こんにちは、作業療法士の深川です。
先日、未就学児の男の子のおトイレ訓練について質問が上がりましたので、お話をさせて頂きます。
そもそも、排尿とは?🚻
膀胱内の尿がたまると、膀胱壁が引き伸ばされ、壁にある伸展受容器が刺激されます。この刺激が脊髄から脳幹の排尿中枢に伝わり、さらに大脳皮質を通って脊髄(仙髄)の排尿中枢に伝えられます。
大脳で排尿をしようと決めると、その刺激は排尿するための筋肉を使うよう働き、腹圧をかけることによって排尿されます。
また、尿意を感じても排尿を我慢することが出来るのは、排尿に関係する筋肉は大脳が関わっており、大脳が働くと尿をガマン出来、尿意を感じてもトイレに間に合うという仕組みです🚽✨
◯◯君は、発達遅延があるため、どこかしらの神経や筋肉に発達遅延があるため、トイレでの排尿が進まないように思いました。
「遊びに夢中で失敗した」というのも、大脳の影響で蓄尿が出来ないとも考えられます。
🚹️そこで、まずは自分の意思で排尿が出来るかチェック。
例えば、お風呂の時に、排尿が出来るか試みてみるとか。
汚れても流せばいい、失敗しても負担の少ない場所を選択します。
🚺️そして男の子なので、立って排尿出来る環境があるかどうかチェック。
保育園では小さい便器がありそうですが、小学校に行ったら、その子に合った便器があるか。体が小さいので、便器の大きさが合わなかったら、そもそも難しい。
器質的な障害は病院の検査が必要でしょうが、きっと精査は難しいと思います。
どこまで出来るかな?どんな環境ならいけるかな?と、ご家族協力のもと検討したいです。
上記2つがクリアしたら、今度は蓄尿が出来るか、排尿のタイミングを知ることなので、時間誘導をすること、適宜オムツ濡れチェックが大切なんでしょうね👀🚽‼️
長々と失礼しましたが、以上、作業療法士が考えるおトイレのお話でした。
作業療法士が考える、おトイレのお話🚽
教室の毎日
25/04/30 14:14
