児童発達支援事業所

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】のブログ一覧

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(25件)
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失敗が怖い子に効く「最初の一手」支援

「やりたくない」「わからない」「できないから嫌だ」などなど。。。活動の前で止まってしまう子に出会うことがあります。よく見ると、本当に“やりたくない”というより、失敗するのが怖い、うまくいかなかった時の気持ちを受け止めるのがしんどい、何から始めればいいか分からない…そんな背景が隠れていることも多いです。 このタイプの子にとって、いちばん高いハードルは“練習”そのものではなく、始める瞬間。だからこそ支援では、「全部できるようにする」より先に、最初の一手を小さくすることを大切にしています。最初の一手が軽くなるだけで、「やってみようかな」が生まれ、そこから伸びていくことがよくあります。 たとえば、課題が「プリント1枚」だと、子どもには“最後まで完璧にやる”ように感じられてしまいます。そこで最初の一手を「1問だけ」「線を1本引くだけ」「丸をつけるだけ」にします。工作なら「ハサミで1回切る」「のりはここだけ」。運動なら「スタート位置に立つ」「一回だけ投げる」。言葉がけも「全部やろう」より「まずこれだけ」で十分です。ポイントは、成功する確率が高い一歩を用意すること。成功体験は、本人の中で「次もいけるかも」の根拠になります。 もう一つ効くのが、“やり方の見える化”です。失敗が怖い子は、正解が見えない状況が苦手です。「どうしたらいい?」が分からないまま始めるのは、恐怖に近いこともあります。そこで、見本を見せる、最初の動作を職員が一緒にやる、手順をカードで示すなど、スタートの迷いを減らします。うまくいく流れが見えると、安心して動ける子は多いです。 さらに、失敗の怖さを減らすには、“間違えても大丈夫”の設計も欠かせません。最初から難しい条件を入れず、「やり直しOK」「途中で変更OK」「失敗しても減点なし」など、戻れる道を残します。ゲームなら勝敗を弱める、制作なら完成の形を一つに決めない、学習なら消せる道具や選択式を使う。こうした工夫は、子どものプライドを守りつつ挑戦を引き出します。 そして最後に、支援者が意識したいのは褒め方です。「すごい!」よりも、「今、始められたね」「1問やったね」「やり直せたね」など、スタートと過程を具体的に認める方が効果的なことが多いです。失敗が怖い子は、結果で評価される経験を重ねやすいので、“やったこと”そのものが価値になる体験を増やしていきます。 失敗が怖い子に必要なのは、根性論ではなく「できる形」の設計です。最初の一手を小さくして、見通しを作り、戻れる道を用意する。そこに温かい承認が重なると、子どもの中に「やってみよう」が芽生えます。小さな一歩を積み重ねて、挑戦が少しずつ“怖いもの”から“できるかもしれないもの”に変わっていく——その変化を、これからも丁寧に支えていきたいと思います。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/失敗が怖い子に効く「最初の一手」支援
療育センターエコルド
26/06/02 12:23 公開

色分けあそびで手先が育つ!ぷにぷにシート教材の療育効果

最近、恐竜や鳥の形をした“ぷにぷにシート”を使って、カラーボールを色ごとに分けていく活動を取り入れました。見た目がかわいいので子どもが興味を持ちやすく、遊び感覚で始められるのがまず良いところ。触ると中のボールが動く仕組みなので、「やってみたい!」が自然に出やすい教材です。 この活動の魅力は、指先で“つまむ”よりも、押す・すべらせる・寄せるといった動きが中心になるところ。ボールを狙った場所に運ぶには、強く押しすぎると勢いがつきすぎて思い通りにいかず、弱いと動かないので、自然と力加減の調整が必要になります。指先だけでなく、親指の使い方や手のひらで押す感覚も育ちやすく、手先の不器用さがある子でも「できた!」を作りやすい印象です。 また、色分けというルールがあることで、ただ触って遊ぶだけではなく、「同じ色を探す」「ここに集める」といった目的が生まれます。これは、色の弁別(見分け)や、必要な情報に視線を向け続ける視覚探索につながります。ボールが動くのを目で追いながら手を動かすので、目と手の協応(見て動かす)も自然に入ってきます。 やってみると、意外と“考える要素”も多いです。どの順番で運ぶと詰まりにくいか、混み合っているところをどう避けるか、反対側から押した方が早いか…など、子どもなりに作戦が出てきます。うまくいかなかった時に「別のやり方を試す」「やり直す」経験は、遊びの中での試行錯誤や切り替えの練習にもなります。 触感の面でも、この教材は強みがあります。ぷにぷにしたシートの感触は、触覚刺激として心地よい子が多く、集中のスイッチが入りやすいことも。逆に触覚が敏感な子でも、直接ベタベタ触るわけではないので、比較的取り入れやすい“感覚あそび”になりやすいです。落ち着きたい時の導入や、静かに集中する活動としても使えるのが便利だなと思います。 「遊び」なのに、手先・見る力・考える力・気持ちの切り替えまでまとめて育てやすい色分け活動。子どもの段階に合わせて、最初は色を少なくしたり、ゴールを近くしたりと調整しながら、“できた”を積み重ねていきたいですね。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/色分けあそびで手先が育つ!ぷにぷにシート教材の療育効果
教室の毎日
26/05/26 16:05 公開

勝ち負けで崩れる時のゲーム設定の工夫

ゲーム活動は、楽しさの中で社会性や切り替えを練習できる一方、「負けた」「思い通りにいかなかった」ことがきっかけで気持ちが崩れてしまう子もいます。 ここで大切なのは、勝ち負けを“なくす”ことではなく、その子が安心して参加できる形にゲームのルールを調整すること。勝敗に耐える力は、経験の積み重ねで育ちやすいスキルなので、まずは「崩れずに参加できた」を増やす設定から始めるのが近道です。 ① 勝ち負けを「対人」から「自己ベスト」に変える いきなり対戦にすると刺激が強い子には、、、 ・前回の自分より1回多くできたらOK ・チームで目標回数クリアを目指す(10回→20回) のように、勝負の軸を「誰かに勝つ」ではなく「自分(またはチーム)の目標達成」に変えると崩れにくくなります。風船バレーのラリー回数、玉入れの記録更新などは特に取り入れやすいです。 ② ルールに「負けても役割が残る」仕組みを入れる 負け=終わり、になると一気に気持ちが崩れる子がいます。そこで、負けてもできる役割を残します。 ・審判(カウント係) ・応援係(拍手カード、声かけ) ・次の準備係(道具を並べる) “居場所が残る”だけで、切り替えがしやすくなります。 ③ 勝敗の出方を「ゆるく」する(勝ち負けの重みを軽く) 勝ち負けが明確すぎると刺激が強い場合は、、、 ・得点差がつきにくいルール(1点制、短時間) ・運要素を少し入れる(サイコロ、カード) ・引き分けが起きやすい設定 にすると、気持ちの揺れが小さくなります。あくまで「参加し続けられる」が優先です。 ④ “切り替え台詞”を先に決めておく 崩れる前に、言い方を“型”として持てると強いです。 例) ・「くやしい!でもだいじょうぶ」 ・「つぎがんばる」 ・「もう1回やりたい」 ゲーム前に練習しておき、言えたら大きく認めます。「気持ちを言葉にできた」は大きな成長です。 ⑤ 参加の難易度を調整する(最初から全負荷にしない) 負けやすい状況が続くと崩れやすくなるため、 ・得意な役割から入る ・最初はハンデをつける ・ルールを減らして成功を作る など、段階づけをします。勝敗に耐える前に「できた」「楽しい」を積み上げるのがポイントです。 まとめ 勝ち負けで崩れる子は、「負けが悪い」のではなく、負けた時の切り替え方や安心できる経験がまだ少ないだけ、ということが多いです。 だからこそ、ゲーム設定を少し工夫して、 ①自己ベスト化 ②役割保障 ③勝敗の重みを軽く ④切り替え台詞 ⑤段階づけ を意識すると、「崩れずに参加できた」が増えていきます。勝ち負けの経験を“傷つく体験”ではなく、“成長の経験”に変えていけるよう、これからもルールを工夫していきたいと思います。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/勝ち負けで崩れる時のゲーム設定の工夫
療育センターエコルド
26/05/20 10:09 公開

待てない子の“待つ”を増やす3ステップ

「順番が待てない」「今すぐやりたい気持ちが先に出る」「待つと崩れてしまう」支援の現場でもご家庭でも、よく聞く困りごとです。 ここで大切なのは、“待てるように我慢させる”よりも、待てる仕組みを用意して成功体験を積むこと。待つ力は性格ではなく、環境と経験で育ちやすいスキルです!今回は、現場で取り入れやすい「待つ」を増やす3ステップを紹介します。 ステップ①「待つ時間」を短くして、成功を作る 待てない子にいきなり長い待機は難易度が高すぎます。最初は3秒〜10秒でも十分。 ポイントは「待てた」を確実に作ることです。 例) ・「3つ数えたらスタート」 ・「タイマーが鳴ったら交代」 ・「先生が“どうぞ”と言ったら」 待てた直後に「待てたね」「今のすごい!」と“その瞬間”をほめると、待つ行動が定着しやすくなります。 ステップ②「見える合図」で待つ(目で分かる=安心) 待つのが苦手な子ほど、“いつまで待つか分からない”と不安になり、動いてしまいがちです。そこで効果的なのが視覚化です。 例) ・順番カード(写真・名前・番号) ・「いま/つぎ」ボード ・砂時計やタイマーの見える化 ・待機カード(「待つ」カードを手に持つ) 「見える」だけで待てる子は多いです。言葉の指示が入りにくい子にも特に有効で、落ち着きやすくなります。 ステップ③「待っている間の行動」を決める(手持ち無沙汰対策) 待てない背景には、“待ってる間に何をしたらいいか分からない”が隠れていることもあります。そこで「待ち方」そのものを教えます。 例) ・手は膝、足は床、目は前 ・深呼吸を3回 ・待つ間は“応援係”“数える係”など役割を持つ 待つ=止まるだけ、ではなく「待っている間にできる行動」があると、成功率が上がります。 まとめ:待つ力は“練習できる” 待てない子に必要なのは、叱られる経験ではなく、待てた経験です。 ①短くする → ②見える化する → ③待ち方を決める この3ステップで、「待てた」が積み重なると、少しずつ待てる時間が伸び、気持ちの切り替えもスムーズになっていきます。支援ではその子の状態に合わせて、待ち時間や合図の形を調整しながら“できる形”を作っていきたいですね。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/待てない子の“待つ”を増やす3ステップ
療育センターエコルド
26/05/17 14:51 公開

ブランコで育つ“からだの土台”と“気持ちの調整”

ブランコは「楽しい遊び」の代表ですが、療育の視点で見ると、身体の感覚を整えたり、姿勢や集中を育てたりする“とても大切な活動”になります。 特に発達特性のあるお子さんは、刺激の入り方に偏りがあったり、身体の使い方が不器用だったり、気持ちの切り替えが難しかったりします。そんな時、ブランコの揺れは「心地よい刺激」として入りやすく、活動の導入にも、落ち着くためのクールダウンにも使いやすいと感じます。 まず、ブランコで大きく育つのが前庭感覚(バランス感覚)です。前庭感覚は、姿勢を保つ、目を安定させる、身体の向きを把握するなど、日常の動きの土台になります。揺れに合わせて体幹でバランスを取ることで、自然と体幹の安定や姿勢保持につながります。「座っていられない」「フラフラしやすい」お子さんにとって、遊びの中で身体の軸を育てられるのは大きなメリットです。 次に、ブランコは固有受容感覚(力加減・体の位置感覚)にも働きかけます。ロープを握る力、身体を引きつける力、足で踏ん張る力などが必要で、「どのくらい力を入れたら安定するか」を身体で学べます。手や足の力加減が整ってくると、ジャンプや走る動きだけでなく、椅子に座る・字を書くなどの“静かな活動”も安定しやすくなります。 さらに大きいのが、気持ちの調整です。発達特性のある子は、興奮しすぎたり、逆にぼんやりして切り替えに時間がかかったりすることがあります。ブランコは、揺れの強さを調整しやすいので、「少し強めに揺れてスッキリ」「ゆっくり揺れて落ち着く」など、状態に合わせた刺激を入れられます。支援では「何回揺れたらおしまい」「合図で止まる」などルールを決めると、待つ・止まる・切り替える練習にもなります。 ブランコを療育で活かすコツは、やり方を“その子仕様”にすること。最初は座るだけでもOK、足が床につく高さにして安心感を作る、揺れを小さくして慣れる、という段階づけが大切です。慣れてきたら「背筋を伸ばして座る」「手を離さずに数を数える」「合図で止まる」など、少しずつ課題を足していくと“できた”が積み上がります。 ブランコは、楽しいから続けられる。だからこそ、身体の感覚と気持ちの整え方を、無理なく身につけるチャンスになります。安全に配慮しながら、これからも子どもたちの状態に合わせて、遊びの中で“育ち”につながる時間を大切にしていきたいと思います!

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/ブランコで育つ“からだの土台”と“気持ちの調整”
教室の毎日
26/05/14 15:14 公開
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