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【きみの友だち〜その5】「花いちもんめ」

教室の毎日
【きみの友だち〜その5】「花いちもんめ」

「ねじれの位置」「かげふみ」では、恵美ちゃんの弟のブンと親友のモトの衝突や葛藤が描かれる。ブンは、勉強もスポーツも何でもできる男の子。そんな弟に向けられた恵美ちゃんの厳しく優しい視線とメッセージ。

 「花いちもんめ」は、恵美ちゃん、きみ自身の物語だ。
 ここでは、恵美ちゃんのこと、恵美ちゃんの大切な友だちの由香ちゃんとの数年間、そして永遠の別れが描かれる。由香ちゃんは、腎臓の病気のため、学校での生活よりも病院での生活が長い子だ。
 交通事故に遭う前、恵美ちゃんは「花いちもんめ」で遊ぶことが好きだった。
 あの子が欲しい、あの子じゃわからん、この子が欲しい、 - 相手チームから名前を呼ばれた二人は前に出て、じゃんけんをして、負けた子は相手チームに取られてしまう遊びだ。恵美ちゃんは、その遊びにどきどきして、わくわくして、楽しくてしかたなかった。
 「恵美ちゃんが欲しい」と相手チームに呼ばれると、じゃんけんの緊張を感じる前に、ほっとした。相手チームに取られても、すぐ味方が「恵美ちゃんがほしい」と取れ返そうとしてくれる。それがうれしい。
 逆に、いつまでたっても指名されなかったり、じゃんけんに負けたあと味方にずっと放っておかれたりしたら、寂しくて、悲しい。
 あの頃、恵美ちゃんは、そのうれしさや寂しさの理由がわからなかった。事故のあとで友だちに嫌われて、ひとりぼっちになって、由香ちゃんに会ってから少しずつわかってきた。
 誰かに名前を呼ばれることは、とてもうれしい。誰かに「欲しい」と思われることは、とても気分がいい。
 だから、嫌な子は、そこを狙ってくる。名前を呼ばないことで、その子のことを消し去ってしまう。「あんたは、いらない」と指でピンと遠くにはじくことで、居場所をなくしてしまう。そして、そういう子はいつだって「みんな」の中に隠れて、にやにや笑っているのだ。
 恵美ちゃん、きみは「みんな」を信じないし、頼らない。一人ひとりは悪くない。
でも、その子が「みんな」の中にいるかぎり、きみは笑顔を向けない。
◆但田たかゆき

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