こんにちは。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
8月も下旬に入り、長かった夏休みもいよいよ終盤ですね。
お出かけの機会が増えるこの時期。電車の中やレストラン、病院の待合室など、静かにしてほしい公共の場で、お子さまの「声の大きさ」にヒヤヒヤした経験はありませんか?
「シーッ!もっと小さな声で!」と注意しても、数秒後にはまた大声に戻ってしまう。
周囲の冷たい視線を感じながら、「どうして空気が読めないのかな」「わざと親を困らせているのかな」と悩み、お出かけすること自体が億劫になってしまっているお母さん。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と脳に向き合う専門家として、そして同じ子育てに奮闘する親の一人として、これだけは最初にお伝えさせてください。
お子さまが場所をわきまえず大声を出してしまうのは、決して「親のしつけが悪い」からでも、「ワガママな性格」だからでもありません。
これには、脳の「声のモニター機能」の不調や、身体が求める感覚の偏りという、明確な理由が隠されているのです。
大人の目には見えない、お子さまの中で起きている「2つのサイン」
私たち大人からすると「ただふざけて騒いでいるだけ」に見えるかもしれませんが、お子さまの脳内では以下のようなエラーが起きていて、自分でもコントロールが難しくなっています。
① 自分の声が耳に届きにくい(聴覚フィードバックの不調)
私たちは無意識のうちに自分の声を耳で聞き取り、「ここは静かな場所だから」と周囲の環境に合わせて音量を調整しています。しかし、この機能がまだ未熟なお子さまは「自分の声がどれくらい周囲に響いているか」を把握するのがとても苦手です。イヤホンで音楽を聴いていると、つい自分の声が大きくなってしまうのと同じ状態が、日常的に起きているのです。
② 喉や胸の「強い振動」で安心している(感覚の探求)
大声を出すと、喉の奥や胸の筋肉がビリビリと強く振動しますよね。自分の身体の輪郭(ボディスキーマ)を掴むのが苦手なお子さまは、この「強い振動(固有受容覚)」を身体に響かせることで、「私の(僕の)身体はここにある!」と無意識に自分を安心させようとしているケースが非常に多いのです。
今日からできる!声のボリュームを優しく調整するヒント
「静かにしなさい!」という言葉は抽象的で、パニックになりやすい脳にはなかなか届きません。今日からご家庭で試せる、分かりやすくて安心できるアプローチをご紹介します。
1. 声の大きさを「目で見える化」する
「1(ヒソヒソ・アリさんの声)〜5(大声・ライオンさんの声)」といったイラスト付きのボリューム表を作ってみてください。「電車の中は2の声だよ」と、耳からだけでなく「目(視覚)」から情報を入れてあげることで、お子さまはグッと理解しやすくなります。
2. 遊びの中で「ヒソヒソ話ゲーム」を取り入れる
日常の中で「今からナイショ話ゲームね!」と、意図的に小声で話す時間を作ります。怒られながらではなく、楽しい遊びを通して「声を潜める」という筋肉のコントロールを自然に学んでいきます。
3.お出かけ前に「身体に強い圧」を入れる
喉の振動を求めて大声を出してしまう子には、別の関節にしっかり刺激を入れて脳を満足させてあげます。外出前に親子で「壁の押し合いっこ」などをし、身体に強い圧(固有受容覚)を入れると、不思議と声のボリュームが落ち着きやすくなります。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
成長とともに周囲に合わせる力が育っていくことが多いですが、「常にお友達の耳元で大声を出してトラブルになっている」「親の私が周囲の目を気にするあまり、一切の外出ができなくなっている」とギリギリの状態で頑張っているお母さん、どうかご家庭だけで抱え込まないでください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士の知見を活かし、身体を使った粗大運動を通して感覚の統合を促し、自分をコントロールする力を身体の根っこから育てていきます。
現在、お子さまの感覚や行動のサインで、一番「どう対応していいか分からない」と悩まれているのはどのような場面ですか?
どんな小さなことでも構いません。いつでも町の身近な専門家として、私たちエコルドへご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
エコルドでは現在、子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集しています。
私たちは単に子どもを「預かる」のではなく、今日お話ししたような脳科学や身体のメカニズムに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々なバックグラウンドを持つ専門家の力が必要です。
保育士・幼稚園教諭の方
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方
公認心理師・臨床心理士の方
心理学を学ばれた方(大学・大学院)
「資格はあるけれど、療育の経験が浅くて不安…」という方もご安心ください。エコルドでは、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について話し合い、共に学び合う温かい文化があります。
地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。
見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
8月も下旬に入り、長かった夏休みもいよいよ終盤ですね。
お出かけの機会が増えるこの時期。電車の中やレストラン、病院の待合室など、静かにしてほしい公共の場で、お子さまの「声の大きさ」にヒヤヒヤした経験はありませんか?
「シーッ!もっと小さな声で!」と注意しても、数秒後にはまた大声に戻ってしまう。
周囲の冷たい視線を感じながら、「どうして空気が読めないのかな」「わざと親を困らせているのかな」と悩み、お出かけすること自体が億劫になってしまっているお母さん。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と脳に向き合う専門家として、そして同じ子育てに奮闘する親の一人として、これだけは最初にお伝えさせてください。
お子さまが場所をわきまえず大声を出してしまうのは、決して「親のしつけが悪い」からでも、「ワガママな性格」だからでもありません。
これには、脳の「声のモニター機能」の不調や、身体が求める感覚の偏りという、明確な理由が隠されているのです。
大人の目には見えない、お子さまの中で起きている「2つのサイン」
私たち大人からすると「ただふざけて騒いでいるだけ」に見えるかもしれませんが、お子さまの脳内では以下のようなエラーが起きていて、自分でもコントロールが難しくなっています。
① 自分の声が耳に届きにくい(聴覚フィードバックの不調)
私たちは無意識のうちに自分の声を耳で聞き取り、「ここは静かな場所だから」と周囲の環境に合わせて音量を調整しています。しかし、この機能がまだ未熟なお子さまは「自分の声がどれくらい周囲に響いているか」を把握するのがとても苦手です。イヤホンで音楽を聴いていると、つい自分の声が大きくなってしまうのと同じ状態が、日常的に起きているのです。
② 喉や胸の「強い振動」で安心している(感覚の探求)
大声を出すと、喉の奥や胸の筋肉がビリビリと強く振動しますよね。自分の身体の輪郭(ボディスキーマ)を掴むのが苦手なお子さまは、この「強い振動(固有受容覚)」を身体に響かせることで、「私の(僕の)身体はここにある!」と無意識に自分を安心させようとしているケースが非常に多いのです。
今日からできる!声のボリュームを優しく調整するヒント
「静かにしなさい!」という言葉は抽象的で、パニックになりやすい脳にはなかなか届きません。今日からご家庭で試せる、分かりやすくて安心できるアプローチをご紹介します。
1. 声の大きさを「目で見える化」する
「1(ヒソヒソ・アリさんの声)〜5(大声・ライオンさんの声)」といったイラスト付きのボリューム表を作ってみてください。「電車の中は2の声だよ」と、耳からだけでなく「目(視覚)」から情報を入れてあげることで、お子さまはグッと理解しやすくなります。
2. 遊びの中で「ヒソヒソ話ゲーム」を取り入れる
日常の中で「今からナイショ話ゲームね!」と、意図的に小声で話す時間を作ります。怒られながらではなく、楽しい遊びを通して「声を潜める」という筋肉のコントロールを自然に学んでいきます。
3.お出かけ前に「身体に強い圧」を入れる
喉の振動を求めて大声を出してしまう子には、別の関節にしっかり刺激を入れて脳を満足させてあげます。外出前に親子で「壁の押し合いっこ」などをし、身体に強い圧(固有受容覚)を入れると、不思議と声のボリュームが落ち着きやすくなります。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
成長とともに周囲に合わせる力が育っていくことが多いですが、「常にお友達の耳元で大声を出してトラブルになっている」「親の私が周囲の目を気にするあまり、一切の外出ができなくなっている」とギリギリの状態で頑張っているお母さん、どうかご家庭だけで抱え込まないでください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士の知見を活かし、身体を使った粗大運動を通して感覚の統合を促し、自分をコントロールする力を身体の根っこから育てていきます。
現在、お子さまの感覚や行動のサインで、一番「どう対応していいか分からない」と悩まれているのはどのような場面ですか?
どんな小さなことでも構いません。いつでも町の身近な専門家として、私たちエコルドへご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
エコルドでは現在、子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集しています。
私たちは単に子どもを「預かる」のではなく、今日お話ししたような脳科学や身体のメカニズムに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々なバックグラウンドを持つ専門家の力が必要です。
保育士・幼稚園教諭の方
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方
公認心理師・臨床心理士の方
心理学を学ばれた方(大学・大学院)
「資格はあるけれど、療育の経験が浅くて不安…」という方もご安心ください。エコルドでは、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について話し合い、共に学び合う温かい文化があります。
地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。
見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範