学びになります。
④自己肯定感が高まる
ひもを通すという作業がうまくいったという「達成感」やそれを積み重ねて自分が
思い描くものを完成させることで「自己肯定感」が得られます。
小さな成功体験を積み上げれば自信がつきますし、うまくできない時の周囲の大人の励ましや、成功した時に褒められることもとても大切で、お子さまも心の成長には欠かせません。
ひも通しをはじめ、指先を使う遊びは、お子さまの製法に嬉しい影響を与えてくれます。単純な作業だと思いがちな遊びですが、知育効果は絶大!
お子さまが楽しみながら取り組めるよう、発達・成長に合わせて少しずつステップアップしながら遊べるものを選んであげることが大切でしょう♪
ひもとおし
教室の毎日
23/10/16 12:04