こんにちは!らいくす草加教室です。
『「叱られない」教室らいくす』なので、今回は、「なぜ叱らない方がいいのか」について自分なりの考えを述べたいと思います。
このブログを見ている方の中にも、高校生の生物や大学生の心理学の授業で「オペラント条件付け」について習った方は多いかと思います。「オペラント条件付け」はスキナーの実験が有名です。まず、箱の中にラットを閉じ込めます。箱の中のレバーに触れたときに餌(好子)が与えられるようにするとラットはレバーを押す回数が増えます(強化)。逆にレバーに触れたときに電撃(嫌子)が与えられるようにするとレバーを押す回数が減ります(弱化)。レバーを押しても餌がでないようにした場合にもレバーを押す回数が減ります(消去)。これがスキナー箱の実験です。
そして、好子・嫌子の用い方によって強化・弱化は4つに分類されます。
①正の強化:好子付与増加による行動増加
②負の強化:嫌子付与減少による行動増加
③正の弱化:好子付与減少による行動減少
④負の弱化:嫌子付与増加による行動減少
「問題行動を𠮟りつけることで減らそうとする」という行為は、「嫌子付与増加による行動減少」を狙った行為なので④負の弱化といえます。
④負の弱化では減らしたい行動以外まで抑制されてしまうことがあるといわれています。「叱られそうだから○○するのもやめておこう」と子どもが恐怖心をいだいて積極性が失われてしまい良い部分も発揮できなくなってしまうのはもったいないことです。また、④負の弱化では、嫌子がない場合は不適切行動は減少しないので根本的な解決にはならないともいわれています。「叱る人がいないから○○してもいいや」という考えでは1人になったらまた問題行動を行ってしまうかもしれません。
なので、①正の強化(たとえば問題行動を起こさず我慢できたときにご褒美を与える)、②負の強化(たとえば問題行動が起きにくい環境をつくる)、③正の弱化(たとえば問題行動を起こしたときはご褒美を減らす)をうまく活用するのがよいのではないかと考えます。
と口では簡単に言っても、その子にとって何が好子で何が嫌子なのかの見極めが難しいこともあります。本当に危険なときは大声で注意もしてしまいます。難しい。
これらは、あくまで個人の考えで間違えている部分もあるかもしれませんが、叱らない方がいい理由についてこれからも考えていきたいと思います。
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叱らない理由を考える~オペラント条件付け~
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21/08/04 09:32