【本当の友だちってなあに?】
【いなくなっても一生忘れない友だちが、一人いればいい】
・もう15年以上も前に書いた日記です。
・友だちのことを描いた短編小説集を読んでの感想です。
・いま、僕が働いている児童デイサービスの子どもたちにも伝えたいなと思い、
少しずつブログに載せていきますね。
また、涙が溢れたきた。12/13(木)、旭川出張から北見に戻る特急オホーツクの車中で涙を拭った。重松清の「きみの友だち」(新潮社)を読んだ。
11月の後半の連休に岩見沢の自宅に帰った時に、息子から借りてきていたが、なにか仕事で忙しく、全然読めないでいた。
10月に「児相日記(21)」(「きみの友だち」「青い鳥」)で、息子が「きみの友だち」という小説を教えたくれたと書いた。
息子は、「最近読んだ小説では、重松清の『きみの友だち』が素晴らしかった。「きよしこ」と並んで好きな作品になった」と言い、
「『あなたはみんなと友だちになりたい人でしょ? わたしは違う』『離れてもさびしくないのが友だちだと思う』『あなたは、友だちたくさんほしい人でしょう?』『私は違う』『いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい』『一生忘れたくないから、たくさん、思い出ほしい』と主人公の恵美が言う。」
「なんか、今の中学生や高校生に読んでほしいと思った。」と言っていた。
僕もすぐに読みたかったが、北見の本屋には置いてなかった。
そして、先月、息子から借りてきた。
特急列車オホーツクで読んでいて、文字がぼやけて見えなくなった。鼻水が出てきた。幸い、隣の席には乗客がいなかったので、洟をかみ、メガネを外して目を拭った。
友だちのこと、人にとって大切なことを、あらためて考えさせられた。
「別れの曲」「花いちもんめ」「きみの友だち」で涙が溢れた。
この物語は、小学生の時に交通事故に遭い、松葉杖を一生はずせなくなった「恵美ちゃん」とその友だちのことを描いた連作短編集だ。恵美ちゃんは、クラスのみんなからは、協調性がない、みんなが盛り上がるときに絶対に参加しない、いつもそっけなく冷ややかで、自分からはめったに話しかけてこない人、と評価されている。
この物語では、たくさんの「きみ」が描かれている。
◆但田たかゆき
【きみの友だち〜その1】
教室の毎日
23/04/11 00:31