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【自閉スペクトラム症を描いたドラマ「だいすき」】

教室の毎日
【自閉スペクトラム症を描いたドラマ「だいすき」】
~ 女優 香理奈はいいです。以前は、自閉症の友人を支援する役、そして、このドラマでは発達障がい者を演じています

 もうかなり前になりますが、「児相日記(20)」で、自閉症のドラマのことを書いています。
 二宮和也主演の「マラソン」と草なぎ剛主演の「僕が歩く道」です。
 「僕の歩く道」では、草なぎくんが演じるカナータイプの自閉症の青年の小学校時代からの友だち(彼女)のことも描かれていて、彼女は彼のよき理解者であり、彼を支え続けている人(獣医)です。彼は、毎日、彼女(都古(みやこ)ちゃん)にハガキを出します。 
 その彼女役が、女優の香理奈さんでした。
 そして、15年ほど前にHBCTVで毎週木曜22:00に放映されていた「だいすき!!」というドラマで、彼女は主人公(柚子(ゆず))を演じています。
 テレビの公式サイトでは、こんなふうに紹介されています。
 「2005年3月から『BE・LOVE』 (講談社刊) でスタートし、現在も連載中の 『だいすき !! ゆずの子育て日記』 が原作。
主人公、福原柚子は軽度の知的障害がある23歳。柚子は、子供のような純粋さで恋に落ち、結ばれ、妊娠。やがて母親になり、そのひたむきな気持ちを母親や支援者は必死にサポートする。」
 ただ、僕の個人的な感想ですが、彼女(柚子)は自閉スペクトラム症も伴っているように思います。
 香里奈さんの演技は僕は好きです。
ちょっと大げさかなという感じはありますが、見ている方も、彼女の保護者になったつもりで、ハラハラしてしまいます。
 柚子(香里奈)の母親は、岸本加世子さんですが、若い頃はツッパリ姉ちゃん(?)的だった人が、障害児を持つ母親の悲しみ、苦しみ、そして、喜びを好演しています。
 弟の蓮(れん)(平岡祐太)もいいです。
障害児の姉を持ったきょうだいの苦しみ、寂しさ、そして、心の温かさが伝わってきます。
◎その他に、自閉スペクトラム症をテーマにした映画やドラマはたくさんあります。
その代表は、ダスティン・ホフマンの「レインマン」です。
◎「レインマン」(1988)はアカデミー賞主要4部門に輝いた秀作で、この映画により米国の自閉症の理解が10年は進んだといわれています。
◎まだ見ていない映画で、見たいと思っているのは、「ぼくはうみがみたくなりました」です。ひとりの自閉症の青年と、その周囲の人々が織り成す、心温まるヒューマン・ドラマ。
脚本家の山下久仁明が実際に自閉症の子を持つ親としての経験を通して、多くの人に自閉症への理解を深めてほしいとの願いから原作を書き下ろし、映画化を実現させたヒューマン・ドラマです。
◆但田たかゆき

※つぶやき:
昔むかし、自閉症の子どもたちから見える世界を映像(動画)で描きたいと思ったことがあります。
そんな才能はないため、もちろん実現していませんが、ただ、自閉症や発達障害の子どもたちの感じる世界、認識する世界、そして、心の動きなどを少しでも理解できたらと、日々の児童デイサービスでの療育に加えて、毎週土曜日は、札幌市内の発達クリニック、児童精神科クリニックで心理テスターの仕事をしています。

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