こんにちは、発達支援Laboランプです。ここでは、定期的に療育支援に関連するテーマについて、理論的な背景と合わせて発信しています。今回のテーマは「将来、未来を想像して関わることの重要性」です。
子どもたちは、私たち大人とは違い、将来に向かって成長し続ける存在です。成長し、できることがどんどん増えていくことは当たり前のように感じられます。しかし、それが当たり前である一方で、私たちはそのプロセスに深く関わり、方向性を示していく必要があります。時間は有限であり、子どもの成長には限りがあるからこそ、その成長をどのように支援するかが私たちの重要な役割となります。
子どもが成長する過程では、多くの選択肢があり、それぞれが無限の可能性を秘めています。どの方向に進むのが正しいかは、単純に予測できるものではありません。それでも、私たち支援者には、子どもの可能性を狭めないようにサポートしながら、広い視野でその方向性を指し示すという専門性が求められます。子どもが自らのペースで成長し、興味を持つ分野や活動を見つけ、それに挑戦でき環境を整えることは、支援における重要な使命です。
ただし、未来を想像し、計画的に関わることは、決してその未来を決めつけることではありません。むしろ、可能性を広げるための柔軟な視点が必要です。子どもの未来は、彼ら自身が選び取るものですが、私たち支援者はそのプロセスにおいて重要な役割を果たします。子どもが成長するための多様な経験や学びの機会を提供し、その中で自らの道を見つけるための手助けをするのです。
私たちの専門性は、ただ単にスキルを教え込むだけではなく、子どもたちが持つ多様な可能性を見つけ出し、その方向性を示すことにあります。それは一見簡単なことのように思えるかもしれませんが、実際には非常に慎重で細やかな観察と支援が必要です。子どもの個性、興味、強みを見極め、それに合ったサポートが提供されることで、可能性が広がる環境を作り上げることができます。
限られた時間の中で、どれだけ多くのことを学ばせるか、どの方面で能力を伸ばすべきかという課題に直面することもあります。その際、私たちは子どもの現在の状態と将来の可能性を見据え、適切な方向性を示していくことが求められます。ただし、その過程で無理に可能性を押しつけることなく、自然な形で成長を促すことが重要です。
子どもの未来を決めつけることは、その可能性を閉ざすことにもつながりかねません。だからこそ、将来を想像しながらも柔軟に対応し、広がりを持った支援を提供していくことが必要です。私たちの役割は、子どもたちが自分自身の未来を切り開いていくための道を作り、その道を一緒に歩むことにあるのではないかと考えています。
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第42回「将来、未来を想像して関わることの重要性」
支援の背景
24/09/16 18:25