【こぱんの療育の柱】
【心を守り育てること】
【笑顔のエネルギーをたくわえること】
人は、他人の心を知らないほうが気楽に生きていけると思いますし、
その方が幸せかもしれません。
子どもたちの療育についても、同じことが言えるかもしれません。
人の心は目に見えませんし、寂しさや悲しみわ、そして、心の傷も見ることはできません。
でも、僕は、児童福祉の臨床の仕事に携わる以上は、心の問題を大切にしていきたいと思っています。
児童デイサービスは、見た目の変化として、
・発達を促すこと、
・出来ないことを出来るようにすること、
・能力を伸ばすこと、
・社会適応性を高めること
などが、具体的な目標として掲げられます。
それは、誰が見ても分かる成果とも言えます。
こぱんはうすさくらでも、もちろんそういった形に現れる行動や結果を目指さないわけではありません。
でも、大切にしたいのは、
発達の土台(基礎)を作り、育てることだと思っています。
地盤や基礎がしっかりしていない所に家を建てると、強めの雨風や地震などで家が倒れてしまいます。
あれもこれもと、家をどんどん建て増ししていくと、その重さを基礎が支えきれず、崩壊してしまいます。
高いビルの重みに耐えられ、
地震の波動も吸収できるような、そんな強固で柔軟な土台を作ってあげられたらと思っています。
そして、それは、自分が愛されているという確たる実感です。
自分自身や自分の行動可能性への信頼です。
今はうまく行かなくても、「そんなこともあるさ」「明日はうまくいくかもしれないから、頑張ってみよう」、と考えられることです。
心がまだ愛で十分に満たされていない子には愛を注いであげることが大切ですし、
心が傷ついている子には、心を癒やしてあげることが必要です。
寂しい表情、悲しい表情をしていることが多い子には、心からの笑顔を少しでも取り戻してあげることが大切だと思っています。
そして、そのためには、
療育スタッフが、
子どもたちの心に寄り添うこと、
子どもたちの感情や心を理解すること、
子どもたちが本音を出せるような信頼関係(ラポート)を作ること、
などが大切です。
そして、外からは見えない心を理解し、
また、ときに封印され、真空パックされた心の傷などを解放し、浮かび上がらせるために、
こぱんはうすでは、心理指導担当職員による心理検査を定期的に、あるいは必要と認めた時に行っています。
また、通常のプレイセラピーの他に箱庭療法やアートセラピーなどの心理療法を行っています。
そして、それらは無料です。
費用は一切かかりません。
通所給付費の中に含まれています。
◆但田たかゆき
【こぱんの療育の柱】【心を守り育てること】
教室の毎日
23/09/30 06:55