みなさんこんにちは。
フォレストキッズ八事教室代表の森です。
前回のブログでは、知的障害を伴う自閉症の特性を持つ我が息子の入学式について書かせていただきましたが、今回は我が家の双子の“きょうだい児”——弟のことについて綴りたいと思います。
先日、我が息子の特別支援学校への入学式があったその同じ日、弟も地域の小学校での入学式を迎えました。母親は我が息子の入学式へ、私は弟の小学校の入学式に参列し、それぞれのスタートを見守る形となりました。
弟は、入学式の数日前からおばあちゃんに買ってもらったランドセルを毎日のように背負い、家の中をうれしそうに歩き回っていました。新しい世界に期待を抱いているようでしたが、式が近づくと「ちょっと緊張してきた」と、不安を口にするようになりました。幼稚園でのように、気の合う友達ができるかな?新しい教室、先生、雰囲気に馴染めるかな?——そんな思いが心の奥にあったのかもしれません。
そしてふと思ったのです。もし日本にインクルーシブな教育環境が整っていたら、この双子は同じ学校に通えたのではないか、と。そうすれば、夫婦そろって二人の子どもを並んで送り出す入学式を迎えられたのかもしれない。そう考えると、やはりどこか寂しさが残ります。
もちろん、今ある環境の中で、それぞれに最適な選択をしたことに間違いないと思っています。どちらの学校にも息子たちを受け入れていただき感謝しています。でも、制度や社会のあり方がもう少し柔らかく、多様性を包み込むものであれば、家族がもっと自然に「一緒にいられる選択肢」を持てたのかもしれません。
そんな思いを抱きながら入学式を終えて息子と歩いた帰り道に、ふと見上げると、通学路沿いの桜の花が満開でした。
春の陽ざしの中で、風に揺れる桜の花が、今日の緊張や不安をそっと和らいでくれるように感じました。小さな手をつないで息子と歩くこの時間が、これからの日々を応援してくれるようで、心がふっと軽くなりました。
フォレストキッズ八事教室では、こうしたご家族の思いや背景にもしっかりと寄り添いたいと考えています。子どもたちへの支援はもちろんのこと、ご家庭にとっての「ほっとできる場所」でもありたいと考えています。だからこそ、毎月一回、保護者同士がつながれる「保護者交流会」を開催しています。
この交流会では、私自身も一人の保護者として参加しています。ご家族のこと、きょうだい児さんの心配、保育園や学校との関わり方など、話すことで気持ちが軽くなることもあります。悩みを抱えているのは自分だけじゃない、そう実感できる場です。
子育てには正解がありません。でも、ひとりじゃないと感じられることは、きっと心の支えになるはずです。皆様と共に私たち家族も一緒に、少しずつ前へ進んでいきたいと思っています。
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「双子の兄弟、違う場所での入学式」発達障害 親の気持ち
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