困りごとが生じている場合、特性に応じた環境がないと、いつまでも失敗を繰り返してしまうことになります。怠けたりふざけたりしているわけではないのに、失敗して叱責を受けることが多いと、子どもは次第に自信ややる気をなくしてしまいます。
そのため、発達障害の特性に応じて「失敗しづらい環境」を大人が設定することが必要です。
こだわりが強く、いつもと違うスケジュールになると癇癪を起こしてしまう。また、口頭指示を理解することが苦手な子どもの場合
→予定の変更がある場合は、事前に伝えておく。その際、表や写真を使って視覚的に伝えるようにする
・具体的で、短い指示を出す
「ちゃんと片付けて」→「ブロックを、あそこの箱にいれてね」
「ランドセルと水筒と帽子を片付けて、宿題をやるまでゲームはなし」
→「(指示を一つずつ分解する)ランドセルをしまってきて。(できたら)水筒と帽子も片付けてね。(できたら)宿題をやろうね。(始めたら)終わったら、ゲームしようね」 等
自閉症スペクトラム障害のある子どもは、空気を読んだり、口頭指示を理解したりすることが苦手である場合も多く、指示はできるだけ具体的に、短く伝えることが大切です。
自閉症スペクトラム障害のある子の困りごとと関わり方③
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21/07/14 10:10