こんにちは。 療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
8月もいよいよ24日。長かった夏休みも、本当に残りわずかとなりましたね。 新学期が目前に迫る中、少し乱れがちな生活リズムをなんとか元に戻そうと奮闘しているお母さんやお父さん、毎朝のこんな「終わらない戦い」にヘトヘトになっていませんか?
「何度起こしても、布団からカタツムリのように出てこない」 「やっと起きたと思っても、ソファーでスライムのように溶けていて、全く着替えようとしない」
「もう!新学期が始まるのに、こんなダラダラで大丈夫なの!?」と、忙しい朝の時計を見ながらイライラしてしまうお母さん。焦るお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と向き合う専門家として、そして同じ子育てに奮闘する親の一人として、これだけは最初にお伝えさせてください。
朝からお子さまがダラダラして動けないのは、決して「なまけ」や「気合いが足りない」わけではありません。
これには、自律神経の切り替えの苦手さや、身体を支える筋肉の弱さといった、理学療法士の視点から見るととても明確な理由が隠されているのです。
大人の目には見えない、朝の身体で起きている「2つのしんどさ」
私たち大人からすると「ただ気怠そうにダラダラしているだけ」に見えるかもしれませんが、お子さまの身体の中では、こんな過酷な状態が起きています。
① 自律神経の「ギアチェンジ」が上手くできない
人間は朝起きる時、自律神経のスイッチを「おやすみモード」から、活動するための「シャキッとモード」へと切り替えます。しかし、発達に凸凹のあるお子さまは、この切り替えがとてもゆっくりです。目がパッチリ開いていても、実は脳がまだ「おやすみモード」のまま。無理やり身体を起こしても、頭の中は霧がかかったようにボーッとしてパニックになっているのです。
② 「重力」に逆らう筋肉の準備ができていない
生まれつき筋肉の張りが弱い(低緊張といいます)お子さまにとって、朝起きて重力に逆らい「座る」「立つ」という動作は、私たちが想像する以上に巨大なエネルギーを必要とします。準備体操もなしに、いきなり重いバーベルを持ち上げろと言われているような状態。だからこそ、ソファーにぐったりと寄りかかって、なんとか体力を温存しようとしているのです。
今日から即実践!朝の「お目覚めスイッチ」を優しく押すヒント
「早くしなさい!」と怒鳴ってしまうと、お子さまの脳はパニックを起こしてしまい、かえって動きが止まってしまいます。今日からご家庭でできる、身体の根っこから目覚めをサポートする優しいアプローチをご紹介しますね。
1. 「光」と「冷たさ」で脳に朝を教える
カーテンを開けて朝日を浴びせるだけでなく、冷たい水で絞ったおしぼりで、顔や手をサッと拭いてあげてください。この「温度変化の刺激」が、自律神経のシャキッとスイッチを自然に押してくれます。
2. お布団の中での「ギュッギュッ・マッサージ」
無理に起き上がらせる前に、手足の関節をお母さんの手のひらで「ギュ〜ッ」と少し強めにマッサージしてあげましょう。関節に圧(固有受容覚)が入ることで、筋肉に「さあ、これから動くよ!」という準備体操のサインが送られ、身体に力が入りやすくなります。
3. 内臓を起こす「魔法の一口」
朝、冷たすぎない常温のお水や麦茶を一口だけ飲ませてあげてください。胃腸が動き出すことで、身体の内側から自然とシャキッとモード(交感神経)が刺激されます。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
新学期が始まり、少しずつ生活リズムが戻っていくことが多いですが、もし以下のようなサインが見られる時は、ご家庭だけで頑張りすぎず、専門家や小児科を頼ってください。
* 朝起きると必ず強い頭痛や腹痛、吐き気を訴え、身体が全く動かなくなる(起立性調節障害などの可能性があります)
* 着替えや朝食などのちょっとした動作に対して、毎日1時間以上の激しい癇癪を起こす
* 夜の睡眠の質が極端に悪く、日中も常にボーッとしている
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、日中の療育の中で理学療法士の知見を活かし、トランポリンやアスレチックなどのダイナミックな運動を通して、自律神経のメリハリを育てるサポートを行っています。「うちの子、もしかして身体の使い方が原因かも?」と思われた時は、いつでも私たちにご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 エコルドでは現在、地域の子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集しています。
私たちは単に子どもを「預かる」のではなく、今日お話ししたような脳科学や身体のメカニズムに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々な専門性を持つ方の力が必要です。
* 保育士・幼稚園教諭の方
* 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方
* 公認心理師・臨床心理士の方
* 心理学を学ばれた方(大学・大学院)
「資格はあるけれど経験が浅くて不安…」という方もご安心ください。エコルドでは、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について温かく話し合い、共に学び合う文化があります。
地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい 児童指導員・理学療法士 内山 隆範
8月もいよいよ24日。長かった夏休みも、本当に残りわずかとなりましたね。 新学期が目前に迫る中、少し乱れがちな生活リズムをなんとか元に戻そうと奮闘しているお母さんやお父さん、毎朝のこんな「終わらない戦い」にヘトヘトになっていませんか?
「何度起こしても、布団からカタツムリのように出てこない」 「やっと起きたと思っても、ソファーでスライムのように溶けていて、全く着替えようとしない」
「もう!新学期が始まるのに、こんなダラダラで大丈夫なの!?」と、忙しい朝の時計を見ながらイライラしてしまうお母さん。焦るお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と向き合う専門家として、そして同じ子育てに奮闘する親の一人として、これだけは最初にお伝えさせてください。
朝からお子さまがダラダラして動けないのは、決して「なまけ」や「気合いが足りない」わけではありません。
これには、自律神経の切り替えの苦手さや、身体を支える筋肉の弱さといった、理学療法士の視点から見るととても明確な理由が隠されているのです。
大人の目には見えない、朝の身体で起きている「2つのしんどさ」
私たち大人からすると「ただ気怠そうにダラダラしているだけ」に見えるかもしれませんが、お子さまの身体の中では、こんな過酷な状態が起きています。
① 自律神経の「ギアチェンジ」が上手くできない
人間は朝起きる時、自律神経のスイッチを「おやすみモード」から、活動するための「シャキッとモード」へと切り替えます。しかし、発達に凸凹のあるお子さまは、この切り替えがとてもゆっくりです。目がパッチリ開いていても、実は脳がまだ「おやすみモード」のまま。無理やり身体を起こしても、頭の中は霧がかかったようにボーッとしてパニックになっているのです。
② 「重力」に逆らう筋肉の準備ができていない
生まれつき筋肉の張りが弱い(低緊張といいます)お子さまにとって、朝起きて重力に逆らい「座る」「立つ」という動作は、私たちが想像する以上に巨大なエネルギーを必要とします。準備体操もなしに、いきなり重いバーベルを持ち上げろと言われているような状態。だからこそ、ソファーにぐったりと寄りかかって、なんとか体力を温存しようとしているのです。
今日から即実践!朝の「お目覚めスイッチ」を優しく押すヒント
「早くしなさい!」と怒鳴ってしまうと、お子さまの脳はパニックを起こしてしまい、かえって動きが止まってしまいます。今日からご家庭でできる、身体の根っこから目覚めをサポートする優しいアプローチをご紹介しますね。
1. 「光」と「冷たさ」で脳に朝を教える
カーテンを開けて朝日を浴びせるだけでなく、冷たい水で絞ったおしぼりで、顔や手をサッと拭いてあげてください。この「温度変化の刺激」が、自律神経のシャキッとスイッチを自然に押してくれます。
2. お布団の中での「ギュッギュッ・マッサージ」
無理に起き上がらせる前に、手足の関節をお母さんの手のひらで「ギュ〜ッ」と少し強めにマッサージしてあげましょう。関節に圧(固有受容覚)が入ることで、筋肉に「さあ、これから動くよ!」という準備体操のサインが送られ、身体に力が入りやすくなります。
3. 内臓を起こす「魔法の一口」
朝、冷たすぎない常温のお水や麦茶を一口だけ飲ませてあげてください。胃腸が動き出すことで、身体の内側から自然とシャキッとモード(交感神経)が刺激されます。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
新学期が始まり、少しずつ生活リズムが戻っていくことが多いですが、もし以下のようなサインが見られる時は、ご家庭だけで頑張りすぎず、専門家や小児科を頼ってください。
* 朝起きると必ず強い頭痛や腹痛、吐き気を訴え、身体が全く動かなくなる(起立性調節障害などの可能性があります)
* 着替えや朝食などのちょっとした動作に対して、毎日1時間以上の激しい癇癪を起こす
* 夜の睡眠の質が極端に悪く、日中も常にボーッとしている
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、日中の療育の中で理学療法士の知見を活かし、トランポリンやアスレチックなどのダイナミックな運動を通して、自律神経のメリハリを育てるサポートを行っています。「うちの子、もしかして身体の使い方が原因かも?」と思われた時は、いつでも私たちにご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 エコルドでは現在、地域の子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集しています。
私たちは単に子どもを「預かる」のではなく、今日お話ししたような脳科学や身体のメカニズムに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々な専門性を持つ方の力が必要です。
* 保育士・幼稚園教諭の方
* 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方
* 公認心理師・臨床心理士の方
* 心理学を学ばれた方(大学・大学院)
「資格はあるけれど経験が浅くて不安…」という方もご安心ください。エコルドでは、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について温かく話し合い、共に学び合う文化があります。
地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい 児童指導員・理学療法士 内山 隆範