こんにちは。 療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
本日8月31日。長かった夏休みも最終日ですね。 明日から9月に入り、幼稚園の2学期が始まったり、保育園でも通常の保育に戻ったりと、子どもたちの生活環境がまた少し変わるタイミングです。
そんな「休み明け」や「週明けの月曜日」、玄関先でこんな終わりの見えない大格闘が繰り広げられていませんか?
「『行きたくない!』と玄関に転がって大号泣し、靴を履こうとしない」 「制服や園の帽子を見ただけで逃げ回り、着替えに毎朝30分以上かかる」 「園の門までは行くものの、私の足にコアラのようにしがみついて離れない…」
日々の療育の現場でも、この「登園渋り」に関するお悩みは、お母さんたちから本当によくお聞きします。
「お友達と会えば楽しく遊ぶくせに!」「私だって仕事に遅刻しちゃうのに!」 朝の1分1秒を争う忙しい時間に、泣き叫ぶ我が子を無理やり自転車に乗せながら、「愛情不足だから離れられないのかな」「こんなに甘えん坊で、これから先やっていけるのかな」と、自己嫌悪と焦りでヘトヘトになっているお母さん。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と心に向き合う専門家として、まず一番にお伝えさせてください。
お子さまが激しく登園を渋るのは、決して「お母さんへの甘え」でも、「ただのワガママ」だからでもありません。
これは、お子さまの脳や自律神経が、予測できない環境に対して「怖いよ、処理しきれないよ!」とパニックを起こしているサインなのです。
大人の目には見えない、小さな身体で起きている「2つのフリーズ」
私たち大人の目には「ただ行くのを渋って駄々をこねている」ように映るかもしれません。でも、お子さまの心と身体を専門的な視点で紐解いていくと、こんな理由が隠れています。
① 「安心基地」から「刺激の海」へ飛び込むのが怖い(感覚の過敏さ)
おうちの中は、大好きなお母さんがいて、室温も快適で、テレビの音量も予測できる「最高の安心基地」です。対して、保育園や幼稚園はどうでしょうか。たくさんのお友達の大きな声、予測不能な動き、先生からの様々な指示など、感覚が過敏なお子さまにとっては、まさに「刺激の嵐が吹き荒れる海」です。 おうち(リラックスモード)から、刺激の海(戦闘モード)へ心身のギアを切り替えるには、大人が想像する以上の莫大なエネルギーが必要です。脳が「あんな疲れる場所に行くのはムリ!」と危険信号を出してフリーズしているのです。
② 「次になにをするの?多すぎて分からない!」(見通しと運動の不器用さ)
幼児期のお子さまは、まだ「今日は園に行って、お昼を食べたらお迎えが来る」という先の見通しを頭の中で思い描く力が育っている途中です。 それに加え、「服を脱ぐ→制服を着る→靴下を履く」といった連続した動作をスムーズに行うのが少し苦手な(不器用な)お子さまの場合、「やらなきゃいけないことが多すぎて、もう頭の中がパニック!」と、玄関で動けなくなって泣いてしまうことがよくあります。
今日からできる!朝の「登園パニック」を優しく和らげるヒント
「早くしなさい!置いていくよ!」と大声で焦らせてしまうと、パニックになっている脳にさらなる恐怖を与えてしまい、園への苦手意識が強くなってしまいます。 明日からの朝、少しだけ「身体からの安心感」をチャージするアプローチを試してみてくださいね。
1. 出発前の「ギュッギュッ・ハグ」で身体の輪郭を確かめる
不安でフワフワしている脳を落ち着かせるには、関節や筋肉に「ギュッ」と強い圧を入れるのが一番の近道です。玄関で泣き叫んでいたら、言葉で説得する前に、正面から少し強めに、長めにハグしてあげてください。「足ドンドンしてみよう!」と床を強く踏み鳴らすのも効果的です。身体の根っこに刺激が入ることで、不思議とスッと切り替えられる子がたくさんいます。
2. 朝の準備を「目で見て分かる」ようにしてあげる
「次は靴下!その次は帽子!」と耳から言葉だけで指示を出されると、情報処理が追いつきません。着替える服を順番に床に並べておく、または「①おきがえ ②くつ ③しゅっぱつ」と簡単な絵にして玄関に貼るなど、「目で見て次にやることが分かる環境」を作ってあげてください。これだけで、脳のエネルギー消費をグッと減らすことができます。
3. 「帰ってきたら〇〇しようね」というお守りを渡す
刺激の海へ飛び込むお子さまには、「帰宅後の確実な安心」を約束してあげることが最高のお守りになります。「帰ってきたら、一緒におやつを食べながら大好きな絵本を読もうね」と、必ず安心基地(おうち)に戻ってこられることを具体的に伝えて、送り出してあげてください。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
成長とともに自律神経の切り替えが上手になり、少しずつ笑顔で登園できるようになっていくことが多いです。でも、「朝になると激しい腹痛や嘔吐をしてしまう」「園の門の前でパニックになり、壁に頭をぶつけてしまう」「お母さん自身が毎朝のバトルにもう限界…」といった時は、どうかご家庭の中だけで抱え込まないでください。
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、理学療法士の視点から、トランポリンやアスレチックなどの運動を通して感覚の処理を整え、自律神経の切り替えをスムーズにする「身体の土台づくり」をサポートしています。
明日からの新学期、「またあの朝の戦いが始まるのかな…」と憂鬱な気持ちで夜を迎えているお母さん、本当にお疲れ様です。 お子さまはあなたを困らせたいわけではなく、外の世界に立ち向かうための準備を、小さな身体で一生懸命に頑張っている真っ最中なのです。
「うちの子の登園渋り、もしかして感覚や身体の使い方が原因?」と少しでも気になった時は、町の身近な専門家として、いつでも私たちにご相談くださいね。親子で笑顔で「いってきます!」が言える朝を取り戻すお手伝いをいたします。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 最後に、エコルドから大切なお知らせです。
ありがたいことに現在、春日井地域の多くの利用者様にご愛顧いただいており、子どもたち一人ひとりとより深く、丁寧に向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集することとなりました。
今日お話しした「登園渋り」も、単なる甘えではなく、感覚の過敏さや身体の不器用さが隠れていました。だからこそエコルドでは、単に子どもを「預かる」のではなく、身体のメカニズムや専門的な視点に基づいた療育を何よりも大切にしています。
子どもたちとご家族の一番身近で温かいサポーターになるために、様々なバックグラウンドを持つ専門家の力が必要です。
* 保育士・幼稚園教諭の方 日常の遊びや温かい関わりを通して、子どもたちの心の発達を支えてくださる方。
* 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方 姿勢や動きのクセを見抜き、身体の土台づくりから子どもたちをサポートできる方。
* 公認心理師・臨床心理士、心理学を学ばれた方 目に見えない心の動きを分析し、ご家族の不安にも優しく寄り添える方。
*
「資格はあるけれど、療育の現場は初めてで…」という方もご安心ください。 エコルドでは、PT、保育士、心理職など、違う得意分野を持つスタッフがチームになり、「この子が朝泣いちゃうのは、どんなアプローチがいいかな?」と毎日話し合いながら共に成長していく温かい文化があります。あなたのその知識と優しさを、地域の子どもたちの笑顔に変える場所がここにあります。
また、資格取得を目指して勉強中の学生の皆さんも大歓迎です。 教科書で学んだことが、現場でどうやって子どもたちの成長に繋がるのか。アルバイトやインターンとして、その「生きた療育」を一緒に体感してみませんか?
子どもたちの無限の可能性を信じ、地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな温かい想いを持ったあなたと、一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。
【ご応募・ご見学について】
随時受け付けております。ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。「まずは施設の雰囲気だけ見てみたい」というご見学も大歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい 児童指導員・理学療法士 内山 隆範
本日8月31日。長かった夏休みも最終日ですね。 明日から9月に入り、幼稚園の2学期が始まったり、保育園でも通常の保育に戻ったりと、子どもたちの生活環境がまた少し変わるタイミングです。
そんな「休み明け」や「週明けの月曜日」、玄関先でこんな終わりの見えない大格闘が繰り広げられていませんか?
「『行きたくない!』と玄関に転がって大号泣し、靴を履こうとしない」 「制服や園の帽子を見ただけで逃げ回り、着替えに毎朝30分以上かかる」 「園の門までは行くものの、私の足にコアラのようにしがみついて離れない…」
日々の療育の現場でも、この「登園渋り」に関するお悩みは、お母さんたちから本当によくお聞きします。
「お友達と会えば楽しく遊ぶくせに!」「私だって仕事に遅刻しちゃうのに!」 朝の1分1秒を争う忙しい時間に、泣き叫ぶ我が子を無理やり自転車に乗せながら、「愛情不足だから離れられないのかな」「こんなに甘えん坊で、これから先やっていけるのかな」と、自己嫌悪と焦りでヘトヘトになっているお母さん。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの身体と心に向き合う専門家として、まず一番にお伝えさせてください。
お子さまが激しく登園を渋るのは、決して「お母さんへの甘え」でも、「ただのワガママ」だからでもありません。
これは、お子さまの脳や自律神経が、予測できない環境に対して「怖いよ、処理しきれないよ!」とパニックを起こしているサインなのです。
大人の目には見えない、小さな身体で起きている「2つのフリーズ」
私たち大人の目には「ただ行くのを渋って駄々をこねている」ように映るかもしれません。でも、お子さまの心と身体を専門的な視点で紐解いていくと、こんな理由が隠れています。
① 「安心基地」から「刺激の海」へ飛び込むのが怖い(感覚の過敏さ)
おうちの中は、大好きなお母さんがいて、室温も快適で、テレビの音量も予測できる「最高の安心基地」です。対して、保育園や幼稚園はどうでしょうか。たくさんのお友達の大きな声、予測不能な動き、先生からの様々な指示など、感覚が過敏なお子さまにとっては、まさに「刺激の嵐が吹き荒れる海」です。 おうち(リラックスモード)から、刺激の海(戦闘モード)へ心身のギアを切り替えるには、大人が想像する以上の莫大なエネルギーが必要です。脳が「あんな疲れる場所に行くのはムリ!」と危険信号を出してフリーズしているのです。
② 「次になにをするの?多すぎて分からない!」(見通しと運動の不器用さ)
幼児期のお子さまは、まだ「今日は園に行って、お昼を食べたらお迎えが来る」という先の見通しを頭の中で思い描く力が育っている途中です。 それに加え、「服を脱ぐ→制服を着る→靴下を履く」といった連続した動作をスムーズに行うのが少し苦手な(不器用な)お子さまの場合、「やらなきゃいけないことが多すぎて、もう頭の中がパニック!」と、玄関で動けなくなって泣いてしまうことがよくあります。
今日からできる!朝の「登園パニック」を優しく和らげるヒント
「早くしなさい!置いていくよ!」と大声で焦らせてしまうと、パニックになっている脳にさらなる恐怖を与えてしまい、園への苦手意識が強くなってしまいます。 明日からの朝、少しだけ「身体からの安心感」をチャージするアプローチを試してみてくださいね。
1. 出発前の「ギュッギュッ・ハグ」で身体の輪郭を確かめる
不安でフワフワしている脳を落ち着かせるには、関節や筋肉に「ギュッ」と強い圧を入れるのが一番の近道です。玄関で泣き叫んでいたら、言葉で説得する前に、正面から少し強めに、長めにハグしてあげてください。「足ドンドンしてみよう!」と床を強く踏み鳴らすのも効果的です。身体の根っこに刺激が入ることで、不思議とスッと切り替えられる子がたくさんいます。
2. 朝の準備を「目で見て分かる」ようにしてあげる
「次は靴下!その次は帽子!」と耳から言葉だけで指示を出されると、情報処理が追いつきません。着替える服を順番に床に並べておく、または「①おきがえ ②くつ ③しゅっぱつ」と簡単な絵にして玄関に貼るなど、「目で見て次にやることが分かる環境」を作ってあげてください。これだけで、脳のエネルギー消費をグッと減らすことができます。
3. 「帰ってきたら〇〇しようね」というお守りを渡す
刺激の海へ飛び込むお子さまには、「帰宅後の確実な安心」を約束してあげることが最高のお守りになります。「帰ってきたら、一緒におやつを食べながら大好きな絵本を読もうね」と、必ず安心基地(おうち)に戻ってこられることを具体的に伝えて、送り出してあげてください。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
成長とともに自律神経の切り替えが上手になり、少しずつ笑顔で登園できるようになっていくことが多いです。でも、「朝になると激しい腹痛や嘔吐をしてしまう」「園の門の前でパニックになり、壁に頭をぶつけてしまう」「お母さん自身が毎朝のバトルにもう限界…」といった時は、どうかご家庭の中だけで抱え込まないでください。
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、理学療法士の視点から、トランポリンやアスレチックなどの運動を通して感覚の処理を整え、自律神経の切り替えをスムーズにする「身体の土台づくり」をサポートしています。
明日からの新学期、「またあの朝の戦いが始まるのかな…」と憂鬱な気持ちで夜を迎えているお母さん、本当にお疲れ様です。 お子さまはあなたを困らせたいわけではなく、外の世界に立ち向かうための準備を、小さな身体で一生懸命に頑張っている真っ最中なのです。
「うちの子の登園渋り、もしかして感覚や身体の使い方が原因?」と少しでも気になった時は、町の身近な専門家として、いつでも私たちにご相談くださいね。親子で笑顔で「いってきます!」が言える朝を取り戻すお手伝いをいたします。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 最後に、エコルドから大切なお知らせです。
ありがたいことに現在、春日井地域の多くの利用者様にご愛顧いただいており、子どもたち一人ひとりとより深く、丁寧に向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集することとなりました。
今日お話しした「登園渋り」も、単なる甘えではなく、感覚の過敏さや身体の不器用さが隠れていました。だからこそエコルドでは、単に子どもを「預かる」のではなく、身体のメカニズムや専門的な視点に基づいた療育を何よりも大切にしています。
子どもたちとご家族の一番身近で温かいサポーターになるために、様々なバックグラウンドを持つ専門家の力が必要です。
* 保育士・幼稚園教諭の方 日常の遊びや温かい関わりを通して、子どもたちの心の発達を支えてくださる方。
* 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方 姿勢や動きのクセを見抜き、身体の土台づくりから子どもたちをサポートできる方。
* 公認心理師・臨床心理士、心理学を学ばれた方 目に見えない心の動きを分析し、ご家族の不安にも優しく寄り添える方。
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「資格はあるけれど、療育の現場は初めてで…」という方もご安心ください。 エコルドでは、PT、保育士、心理職など、違う得意分野を持つスタッフがチームになり、「この子が朝泣いちゃうのは、どんなアプローチがいいかな?」と毎日話し合いながら共に成長していく温かい文化があります。あなたのその知識と優しさを、地域の子どもたちの笑顔に変える場所がここにあります。
また、資格取得を目指して勉強中の学生の皆さんも大歓迎です。 教科書で学んだことが、現場でどうやって子どもたちの成長に繋がるのか。アルバイトやインターンとして、その「生きた療育」を一緒に体感してみませんか?
子どもたちの無限の可能性を信じ、地域と手を取り合いながら、子どもたちの人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな温かい想いを持ったあなたと、一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。
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療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい 児童指導員・理学療法士 内山 隆範