こんにちは。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
8月25日を迎え、いよいよ新学期や集団生活の再開が目前に迫ってきましたね。
この時期になると、毎朝玄関でこんな「終わらない葛藤」に心を痛めているお母さんやお父さんも多いのではないでしょうか。
「学校(園)に行きたくない、と朝から玄関で泣き崩れる」
「朝ごはんの時間になると『お腹が痛い』『気持ち悪い』とトイレにこもってしまう」
「夏休みはあんなに元気に遊んでいたのに…」「ただ甘えているだけなのかな」「行きたくないから仮病を使っているのでは?」と、時計を見ながら焦り、つい「頑張って行きなさい!」と声を荒げてしまう。そして見送った後に激しい自己嫌悪に陥る……。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と心に向き合う専門家として、そして同じ親として、これだけは最初にお伝えさせてください。
朝、お腹が痛くなったり行き渋ったりするのは、決して「ワガママ」や「気合い不足」、そして「仮病」ではありません。
長期休みからの集団生活への復帰は、お子さまの脳と身体にとって、私たちが想像する以上に過酷な「警戒モード」を引き起こす明確な理由があるのです。
大人の目には見えない、お子さまの身体で起きている「2つのパニック」
私たち大人からすると「ただ学校に行きたくなくてぐずっているだけ」に見えるかもしれませんが、理学療法士の視点で紐解いていくと、お子さまの身体の中ではこんなことが起きています。
① 自律神経が乱れ、本当に「お腹が痛く」なっている(心身のSOS)
ゆったり過ごした夏休みの「リラックス状態」から、急激に集団での「活動状態」へ戻ろうとすると、脳は強いストレスを感じ、交感神経が過剰に働いてしまいます。交感神経が急激に高ぶると、胃腸への血流が減り、消化の働きがガクッと落ちてしまいます。つまり、お子さまは決して嘘をついているわけではなく、自律神経の働きによって「医学的に本当に、お腹が痛くなっている(気持ち悪くなっている)」のです。
② 脳が「刺激の洪水」に怯えている(感覚過敏の再燃)
静かで安心できるおうちの環境から、たくさんの音や強い光、そしてお友達との予測できない接触が多い教室へと戻ることは、感覚が過敏なお子さまにとって、例えるなら「突然、嵐の海に飛び込む」ようなものです。脳が「危ない!刺激が多すぎる!」と警戒アラームを鳴らし続けているため、本能的にそこへ行くことを身体が拒否してしまうのです。
今日からできる!「安心感」を再構築する3つの優しいアプローチ
「甘えないの!」「行きなさい!」と無理に背中を押すことは、警戒している脳にさらなる恐怖を与えてしまい、かえって症状を悪化させてしまいます。
まずは「身体からのアプローチ」で、安心感を少しずつ育てていきましょう。
1. 朝の「ギュッギュッ・マッサージ」で安心スイッチを入れる
登園や登校の直前、不安でソワソワしている時は、手足の関節をお母さんの手のひらで「ギュ〜ッ」と少し強めに圧迫(マッサージ)してあげてください。関節にしっかりとした圧(固有受容覚の刺激)が入ることで、不安でフワフワしていた脳が「私はここにいる、大丈夫」と落ち着きやすくなります。
2. 1日のスケジュールを「目で見える化」する
「今日1日、何が起きるか分からない」という予測不能な状態は、脳の警戒をさらに強めます。「給食を食べたらお迎えだよ」「この時間になったら帰れるよ」と、1日の見通しをイラストや写真を使って「視覚的」に示してあげることで、脳が抱える予測不安を大きく取り除くことができます。
3. 帰宅後の「感覚の避難所(クールダウン)」を最優先に
頑張って帰ってきたお子さまの脳は、刺激を浴びすぎてヘトヘトです。帰宅後はすぐに「手洗いうがい!宿題!」と言うのではなく、テレビを消して部屋を少し薄暗くしたり、静かな音楽をかけたりするなど、脳を刺激から守る「クールダウンの時間」を最優先に作ってあげてください。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
新学期が始まり、少しずつ環境に慣れていくことが多いですが、もし以下のようなサインが見られる時は、ご家庭だけで無理をせず、専門家や小児科を頼ってください。
激しい頭痛や嘔吐など、明らかな身体の症状が毎日続いている
パニックを起こし、自分の頭を壁にぶつけたり叩いたりする自傷行為が見られる
お母さんやお父さん自身が、朝が来るのが怖くて精神的に限界を迎えている
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、理学療法士の知見を活かし、無理に集団に慣れさせるのではなく、まずは身体の根っこからお子さまの「安心できる土台」を作るサポートを行っています。「うちの子の行き渋り、身体の過敏さが原因かも?」と思われた時は、いつでも私たちにご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
エコルドでは現在、地域の子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな児童指導員の仲間を募集しています。
私たちは単に子どもを「預かる」のではなく、今日お話ししたような脳科学や身体のメカニズムに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々な専門性を持つ方の力が必要です。
保育士・幼稚園教諭の方
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方
公認心理師・臨床心理士の方
心理学を学ばれた方(大学・大学院)
「資格はあるけれど経験が浅くて不安…」という方もご安心ください。エコルドでは、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について温かく話し合い、共に学び合う文化があります。
地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
8月25日を迎え、いよいよ新学期や集団生活の再開が目前に迫ってきましたね。
この時期になると、毎朝玄関でこんな「終わらない葛藤」に心を痛めているお母さんやお父さんも多いのではないでしょうか。
「学校(園)に行きたくない、と朝から玄関で泣き崩れる」
「朝ごはんの時間になると『お腹が痛い』『気持ち悪い』とトイレにこもってしまう」
「夏休みはあんなに元気に遊んでいたのに…」「ただ甘えているだけなのかな」「行きたくないから仮病を使っているのでは?」と、時計を見ながら焦り、つい「頑張って行きなさい!」と声を荒げてしまう。そして見送った後に激しい自己嫌悪に陥る……。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と心に向き合う専門家として、そして同じ親として、これだけは最初にお伝えさせてください。
朝、お腹が痛くなったり行き渋ったりするのは、決して「ワガママ」や「気合い不足」、そして「仮病」ではありません。
長期休みからの集団生活への復帰は、お子さまの脳と身体にとって、私たちが想像する以上に過酷な「警戒モード」を引き起こす明確な理由があるのです。
大人の目には見えない、お子さまの身体で起きている「2つのパニック」
私たち大人からすると「ただ学校に行きたくなくてぐずっているだけ」に見えるかもしれませんが、理学療法士の視点で紐解いていくと、お子さまの身体の中ではこんなことが起きています。
① 自律神経が乱れ、本当に「お腹が痛く」なっている(心身のSOS)
ゆったり過ごした夏休みの「リラックス状態」から、急激に集団での「活動状態」へ戻ろうとすると、脳は強いストレスを感じ、交感神経が過剰に働いてしまいます。交感神経が急激に高ぶると、胃腸への血流が減り、消化の働きがガクッと落ちてしまいます。つまり、お子さまは決して嘘をついているわけではなく、自律神経の働きによって「医学的に本当に、お腹が痛くなっている(気持ち悪くなっている)」のです。
② 脳が「刺激の洪水」に怯えている(感覚過敏の再燃)
静かで安心できるおうちの環境から、たくさんの音や強い光、そしてお友達との予測できない接触が多い教室へと戻ることは、感覚が過敏なお子さまにとって、例えるなら「突然、嵐の海に飛び込む」ようなものです。脳が「危ない!刺激が多すぎる!」と警戒アラームを鳴らし続けているため、本能的にそこへ行くことを身体が拒否してしまうのです。
今日からできる!「安心感」を再構築する3つの優しいアプローチ
「甘えないの!」「行きなさい!」と無理に背中を押すことは、警戒している脳にさらなる恐怖を与えてしまい、かえって症状を悪化させてしまいます。
まずは「身体からのアプローチ」で、安心感を少しずつ育てていきましょう。
1. 朝の「ギュッギュッ・マッサージ」で安心スイッチを入れる
登園や登校の直前、不安でソワソワしている時は、手足の関節をお母さんの手のひらで「ギュ〜ッ」と少し強めに圧迫(マッサージ)してあげてください。関節にしっかりとした圧(固有受容覚の刺激)が入ることで、不安でフワフワしていた脳が「私はここにいる、大丈夫」と落ち着きやすくなります。
2. 1日のスケジュールを「目で見える化」する
「今日1日、何が起きるか分からない」という予測不能な状態は、脳の警戒をさらに強めます。「給食を食べたらお迎えだよ」「この時間になったら帰れるよ」と、1日の見通しをイラストや写真を使って「視覚的」に示してあげることで、脳が抱える予測不安を大きく取り除くことができます。
3. 帰宅後の「感覚の避難所(クールダウン)」を最優先に
頑張って帰ってきたお子さまの脳は、刺激を浴びすぎてヘトヘトです。帰宅後はすぐに「手洗いうがい!宿題!」と言うのではなく、テレビを消して部屋を少し薄暗くしたり、静かな音楽をかけたりするなど、脳を刺激から守る「クールダウンの時間」を最優先に作ってあげてください。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
新学期が始まり、少しずつ環境に慣れていくことが多いですが、もし以下のようなサインが見られる時は、ご家庭だけで無理をせず、専門家や小児科を頼ってください。
激しい頭痛や嘔吐など、明らかな身体の症状が毎日続いている
パニックを起こし、自分の頭を壁にぶつけたり叩いたりする自傷行為が見られる
お母さんやお父さん自身が、朝が来るのが怖くて精神的に限界を迎えている
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、理学療法士の知見を活かし、無理に集団に慣れさせるのではなく、まずは身体の根っこからお子さまの「安心できる土台」を作るサポートを行っています。「うちの子の行き渋り、身体の過敏さが原因かも?」と思われた時は、いつでも私たちにご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
エコルドでは現在、地域の子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな児童指導員の仲間を募集しています。
私たちは単に子どもを「預かる」のではなく、今日お話ししたような脳科学や身体のメカニズムに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々な専門性を持つ方の力が必要です。
保育士・幼稚園教諭の方
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方
公認心理師・臨床心理士の方
心理学を学ばれた方(大学・大学院)
「資格はあるけれど経験が浅くて不安…」という方もご安心ください。エコルドでは、異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について温かく話し合い、共に学び合う文化があります。
地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範