【きみの友だち〜その3】【別れの曲】
「別れの曲」では、3年間万年補欠で、試合に出ることのなかった中学サッカー部員が主人公だ。
何をやっても
「面白くもなんともない」
「楽しいことなど、なにもない」
「これからも、ずっと-だろうか」
と毎日を過ごしている佐藤くん。
後輩をいじめている彼。
男の子なら、誰でも心当たりがある、格好悪い男の子だ。
そんな彼に、恵美ちゃんは、話しかける。
さらりと、キツいことを言う。
「でも、一瞬だけ、一瞬でも、チームの中でいちばん喜んでいたよ。いばっていいよそれ、ほんとだよ」
とも言う。
そして、彼を指差して「雲」と笑う。
「がんばれ雲」と。
僕は、この言葉に涙があふれて止まらなかった…。
◆但田たかゆき
【きみの友だち〜その3】【別れの曲】
教室の毎日
23/04/14 12:25