児童発達支援事業所

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】のブログ一覧

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(30件)
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順番・交代・貸し借りを遊びで練習する方法

「順番が待てない」「おもちゃを貸せない」「交代になると怒ってしまう」児童発達支援の現場でも、ご家庭でもよく聞く困りごとのひとつです。 でも、これは“わがまま”というより、まだ相手の存在を意識する力や、気持ちを切り替える力、見通しを持って待つ力が育っている途中だから起こることも多いです。 だからこそ、いきなり「ちゃんと貸して」「順番を守って」と求めるより、遊びの中で少しずつ経験していくことが大切です。 まず取り入れやすいのが、順番が分かりやすい遊びです。 例えば、ボール転がし・お手玉投げ・カードめくり・積み木を1つずつ置く遊びなどは、「自分の番」と「相手の番」がはっきりしています。 この時に大切なのは、言葉だけで「待ってね」と伝えるのではなく、順番カードや名前カードを使って、目で見て分かるようにすることです。 「今は〇〇くんの番」「次は△△ちゃんの番」と見える形にすると、待つ時間への不安が減りやすくなります。待てた時には、「待てたね」「次って分かってたね」と、結果ではなく“待つことができた行動”を具体的に認めることがポイントです。 交代の練習では、最初から長く待たせすぎないことも大切です。 待ち時間が長いと、気持ちが崩れやすくなります。最初は「1回やったら交代」「10秒で交代」など、短いサイクルで成功体験を作ります。タイマーや砂時計を使うと、「いつ終わるか」が分かりやすくなり、切り替えやすくなる子もいます。 貸し借りの練習では、「貸して」「どうぞ」「あとでね」などの言葉を、遊びの中で何度も使えるようにします。 例えば、同じおもちゃを使いたい場面で、支援者が間に入りながら「貸してって言ってみよう」「今使ってるから、終わったらどうぞにしようね」と、言葉のモデルを示します。言葉で伝えるのが難しいお子さんには、カード・指差し・ジェスチャーでも大丈夫です。 大切なのは、“すぐ貸せること”をゴールにしすぎないことです。 大人でも大切なものを急に貸すのは難しいものです。子どもにとっても、自分が遊んでいるものを手放すのは大きな挑戦です。最初は「一緒に使う」「同じものをもう一つ用意する」「貸す時間を短くする」など、成功しやすい形から始めます。 また、「貸せた」だけでなく、「貸してと言えた」「待てた」「断る時に叩かずに言えた」なども、大切な成長です。 貸し借りは、相手に合わせる力だけでなく、自分の気持ちを伝える力も育てます。 遊びの中で、順番を待つ、交代する、貸してと伝える、どうぞと渡す、あとでねと返す。こうした小さな経験の積み重ねが、集団生活の土台になります。 エコルドでは、子どもたちが無理なく参加できる遊びの中で、「できた」「伝わった」「待てた」を増やしながら、人との関わりを育てていきたいと考えています。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/順番・交代・貸し借りを遊びで練習する方法
療育センターエコルド
26/07/13 16:43 公開
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ボールパークで育つ「見る・動く・感じる」力

療育センターエコルドの児童発達支援では、カラーボールを使った「ボールパーク」というプログラムを行っています。ボールを投げたり、ピタゴラスイッチのように転がしたり、たくさんのボールを上から落とす“ボールシャワー”を楽しんだりする活動です。子どもたちにとっては楽しい遊びの時間ですが、療育の視点で見ると、発達障害のあるお子さんの「見る力」「体を動かす力」「感覚の調整」「人との関わり」を育てる要素がたくさん詰まっています。 まず、ボールを投げる活動では、目標を見て狙いを定め、腕を動かして投げる必要があります。これは、目で見た情報に合わせて体を動かす目と手の協応や、力加減の調整につながります。強く投げすぎると遠くへ行きすぎたり、弱すぎると届かなかったりするため、「どのくらいの力で投げるといいかな?」を遊びながら経験できます。発達障害のあるお子さんの中には、体の使い方や力加減が苦手な子もいますが、ボール遊びは楽しい目的があるため、自然と繰り返し練習しやすいのが魅力です。 ボールを転がす活動では、ボールの動きを目で追う経験ができます。坂道やコースを作り、ピタゴラスイッチのように転がしていくと、「次はどこに行くかな?」「どうしたら最後まで転がるかな?」と考える場面も生まれます。これは、追視・注意の持続・見通しを持つ力にもつながります。動くものを目で追うことは、学習や生活の中で必要な“見る力”の土台にもなります。 また、ボールシャワーは感覚面へのアプローチとしても有効です。たくさんのボールが体に当たる感触、音、動き、色の刺激が入り、触覚や視覚への入力になります。発達障害のあるお子さんは、感覚刺激に敏感だったり、逆に強い刺激を求めたりすることがあります。ボールシャワーでは、ボールの量や高さ、時間を調整しながら、その子にとって心地よい刺激を探すことができます。「楽しい」「もう一回」と感じられる経験は、感覚を受け止める練習や、気持ちの安定にもつながります。 小集団で行う場合は、順番を待つ、友だちと一緒にコースを作る、ボールを渡す、「次どうぞ」と関わるなど、社会性の練習にもなります。勝ち負けが強い活動ではないため、集団が苦手なお子さんでも参加しやすく、「同じものを見て楽しむ」「一緒に笑う」といった共有体験が生まれやすい活動です。 ボールパークで大切にしているのは、上手に投げることや正しく遊ぶことではなく、その子が「やってみたい」と思える形で参加し、楽しい経験の中で力を育てることです。ボールを見つめる、手を伸ばす、投げる、転がる様子を追う、友だちと一緒に楽しむ。そんな一つひとつの動きや反応が、子どもたちの成長につながっていきます。 これからもエコルドでは、遊びの中に療育的なねらいを込めながら、子どもたちの「できた!」「楽しい!」を増やしていきたいと思います。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/ボールパークで育つ「見る・動く・感じる」力
教室の毎日
26/07/09 15:51 公開

失敗が怖い子に効く「最初の一手」支援

「やりたくない」「わからない」「できないから嫌だ」活動の前で止まってしまう子ってよくいませんか?よく見ると、実は“やりたくない”のではなく、失敗するのが怖い、恥ずかしい、間違えた時に気持ちが耐えられない、何から始めればいいかわからない…そんな背景が隠れていることも多いです。 このタイプの子にとって一番高いハードルは、練習や努力そのものというより、始める瞬間。だから支援のコツは「最後まで頑張らせる」より先に、最初の一手を小さくして成功を作ることです。 たとえば「プリント1枚」は、大人の感覚だと“やれば終わる”ですが、子どもにとっては「最後まで完璧にやらないといけない」「途中で間違えたら終わり」に見えることがあります。そこで最初の一手を「1問だけ」「丸をつけるだけ」「線を1本引くだけ」にします。工作なら「ハサミで1回切る」「シールを1枚貼る」。運動なら「スタート位置に立つ」「1回だけ投げる」。こうやって“成功しやすい一歩”を差し出すと、子どもは「これならできるかも」で動き出せます。 もう一つ効くのが、見通しの提示です。失敗が怖い子ほど、手順やゴールが見えない状況が苦手です。「どうしたらいい?」が分からないまま始めるのは、不安で固まってしまう原因になります。見本を見せる、最初の動作を一緒にやる、手順をカードで示す、できたところにチェックをつける…“次に何をするか”が目で分かるだけで、安心して進める子は多いです。 さらに、失敗の怖さを減らすには“戻れる道”を用意することも大切です。最初から難易度を上げすぎず、やり直しOK、途中変更OK、消せる道具OK、選択式OKなど、「間違えても終わりじゃない」を環境で伝えます。ゲームでも、勝敗が強いものより“自己ベスト”や“協力目標”にしておくと、安心して挑戦しやすくなります。 そして褒め方は、「すごい!」よりも“始められたこと”を具体的に認めるのがポイントです。 「 今、最初の1問に手をつけたね」 「やり直しできたね」 「“わからない”って言えたね」 この“過程の承認”が積み重なると、子どもの中に「失敗しても大丈夫」が育っていきます。 失敗が怖い子に必要なのは根性論ではなく、できる形の設計です。最初の一手を小さくし、見通しを作り、戻れる道を残す。そこに承認が重なると、“怖い”が少しずつ“やってみよう”に変わります。小さな一歩を、丁寧に積み上げていきたいですね。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/失敗が怖い子に効く「最初の一手」支援
療育センターエコルド
26/06/22 15:59 公開

子どもの“好き”を支援に変える方法

療育や支援の現場でよくある悩みが、「やる気が出ない」「参加が続かない」「誘っても動かない」。そんな時に強い味方になるのが、子どもの“好き”です。ここでいう“好き”は、特別な才能や立派な興味でなくてOK。電車、恐竜、YouTubeのキャラ、ボール、キラキラ、音、数字、ブランコ…本人が前向きになれるスイッチが、支援の入り口になります。 大事なのは、“好き”をそのまま与えて満足させることではなく、好きの力を借りて、目標の動きを引き出すこと。たとえば「机に座れない」子に、いきなり座位保持を求めると難しい。でも“電車が好き”なら、電車カードを使って「3枚選んだらおしまい」「終点カードで終わりが見える」といった形で、短時間の着席を成功させやすくなります。成功が積み上がれば、座れる時間は自然と伸びていきます。 “好き”の使い方にはコツがあります。ひとつは、好きは“報酬”より“教材”にすること。 「できたらご褒美」だけだと、課題が嫌なままになりやすい子もいます。それより、最初から好きな要素を課題の中に入れてしまう。恐竜のシールで数を数える、好きな色で並べ替える、キャラクターでSSTカードを作る、推しの曲でストップゲームをする…課題が“自分ごと”になって取り組みやすくなります。 もうひとつは、好きの強さに応じて“量とタイミング”を設計すること。好きが強すぎると切り替えが難しくなる場合もあります。そういう時は、「好きは最初に少し」「最後に少し」「途中は選択肢にする」など、見通しを作って扱います。たとえばタイマーや「いま/つぎ」ボードで、“いつ終わるか”を見せるだけでも切り替えが安定します。 さらに、“好き”は社会性にも使えます。集団が苦手な子でも、好きな役割(タイマー係、配り係、カウント係)があると参加しやすいことがあります。好きな題材で会話カードを作れば、「話すのが苦手」でも“話題”が用意されるので入りやすい。好きな活動を“誰かと一緒にする形”に少しずつ変えることで、人とのやりとりの練習にもつながります。 そして意外と大切なのが、“好き”は変わる前提でアップデートすること。最初は恐竜、次は虫、今はゲーム…と移り変わるのは自然です。だからこそ、支援者は「今の好き」を観察して、教材や声かけを少しずつ更新していく。ここが“続く支援”のコツになります。 子どもの好きは、甘やかしではなく、立派な支援資源です。“好き”の力を借りて、参加のハードルを下げ、成功体験を増やし、次の挑戦につなげる。そんな支援を積み重ねていくと、「できる」が増えるだけでなく、子ども自身の自信も育っていきます。今日の“好き”から、明日の一歩を一緒に作っていきたいです♪

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/子どもの“好き”を支援に変える方法
療育センターエコルド
26/06/15 07:35 公開

集団が苦手な子の入り口は“役割”だった

「集団に入れない」「輪の外にいる」「参加しようとしてもすぐ疲れてしまう」療育の現場ではよくある場面です。 ここでつい「みんなと同じように参加しよう」「座って聞こう」と“参加の形”を先に求めてしまいがちですが、集団が苦手な子ほど、その入口は「がんばって合わせる」ではなく、役割があるかどうかで変わると感じています。 集団が苦手な子にとって、集団は情報量が多くて不確実です。誰が何をするのか、いつ自分の番なのか、どんな声を出せばいいのかが分からないまま待つのは、本人にとってかなり高い負荷になります。だからこそ「とりあえず輪に入る」より先に、“自分の居場所が決まっている状態”を作ることが大切です。その最もシンプルな方法が「役割」です。 役割があると何が変わるか。 まず、見通しが立ちます。「自分はこれをする人」「このタイミングで動く」と分かるだけで、待つ時間の不安が下がります。次に、成功の基準が明確になります。集団の中で「上手に話す」「元気に発表する」は難しくても、「カードを配る」「タイマーを押す」「数を数える」なら成功しやすい。成功すると、“集団=苦手”だった印象が少しずつ塗り替わっていきます。 役割は、最初から大きくなくて大丈夫です。むしろ最初は“ちいさく・簡単に・確実に”がコツ。例えば、 配り係:カードや道具を1つずつ配る タイマー係:スタート/ストップを押す カウント係:ラリーの回数、点数、順番を数える 見本係:見本カードを持つ、提示する 応援係:拍手カードを出す、合図で応援する 「参加する」のハードルを下げながら、集団の中で“必要とされる経験”ができます。 支援者側のポイントは、役割を“押し付けない”こと。本人が安心できる形に調整し、「できた」を拾うことです。たとえば、配り係が難しい日は「先生と一緒に1枚だけ」、タイマー係なら「押す前に一緒に数える」など、成功する形を作ります。さらに、「役割が終わったら席に戻る」「次は誰の番」といった流れを視覚的に示すと、切り替えも安定しやすくなります。 そして、役割は“入口”であって“ゴール”ではありません。慣れてきたら、役割を少しずつ変えていきます。タイマー係→カウント係→順番を呼ぶ係…と、集団の中でのやりとりが少しずつ増えていくように設計すると、「集団は苦手だけど、これならできる」が積み上がります。気づけば、役割がなくても輪の近くにいられる時間が伸びていたり、隣の子の様子を見て動けるようになっていたりします。 集団が苦手な子に必要なのは、気合いではなく“設計”です。役割は、安心・見通し・成功体験の3つを同時に作れる、とても強い支援ツール。まずは小さな役割から、「集団の中にいられた」を増やしていきたいですね。

療育センターエコルド【1歳からの早期療育】/集団が苦手な子の入り口は“役割”だった
療育センターエコルド
26/06/08 16:35 公開
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