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発語の促し方について③

教室の毎日
こんにちは🌞
横浜市青葉区にある児童発達支援、フォレストキッズこどもの国教室の木山です🌳🌋

今回は発語に対しての適切な支援方法や関わり方③についてお話しさせていただきます☺️
今回が発語を促す方法についてのお話の最後になります😢

前①②でお話しさせていただいたように、コミュニケーションに対する意欲や準備が整っていない段階で、フラッシュカードなどを用いて発語を促そうとすることは、幼児にとって効果的でないことが多いです。

これは、発語は単なる言葉の模倣だけでなく、コミュニケーションの意欲や社会的関係性に基づくものだからです。そのため、以下のように発語を促す前にコミュニケーション意欲の基盤を作ることが重要だと考えられます。

🔷基礎的なコミュニケーションスキルの発達
 発語が発達する前には、さまざまな前提となるスキルが必要です。例えば、共同注意(他者と物や状況を共有する能力)、模倣能力(他者の行動やジェスチャーを真似する力)、そして相互作用への関心や楽しみが発語に先立って発達します。これらが未熟なまま発語だけを促すと、幼児にとっては負担が大きく、かえってストレスになる可能性があります。
🔷楽しいやり取りが発語の基盤を作る
 言葉は、単なる音の連なりではなく、他者と意味を共有するためのツールです。そのため、まずは幼児が「やり取りが楽しい」と感じられるような関わりを通じて、コミュニケーションの意欲を育むことが大切です。例えば、指差しにより要求が叶う経験や、音やジェスチャーを使った遊びを通して、他者との関係を築くことが発語の前段階として非常に有効です。
🔷フラッシュカードのタイミングと使い方
 フラッシュカードのような方法は、語彙を増やす手段として効果的だと言われていますが、それはお子様がすでに言葉に対する興味を示し、ある程度の理解力が発達してからの話です。コミュニケーションの土台が整っていない段階では、フラッシュカードの反復練習は意味のあるやり取りと感じられず、興味を引けない可能性が高く、苦手意識を持ってしまう可能性があります。
🔷幼児にとっての「準備段階」を無視しない
 発語を促すためには、まず幼児が言葉を使うことの意義や楽しさを感じ取れるようになる準備段階が必要です。この段階が整わないまま、言葉の学習を促すのは、基盤がないまま上に建物を建てようとするようなもので、発達に無理が生じる可能性があります。

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