児童発達支援事業所

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】のブログ一覧

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(33件)

「どうぶつまねっこ」で育つ、子どもの“できた!”

療育センターエコルドでは、「どうぶつまねっこ」という運動プログラムを行っています。 名前の通り、うさぎ・カエル・クマ・ワニ・ペンギンなど、さまざまな動物になりきって身体を動かす遊びです。 一見すると、ただの運動遊びに見えるかもしれません。 しかし、この「まねをする」という活動には、子どもたちの発達を支える多くの要素が詰まっています。 子どもは、周りの人をまねることで多くのことを学んでいきます。 歩き方、言葉、遊び方、友だちとの関わり方。 実は、これらはすべて「模倣(まねる力)」が土台になっています。 発達障害のあるお子さんの中には、模倣が苦手なお子さんも少なくありません。 だからこそ、「どうぶつまねっこ」のように楽しみながらまねをする経験は、とても大切です。 「先生みたいにジャンプしてみよう。」 「クマさんみたいに歩いてみよう。」 そんな遊びの積み重ねが、日常生活や学習にもつながる力を育てていきます。 動物によって動き方はさまざまです。 カエルならジャンプ。 クマなら四つ這い。 ペンギンならバランスを取りながら歩く。 ワニなら腹ばいで進む。 このように、一つの遊びの中でいろいろな身体の使い方を経験できます。 体幹やバランス能力、手足の協調運動など、身体の基礎となる力を自然に育てられることも、この活動の大きな魅力です。 エコルドでは「運動の練習」ではなく、「遊びたいから身体を動かす」その環境づくりを大切にしています。 また、どうぶつまねっこは、集団で行うことも多い活動です。 友だちの動きを見て待つ。 順番が来たら挑戦する。 みんなで一緒に同じ動きをする。 こうした経験は、社会性やルールを学ぶきっかけにもなります。 順番を待つことが苦手なお子さんも、好きな動物になりきる楽しさがあることで、「待ってみよう」という気持ちが生まれることがあります。 療育では、「上手にできること」が目標ではありません。 昨日より少し長くジャンプできた。 先生の動きを見てまねができた。 最後まで参加できた。 そんな小さな成功体験が、「またやりたい!」という気持ちにつながります。 どうぶつまねっこは、一人ひとりの発達段階に合わせて動きを調整しやすい活動でもあります。 ジャンプが難しいお子さんは膝を曲げるだけでもいい。 四つ這いが難しいお子さんは手をつくだけでもいい。 その子が「今できること」を積み重ねながら、自信を育てていきます。 子どもたちは「運動をしている」とは思っていません。 「今日は何の動物になるのかな?」 そんなワクワクした気持ちで参加しています。 だからこそ、自分から身体を動かし、挑戦し、笑顔が生まれます。 エコルドでは、遊びを通して身体・認知・社会性・コミュニケーションなど、さまざまな力を育てられるようプログラムを工夫しています。 「楽しいからやってみたい。」 その気持ちが、子どもたちの成長への第一歩になると私たちは考えています♪

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/「どうぶつまねっこ」で育つ、子どもの“できた!”
教室の毎日
26/07/27 17:24 公開

発語を促す前に大切にしたい「伝えたい気持ち」

「ことばがなかなか出ない」「単語は出るけれど、やりとりにつながりにくい」――療育の現場でも、ご家庭でもよく聞くお悩みです。発語を促すと聞くと、「言葉をまねしてもらう」「名前を言わせる」「繰り返し練習する」といったイメージを持たれることもあります。もちろん、音をまねる経験や言葉を知ることも大切ですが、その前に育てたい土台があります。それが、“伝えたい”という気持ちです。 子どもがことばを使う場面には、たいてい理由があります。 「ほしい」「もう一回やりたい」「いやだ」「見て」「助けて」「楽しい」など、自分の気持ちや要求を誰かに届けたい時に、ことばは自然と意味を持ちます。反対に、本人の中に“伝えたい”場面が少ないまま「言ってごらん」と促しても、ことばがただの練習になってしまい、やりとりとして広がりにくいことがあります。 そのため、発語を促す支援では、まず子どもが「伝えると相手が分かってくれる」「伝えると楽しいことが起きる」と感じられる経験を増やすことが大切です。たとえば、好きな遊びを途中で少し止めて「もう一回?」と待ってみる。欲しい物を少し見える場所に置いて、指差しや視線、声を出すきっかけを作る。絵本を読んでいる時に、子どもが好きなページで「わあ!」と一緒に反応する。こうしたやりとりの中で、「自分の反応が相手に届いた」という経験が積み重なっていきます。 ここで大切なのは、最初から“正しい言葉”を求めすぎないことです。発語の前には、視線・表情・指差し・手を伸ばす・声を出す・大人の手を引くなど、たくさんのコミュニケーションがあります。これらはすべて、ことばにつながる大切なサインです。子どもが何かを伝えようとした時に、大人が「これが欲しかったんだね」「もう一回したいんだね」と意味づけて返すことで、子どもは“伝わった”経験をします。 また、発語を引き出すには、待つ時間も大切です。大人が先回りして全部やってしまうと、子どもが伝える必要がなくなってしまうことがあります。もちろん困らせる必要はありませんが、少しだけ間を作り、「どうしたいかな?」と待つことで、視線や声、身振りが出ることがあります。その小さな発信を見逃さず、すぐに受け取ることが、次の発信につながります。 遊びの中では、「ちょうだい」「もう一回」「見て」「いや」「あけて」など、子どもが使いたくなる言葉を選ぶと効果的です。大人が言わせたい言葉ではなく、本人にとって“使う意味がある言葉”から始めることがポイントです。好きな玩具、好きな感覚遊び、好きな人との関わりの中でこそ、ことばは生まれやすくなります。 エコルドでは、発語を「言える・言えない」だけで見るのではなく、その前にある“伝えたい気持ち”や“小さなサイン”を大切にしています。伝えたら分かってもらえた、伝えたら楽しかった、伝えたらまた遊べた。そんな経験を積み重ねることが、ことばの育ちにつながると考えています。発語を急がせるのではなく、まずは安心して伝えられる関係づくりから。そこから子どもたちのことばの芽を育てていきたいと思います。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/発語を促す前に大切にしたい「伝えたい気持ち」
療育センターエコルド
26/07/17 11:17 公開

友だちに興味が出てきた子への関わり方

療育の中で、以前は一人遊びが中心だったお子さんが、少しずつ友だちの遊びを見たり、近くに寄ったり、同じおもちゃを触ろうとしたりする場面があります。 このような姿は、対人関係の大切な一歩です。まだ上手に声をかけたり、一緒に遊んだりすることは難しくても、「友だちが気になる」「同じことをしてみたい」という気持ちが芽生えているサインかもしれません。 ここで大切なのは、すぐに「一緒に遊ぼう」「貸してって言ってごらん」と求めすぎないことです。友だちに興味が出てきた段階では、本人の中で“近づきたい気持ち”と“どう関わればいいか分からない不安”が同時にあることがあります。 そのため、まずは友だちの近くにいられたこと、同じ遊びを見られたことを大切な参加として受け止めます。 最初のステップとして取り入れやすいのは、並行遊びです。並行遊びとは、同じ場所でそれぞれが同じような遊びをすることです。たとえば、友だちが積み木をしている近くで同じ積み木を使う、同じ色のボールを転がす、同じ道具で制作をするなどです。まだ直接やりとりがなくても、同じ空間・同じテーマで過ごすことで、友だちへの意識が少しずつ育っていきます。 次に、支援者が間に入りながら、短いやりとりを作っていきます。 「どうぞ」「ありがとう」「かして」「いっしょにやろう」など、使う言葉は短く、場面に合ったものにします。言葉で言うことが難しい場合は、指差しやカード、ジェスチャーでも大丈夫です。大切なのは、“正しく言えたか”よりも、相手に向けて伝えようとした経験を積むことです。 また、友だちとの関わりでは、距離感の調整も必要です。興味が出てくると、急に近づきすぎたり、相手の物を取ってしまったり、強く触ってしまったりすることがあります。これは意地悪ではなく、関わり方がまだ分からないために起こることも多いです。 その場合は、「近くで見る」「肩をトントンする」「貸してのカードを出す」など、具体的な関わり方を伝えていきます。 小集団では、役割のある遊びも効果的です。たとえば、ボールを渡す係、カードを配る係、順番を呼ぶ係など、自然に友だちと関われる役割を作ると、無理なくやりとりが生まれます。「一緒に遊ぶ」ことが難しくても、「友だちに渡す」「一緒に見る」「同じ目標に向かう」経験が、関係づくりの土台になります。 友だちに興味が出てきた時期は、焦って関わらせるよりも、安心できる距離で、成功しやすいやりとりを少しずつ増やすことが大切です。 友だちを見た、近くに行けた、同じ遊びを選べた、渡せた、待てた。こうした小さな一歩を丁寧に認めることで、人と関わる楽しさが育っていきます。 エコルドでは、お子さん一人ひとりのペースを大切にしながら、友だちへの興味を“関わる力”へつなげていけるよう、遊びや小集団活動の中で支援しています。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/友だちに興味が出てきた子への関わり方
療育センターエコルド
26/07/15 10:09 公開

順番・交代・貸し借りを遊びで練習する方法

「順番が待てない」「おもちゃを貸せない」「交代になると怒ってしまう」児童発達支援の現場でも、ご家庭でもよく聞く困りごとのひとつです。 でも、これは“わがまま”というより、まだ相手の存在を意識する力や、気持ちを切り替える力、見通しを持って待つ力が育っている途中だから起こることも多いです。 だからこそ、いきなり「ちゃんと貸して」「順番を守って」と求めるより、遊びの中で少しずつ経験していくことが大切です。 まず取り入れやすいのが、順番が分かりやすい遊びです。 例えば、ボール転がし・お手玉投げ・カードめくり・積み木を1つずつ置く遊びなどは、「自分の番」と「相手の番」がはっきりしています。 この時に大切なのは、言葉だけで「待ってね」と伝えるのではなく、順番カードや名前カードを使って、目で見て分かるようにすることです。 「今は〇〇くんの番」「次は△△ちゃんの番」と見える形にすると、待つ時間への不安が減りやすくなります。待てた時には、「待てたね」「次って分かってたね」と、結果ではなく“待つことができた行動”を具体的に認めることがポイントです。 交代の練習では、最初から長く待たせすぎないことも大切です。 待ち時間が長いと、気持ちが崩れやすくなります。最初は「1回やったら交代」「10秒で交代」など、短いサイクルで成功体験を作ります。タイマーや砂時計を使うと、「いつ終わるか」が分かりやすくなり、切り替えやすくなる子もいます。 貸し借りの練習では、「貸して」「どうぞ」「あとでね」などの言葉を、遊びの中で何度も使えるようにします。 例えば、同じおもちゃを使いたい場面で、支援者が間に入りながら「貸してって言ってみよう」「今使ってるから、終わったらどうぞにしようね」と、言葉のモデルを示します。言葉で伝えるのが難しいお子さんには、カード・指差し・ジェスチャーでも大丈夫です。 大切なのは、“すぐ貸せること”をゴールにしすぎないことです。 大人でも大切なものを急に貸すのは難しいものです。子どもにとっても、自分が遊んでいるものを手放すのは大きな挑戦です。最初は「一緒に使う」「同じものをもう一つ用意する」「貸す時間を短くする」など、成功しやすい形から始めます。 また、「貸せた」だけでなく、「貸してと言えた」「待てた」「断る時に叩かずに言えた」なども、大切な成長です。 貸し借りは、相手に合わせる力だけでなく、自分の気持ちを伝える力も育てます。 遊びの中で、順番を待つ、交代する、貸してと伝える、どうぞと渡す、あとでねと返す。こうした小さな経験の積み重ねが、集団生活の土台になります。 エコルドでは、子どもたちが無理なく参加できる遊びの中で、「できた」「伝わった」「待てた」を増やしながら、人との関わりを育てていきたいと考えています。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/順番・交代・貸し借りを遊びで練習する方法
療育センターエコルド
26/07/13 16:43 公開

ボールパークで育つ「見る・動く・感じる」力

療育センターエコルドの児童発達支援では、カラーボールを使った「ボールパーク」というプログラムを行っています。ボールを投げたり、ピタゴラスイッチのように転がしたり、たくさんのボールを上から落とす“ボールシャワー”を楽しんだりする活動です。子どもたちにとっては楽しい遊びの時間ですが、療育の視点で見ると、発達障害のあるお子さんの「見る力」「体を動かす力」「感覚の調整」「人との関わり」を育てる要素がたくさん詰まっています。 まず、ボールを投げる活動では、目標を見て狙いを定め、腕を動かして投げる必要があります。これは、目で見た情報に合わせて体を動かす目と手の協応や、力加減の調整につながります。強く投げすぎると遠くへ行きすぎたり、弱すぎると届かなかったりするため、「どのくらいの力で投げるといいかな?」を遊びながら経験できます。発達障害のあるお子さんの中には、体の使い方や力加減が苦手な子もいますが、ボール遊びは楽しい目的があるため、自然と繰り返し練習しやすいのが魅力です。 ボールを転がす活動では、ボールの動きを目で追う経験ができます。坂道やコースを作り、ピタゴラスイッチのように転がしていくと、「次はどこに行くかな?」「どうしたら最後まで転がるかな?」と考える場面も生まれます。これは、追視・注意の持続・見通しを持つ力にもつながります。動くものを目で追うことは、学習や生活の中で必要な“見る力”の土台にもなります。 また、ボールシャワーは感覚面へのアプローチとしても有効です。たくさんのボールが体に当たる感触、音、動き、色の刺激が入り、触覚や視覚への入力になります。発達障害のあるお子さんは、感覚刺激に敏感だったり、逆に強い刺激を求めたりすることがあります。ボールシャワーでは、ボールの量や高さ、時間を調整しながら、その子にとって心地よい刺激を探すことができます。「楽しい」「もう一回」と感じられる経験は、感覚を受け止める練習や、気持ちの安定にもつながります。 小集団で行う場合は、順番を待つ、友だちと一緒にコースを作る、ボールを渡す、「次どうぞ」と関わるなど、社会性の練習にもなります。勝ち負けが強い活動ではないため、集団が苦手なお子さんでも参加しやすく、「同じものを見て楽しむ」「一緒に笑う」といった共有体験が生まれやすい活動です。 ボールパークで大切にしているのは、上手に投げることや正しく遊ぶことではなく、その子が「やってみたい」と思える形で参加し、楽しい経験の中で力を育てることです。ボールを見つめる、手を伸ばす、投げる、転がる様子を追う、友だちと一緒に楽しむ。そんな一つひとつの動きや反応が、子どもたちの成長につながっていきます。 これからもエコルドでは、遊びの中に療育的なねらいを込めながら、子どもたちの「できた!」「楽しい!」を増やしていきたいと思います。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/ボールパークで育つ「見る・動く・感じる」力
教室の毎日
26/07/09 15:51 公開
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