こんにちは。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員および理学療法士をしています、内山隆範です。
8月も下旬に入り、長かった夏休みもいよいよ終盤ですね。生活リズムが少し不規則になりがちなこの時期、お母さんやお父さん自身の睡眠時間を削ってしまっている、こんな「夜の終わらない戦い」に疲弊していませんか?
「布団に入ってから2時間以上ゴロゴロしていて、一向に寝る気配がない」
「やっと寝たと思っても、寝相が極端に悪く、夜中に何度も壁に頭をぶつけたり、親の上に乗り上げてきたりする」
「『早く寝なさい!』と怒れば怒るほど、逆に興奮して布団の上で飛び跳ねてしまう」
日々の療育の現場でも、そして子育てのお悩み相談の中でも、この「寝つきの悪さ・激しい寝相」は、親御さんの体力と精神力をダイレクトに削る切実なテーマです。
「今日、公園で十分遊ばせなかったからかな…」「寝る前にテレビを見せた私のせい?」
ご自身もヘトヘトに疲れているのに、暗闇の中で動き回る我が子を見つめながら、「どうしてすんなり寝てくれないの」とイライラと自己嫌悪を繰り返しているお母さんたちのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、理学療法士(身体と脳の専門家)として、そして同じ子育てに奮闘する親として、まず一番に大切な事実をお伝えさせてください。
お子さまの寝つきが悪かったり、寝相が激しすぎたりするのは、決して「日中の遊びが足りない」からでも、「親の生活リズムの作り方が悪い」からでもありません。
これには、脳の「覚醒(目覚め)のコントロール」と、身体が求める「安心感」による、明確なエビデンス(医学的根拠)が存在します。
なぜ、布団に入ってもすんなり眠りにつけないのか?
大人の目には「ただ寝るのを嫌がってふざけているだけ」に見えますが、お子さまの身体と脳の中では、以下のような「コントロール不能な状態」が起きています。
① 脳の「ブレーキ(副交感神経)」が上手く働いていない
人間は眠りにつく時、自律神経のスイッチを「活動モード(交感神経)」から「おやすみモード(副交感神経)」へと切り替えます。
しかし、発達に凸凹のあるお子さまや感覚の処理が苦手なお子さまは、この「脳のギアチェンジ」が非常に苦手です。車に例えるなら、アクセルは全開なのにブレーキペダルが壊れている状態。本人は「眠い、疲れた」と感じていても、脳が勝手に興奮状態を維持してしまい、自分ではどうやってスイッチを切ればいいのか分からずパニックになっているのです。
② 「フワフワの布団」で自分の身体が消える恐怖(固有受容覚の探求)
寝相が極端に悪く、壁にぶつかったり親の下に潜り込んだりする子に多い理由です。
自分の身体の輪郭(ボディスキーマ)を把握するのが苦手なお子さまは、柔らかい布団の上に横たわると、重力を感じにくくなり「自分の身体が宇宙空間に溶けて消えてしまうような不安感」に襲われます。
そのため、無意識のうちに壁にゴツンとぶつかったり、親の重みを感じられる場所に移動したりして、関節や筋肉に「強い圧(固有受容覚)」をかけ、「私の(僕の)身体はここにある!」と安心しようと必死にもがいているのです。
今日から夜の習慣で即実践!睡眠をサポートする実用アプローチ
「早く寝なさい!」と暗闇で大声を出して叱ることは、脳をさらに「危険を察知する活動モード」に引き戻してしまい、睡眠を遠ざける逆効果になります。
今日から、以下の3つのアプローチで「脳と身体の安心スイッチ」を押してあげましょう。
1. 寝る前の「ギュッギュッ・マッサージ」で身体の輪郭を教える
布団に入ったら、軽いトントンではなく「しっかりとした圧」をかけてあげます。
足先からふくらはぎ、太もも、肩にかけて、お母さんの手のひらで「ギュ〜ッ、ギュ〜ッ」と少し強めに圧迫(マッサージ)をしてあげてください。関節に強い刺激が入ることで、身体の輪郭がハッキリとし、副交感神経のスイッチが入りやすくなります。
2. 「重み」で安心感を作る(ウェイトブランケットなどの活用)
寝相が悪く圧を求めている子には、物理的な「重み」が魔法のように効くことがあります。
少し重さのある毛布(ウェイトブランケット)を胸から下にかけてあげたり、大きめの抱き枕を「ギュッ」と抱きしめさせたりしてみてください。適度な重みと圧迫感が、お母さんのお腹の中にいた頃のような強烈な安心感を与え、深い眠りへと導いてくれます。
3. 就寝30分前の「感覚のクールダウン」
視覚や聴覚からの刺激に過敏な子は、寝る直前まで光や音を浴びていると脳が休まりません。
寝る30分前にはテレビやスマホを消すのはもちろんですが、部屋の照明を少し落として「オレンジ色の間接照明」にする、落ち着くヒーリング音楽を微かに流すなど、「脳への入力を意図的に減らす時間(感覚のクールダウン)」を作ってあげてください。
専門家(療育)に相談を考えてほしいサイン
成長とともに自律神経が整い、少しずつ睡眠リズムが作られていくことが多いですが、以下のような状態が見られる場合は、お子さまの成長ホルモンの分泌や、ご家族の心身の健康に深刻なダメージを与えるため、専門的なアプローチや小児科への相談が必要です。
毎日睡眠時間が極端に短く(数時間しか寝ないなど)、日中に強い眠気でボーッとしたり、逆に異常に興奮して癇癪を起こしたりする。
夜驚症(夜中に突然パニックになって叫び出し、目が覚めない状態)が頻繁に起こる。
毎晩の睡眠不足により、お母さんやお父さん自身が不眠症やうつ状態になりかけている。
このようなときは、どうかご家庭の中だけで耐え忍ばず、私たち専門家を頼ってください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士としての知見をフルに活かし、日中の療育の中でトランポリンやアスレチックなどの粗大運動をたっぷりと行います。日中に「正しい感覚刺激(固有受容覚や前庭覚)」を十分に満たし、身体をしっかり使うことで、自律神経のメリハリが育ち、結果として夜の睡眠の質がグッと向上していくのです。
毎晩、時計の針が進むのを焦りながら見つめ、寝不足の重い身体にムチを打って朝を迎えているお母さん、本当にお疲れ様です。
お子さまは決して親を困らせるために起きているわけではなく、眠りたいのに眠れない、自分の未熟な脳のコントロール機能と一生懸命に戦っている真っ最中なのです。
「うちの子の寝つきの悪さ、もしかして感覚や自律神経が原因かも?」と思われた時は、いつでもエコルドはぐみのおうちへご相談ください。私たち専門家が全力でお子さまと保護者様に寄り添い、ご家族みんなが朝までぐっすり眠れる平和な夜を取り戻すためのサポートをいたします。
【求人のお知らせ】一緒に働く仲間を募集しています!
そして最後に、エコルドから大切なお知らせがございます。
おかげさまで、現在大変多くの利用者様にご愛顧いただいており、子どもたち一人ひとりとより深く、丁寧に向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集することとなりました。
私たちは、単に「預かる」場所ではなく、今日お話ししたような身体のメカニズムや脳科学のエビデンスに基づいた療育を何よりも大切にしています。そのため、以下のような専門的な資格やバックグラウンドをお持ちの方の力を必要としています。
保育士・幼稚園教諭:子どもの発達段階を理解し、日常の遊びや関わりから成長を促せる方。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT):姿勢や動き、粗大・微細運動の分析と、身体の根っこからのアプローチに強みをお持ちの方。
公認心理師・臨床心理士:子どもたちの心の動き、感覚統合の特性、そして保護者様への心理的サポートに専門性をお持ちの方。
大学または大学院で心理学を専修する学科・研究科を修了された方:心理学の知見を、実際の療育現場で活かし、探求したい方。
「まだ経験が浅くて不安……」という方も、ご安心ください。
エコルドでは、私のような理学療法士をはじめ、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の療育についてエビデンスを元にディスカッションし、共に学び合う文化があります。あなたの専門性を、子どもたちの「できた!」の笑顔に変える場所が、ここにあります。
また、現在上記の資格取得を目指して勉強中の学生の皆さん。
教科書で学ぶ理論が、実際の療育現場でどのように子どもたちの身体や心の変化に繋がるのか、その「生きた学び」を、エコルドで一緒に体感してみませんか?アルバイトやインターンシップからのスタートも大歓迎です。
子どもたちの無限の可能性を信じ、身体の土台から人生を豊かにするサポートをしたい。そんな熱い想いをお持ちのあなたと、一緒に働ける日を楽しみにしています。
求人の詳細やご応募、ご見学については随時受け付けております。
ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。まずは見学だけ、という方も歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員および理学療法士をしています、内山隆範です。
8月も下旬に入り、長かった夏休みもいよいよ終盤ですね。生活リズムが少し不規則になりがちなこの時期、お母さんやお父さん自身の睡眠時間を削ってしまっている、こんな「夜の終わらない戦い」に疲弊していませんか?
「布団に入ってから2時間以上ゴロゴロしていて、一向に寝る気配がない」
「やっと寝たと思っても、寝相が極端に悪く、夜中に何度も壁に頭をぶつけたり、親の上に乗り上げてきたりする」
「『早く寝なさい!』と怒れば怒るほど、逆に興奮して布団の上で飛び跳ねてしまう」
日々の療育の現場でも、そして子育てのお悩み相談の中でも、この「寝つきの悪さ・激しい寝相」は、親御さんの体力と精神力をダイレクトに削る切実なテーマです。
「今日、公園で十分遊ばせなかったからかな…」「寝る前にテレビを見せた私のせい?」
ご自身もヘトヘトに疲れているのに、暗闇の中で動き回る我が子を見つめながら、「どうしてすんなり寝てくれないの」とイライラと自己嫌悪を繰り返しているお母さんたちのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、理学療法士(身体と脳の専門家)として、そして同じ子育てに奮闘する親として、まず一番に大切な事実をお伝えさせてください。
お子さまの寝つきが悪かったり、寝相が激しすぎたりするのは、決して「日中の遊びが足りない」からでも、「親の生活リズムの作り方が悪い」からでもありません。
これには、脳の「覚醒(目覚め)のコントロール」と、身体が求める「安心感」による、明確なエビデンス(医学的根拠)が存在します。
なぜ、布団に入ってもすんなり眠りにつけないのか?
大人の目には「ただ寝るのを嫌がってふざけているだけ」に見えますが、お子さまの身体と脳の中では、以下のような「コントロール不能な状態」が起きています。
① 脳の「ブレーキ(副交感神経)」が上手く働いていない
人間は眠りにつく時、自律神経のスイッチを「活動モード(交感神経)」から「おやすみモード(副交感神経)」へと切り替えます。
しかし、発達に凸凹のあるお子さまや感覚の処理が苦手なお子さまは、この「脳のギアチェンジ」が非常に苦手です。車に例えるなら、アクセルは全開なのにブレーキペダルが壊れている状態。本人は「眠い、疲れた」と感じていても、脳が勝手に興奮状態を維持してしまい、自分ではどうやってスイッチを切ればいいのか分からずパニックになっているのです。
② 「フワフワの布団」で自分の身体が消える恐怖(固有受容覚の探求)
寝相が極端に悪く、壁にぶつかったり親の下に潜り込んだりする子に多い理由です。
自分の身体の輪郭(ボディスキーマ)を把握するのが苦手なお子さまは、柔らかい布団の上に横たわると、重力を感じにくくなり「自分の身体が宇宙空間に溶けて消えてしまうような不安感」に襲われます。
そのため、無意識のうちに壁にゴツンとぶつかったり、親の重みを感じられる場所に移動したりして、関節や筋肉に「強い圧(固有受容覚)」をかけ、「私の(僕の)身体はここにある!」と安心しようと必死にもがいているのです。
今日から夜の習慣で即実践!睡眠をサポートする実用アプローチ
「早く寝なさい!」と暗闇で大声を出して叱ることは、脳をさらに「危険を察知する活動モード」に引き戻してしまい、睡眠を遠ざける逆効果になります。
今日から、以下の3つのアプローチで「脳と身体の安心スイッチ」を押してあげましょう。
1. 寝る前の「ギュッギュッ・マッサージ」で身体の輪郭を教える
布団に入ったら、軽いトントンではなく「しっかりとした圧」をかけてあげます。
足先からふくらはぎ、太もも、肩にかけて、お母さんの手のひらで「ギュ〜ッ、ギュ〜ッ」と少し強めに圧迫(マッサージ)をしてあげてください。関節に強い刺激が入ることで、身体の輪郭がハッキリとし、副交感神経のスイッチが入りやすくなります。
2. 「重み」で安心感を作る(ウェイトブランケットなどの活用)
寝相が悪く圧を求めている子には、物理的な「重み」が魔法のように効くことがあります。
少し重さのある毛布(ウェイトブランケット)を胸から下にかけてあげたり、大きめの抱き枕を「ギュッ」と抱きしめさせたりしてみてください。適度な重みと圧迫感が、お母さんのお腹の中にいた頃のような強烈な安心感を与え、深い眠りへと導いてくれます。
3. 就寝30分前の「感覚のクールダウン」
視覚や聴覚からの刺激に過敏な子は、寝る直前まで光や音を浴びていると脳が休まりません。
寝る30分前にはテレビやスマホを消すのはもちろんですが、部屋の照明を少し落として「オレンジ色の間接照明」にする、落ち着くヒーリング音楽を微かに流すなど、「脳への入力を意図的に減らす時間(感覚のクールダウン)」を作ってあげてください。
専門家(療育)に相談を考えてほしいサイン
成長とともに自律神経が整い、少しずつ睡眠リズムが作られていくことが多いですが、以下のような状態が見られる場合は、お子さまの成長ホルモンの分泌や、ご家族の心身の健康に深刻なダメージを与えるため、専門的なアプローチや小児科への相談が必要です。
毎日睡眠時間が極端に短く(数時間しか寝ないなど)、日中に強い眠気でボーッとしたり、逆に異常に興奮して癇癪を起こしたりする。
夜驚症(夜中に突然パニックになって叫び出し、目が覚めない状態)が頻繁に起こる。
毎晩の睡眠不足により、お母さんやお父さん自身が不眠症やうつ状態になりかけている。
このようなときは、どうかご家庭の中だけで耐え忍ばず、私たち専門家を頼ってください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士としての知見をフルに活かし、日中の療育の中でトランポリンやアスレチックなどの粗大運動をたっぷりと行います。日中に「正しい感覚刺激(固有受容覚や前庭覚)」を十分に満たし、身体をしっかり使うことで、自律神経のメリハリが育ち、結果として夜の睡眠の質がグッと向上していくのです。
毎晩、時計の針が進むのを焦りながら見つめ、寝不足の重い身体にムチを打って朝を迎えているお母さん、本当にお疲れ様です。
お子さまは決して親を困らせるために起きているわけではなく、眠りたいのに眠れない、自分の未熟な脳のコントロール機能と一生懸命に戦っている真っ最中なのです。
「うちの子の寝つきの悪さ、もしかして感覚や自律神経が原因かも?」と思われた時は、いつでもエコルドはぐみのおうちへご相談ください。私たち専門家が全力でお子さまと保護者様に寄り添い、ご家族みんなが朝までぐっすり眠れる平和な夜を取り戻すためのサポートをいたします。
【求人のお知らせ】一緒に働く仲間を募集しています!
そして最後に、エコルドから大切なお知らせがございます。
おかげさまで、現在大変多くの利用者様にご愛顧いただいており、子どもたち一人ひとりとより深く、丁寧に向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集することとなりました。
私たちは、単に「預かる」場所ではなく、今日お話ししたような身体のメカニズムや脳科学のエビデンスに基づいた療育を何よりも大切にしています。そのため、以下のような専門的な資格やバックグラウンドをお持ちの方の力を必要としています。
保育士・幼稚園教諭:子どもの発達段階を理解し、日常の遊びや関わりから成長を促せる方。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT):姿勢や動き、粗大・微細運動の分析と、身体の根っこからのアプローチに強みをお持ちの方。
公認心理師・臨床心理士:子どもたちの心の動き、感覚統合の特性、そして保護者様への心理的サポートに専門性をお持ちの方。
大学または大学院で心理学を専修する学科・研究科を修了された方:心理学の知見を、実際の療育現場で活かし、探求したい方。
「まだ経験が浅くて不安……」という方も、ご安心ください。
エコルドでは、私のような理学療法士をはじめ、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の療育についてエビデンスを元にディスカッションし、共に学び合う文化があります。あなたの専門性を、子どもたちの「できた!」の笑顔に変える場所が、ここにあります。
また、現在上記の資格取得を目指して勉強中の学生の皆さん。
教科書で学ぶ理論が、実際の療育現場でどのように子どもたちの身体や心の変化に繋がるのか、その「生きた学び」を、エコルドで一緒に体感してみませんか?アルバイトやインターンシップからのスタートも大歓迎です。
子どもたちの無限の可能性を信じ、身体の土台から人生を豊かにするサポートをしたい。そんな熱い想いをお持ちのあなたと、一緒に働ける日を楽しみにしています。
求人の詳細やご応募、ご見学については随時受け付けております。
ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。まずは見学だけ、という方も歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範