こんにちは。 療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
9月に入り、新学期最初の週末が近づいてきましたね。環境の変化でお子さまも疲れが溜まりやすいこの時期、夕方の公園やお風呂の前に、こんな大格闘が起きていませんか?
* 「帰るよ」と声をかけた瞬間、地面にひっくり返って泣き叫ぶ
* 「あと5分ね」と約束したのに、時間が来ても絶対に遊びをやめない
* 無理やり抱っこして連れ帰ろうとすると、蹴ったり叩いたりして全力で抵抗する
「約束が守れないなんて!」「周りの目があるのに恥ずかしい…」と、焦りとイライラでヘトヘトになっているお母さんのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの発達をサポートする専門家として、一番にお伝えさせてください。 遊びをスッと切り上げられないのは、決して「約束を破るワガママな子」だからではありません。
これは、お子さまの脳の「切り替えスイッチ」が上手く働かず、完全にフリーズしてしまっているサインなのです。
なぜ「おしまい」がこんなに難しいの?
大人の目には「ただ楽しい遊びをやめたくなくて駄々をこねている」ように映るかもしれません。しかし、お子さまの小さな脳の中では、次のようなパニックが起きています。
① 急ブレーキが踏めない!(脳のブレーキ機能の未熟さ)
「楽しい(アクセル全開)」の状態から「やめて帰る(急ブレーキ)」への切り替えは、脳にとって非常に高度な処理を必要とします。発達段階にある幼児は、このスイッチの切り替えがまだ苦手です。急に「帰るよ」と言われると、脳が処理しきれずにショートしてパニックを起こしてしまうのです。
② 「時間」という見えないオバケへの恐怖
「あと5分だよ」「時計の長い針がここに来たらね」という言葉は、実は小さなお子さまにはまだうまく伝わりません。「見えないもの(時間)」を理解するのが難しいため、突然大好きな遊びを奪われたような強烈なショックと恐怖を感じているのです。
今日からできる!「気持ちの切り替え」をスムーズにするヒント
「早くしなさい!」と無理やり引き剥がすことは、パニックを長引かせる逆効果になってしまいます。今日から試せる、脳に優しい「終わりのサイン」の伝え方をご紹介しますね。
1. 予告は「時間」ではなく「回数」で伝える
「あと5分」ではなく、「この滑り台をあと3回滑ったらおしまいね」と、目で見て確実に終わる「回数」で約束をします。一緒に指を折りながら大きな声でカウントダウンすると、さらに効果的です。
2. 帰り際に「ギュッ!」と圧を入れる
興奮した脳をクールダウンさせるために、遊びの最後に「お母さんとギューッとハグしてパワーチャージ!」と身体に強い圧をかけたり、「この重い水筒、車まで運んでくれる?」と筋肉を使うミッション(固有受容覚への刺激)を与えてみてください。身体の根っこに刺激が入ることで、不思議とスッと切り替えられる子がたくさんいます。
3. 帰り道に「新しいミッション」を用意する
「帰る=楽しいことが終わる」ではなく、「帰り道で赤い車を3台見つけるゲームね!」「今日のおやつは何かな?」など、次の行動へ意識を向ける視覚的な仕掛けを作ってあげましょう。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
成長とともに脳のスイッチが育ち、切り替えは少しずつ上手になっていきます。でも、以下のようなサインがある時は、どうかご家庭だけで抱え込まないでください。
* 切り替えのパニックが毎日1時間以上続き、道路への飛び出しなど命に関わる危険行動がある。
* ご家族がパニックを恐れてしまい、公園やお出かけに一切行けなくなっている。
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、理学療法士の知見を活かし、運動や遊びを通して「自分の気持ちや身体をコントロールする力(自己調整力)」を根っこから育てるサポートを行っています。
毎日、公園で泣き叫ぶ我が子を抱えて途方に暮れているお母さん、本当にお疲れ様です。少しでも不安や疲れを感じたら、町の身近な専門家として、いつでも私たちにご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後に、エコルドから大切なお知らせです。
現在エコルドでは、春日井地域の多くの子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集しています。
今日お話しした「気持ちの切り替えの難しさ」も、単なるワガママではなく、脳や身体の未熟さが隠れていました。だからこそエコルドでは、単に子どもを「預かる」のではなく、身体のメカニズムや専門的な視点に基づいた療育を大切にしています。
子どもたちとご家族の一番身近で温かいサポーターになるために、様々なバックグラウンドを持つ専門家の力が必要です。
* 保育士・幼稚園教諭の方 日常の遊びを通じたスムーズな切り替えなど、温かい関わりで心の発達を支えてくださる方。
* 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方 固有受容覚へのアプローチなど、身体の土台づくりから子どもたちを専門的にサポートできる方。
* 公認心理師・臨床心理士、心理学を学ばれた方 パニックの背景にある心の動きを分析し、毎日の子育てに悩むご家族に優しく寄り添える方。
*
「資格はあるけれど、療育の現場は初めてで…」という方もご安心ください。
エコルドでは、様々な得意分野を持つスタッフがチームになり、「この子がスムーズに帰れるには、どんなアプローチがいいかな?」と毎日話し合いながら共に学び合う温かい文化があります。あなたのその知識と優しさを、地域の子どもたちの「できた!」の笑顔に変える場所がここにあります。
また、資格取得を目指して勉強中の学生の皆さんも大歓迎です。見学からでも、お気軽にお越しくださいね。
子どもたちの無限の可能性を信じ、地域と手を取り合いながら、人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな温かい想いを持ったあなたと、一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。
【ご応募・ご見学について】 随時受け付けております。ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。「まずは施設の雰囲気だけ見てみたい」というご見学も大歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい 児童指導員・理学療法士 内山 隆範
9月に入り、新学期最初の週末が近づいてきましたね。環境の変化でお子さまも疲れが溜まりやすいこの時期、夕方の公園やお風呂の前に、こんな大格闘が起きていませんか?
* 「帰るよ」と声をかけた瞬間、地面にひっくり返って泣き叫ぶ
* 「あと5分ね」と約束したのに、時間が来ても絶対に遊びをやめない
* 無理やり抱っこして連れ帰ろうとすると、蹴ったり叩いたりして全力で抵抗する
「約束が守れないなんて!」「周りの目があるのに恥ずかしい…」と、焦りとイライラでヘトヘトになっているお母さんのお気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、日々子どもたちの発達をサポートする専門家として、一番にお伝えさせてください。 遊びをスッと切り上げられないのは、決して「約束を破るワガママな子」だからではありません。
これは、お子さまの脳の「切り替えスイッチ」が上手く働かず、完全にフリーズしてしまっているサインなのです。
なぜ「おしまい」がこんなに難しいの?
大人の目には「ただ楽しい遊びをやめたくなくて駄々をこねている」ように映るかもしれません。しかし、お子さまの小さな脳の中では、次のようなパニックが起きています。
① 急ブレーキが踏めない!(脳のブレーキ機能の未熟さ)
「楽しい(アクセル全開)」の状態から「やめて帰る(急ブレーキ)」への切り替えは、脳にとって非常に高度な処理を必要とします。発達段階にある幼児は、このスイッチの切り替えがまだ苦手です。急に「帰るよ」と言われると、脳が処理しきれずにショートしてパニックを起こしてしまうのです。
② 「時間」という見えないオバケへの恐怖
「あと5分だよ」「時計の長い針がここに来たらね」という言葉は、実は小さなお子さまにはまだうまく伝わりません。「見えないもの(時間)」を理解するのが難しいため、突然大好きな遊びを奪われたような強烈なショックと恐怖を感じているのです。
今日からできる!「気持ちの切り替え」をスムーズにするヒント
「早くしなさい!」と無理やり引き剥がすことは、パニックを長引かせる逆効果になってしまいます。今日から試せる、脳に優しい「終わりのサイン」の伝え方をご紹介しますね。
1. 予告は「時間」ではなく「回数」で伝える
「あと5分」ではなく、「この滑り台をあと3回滑ったらおしまいね」と、目で見て確実に終わる「回数」で約束をします。一緒に指を折りながら大きな声でカウントダウンすると、さらに効果的です。
2. 帰り際に「ギュッ!」と圧を入れる
興奮した脳をクールダウンさせるために、遊びの最後に「お母さんとギューッとハグしてパワーチャージ!」と身体に強い圧をかけたり、「この重い水筒、車まで運んでくれる?」と筋肉を使うミッション(固有受容覚への刺激)を与えてみてください。身体の根っこに刺激が入ることで、不思議とスッと切り替えられる子がたくさんいます。
3. 帰り道に「新しいミッション」を用意する
「帰る=楽しいことが終わる」ではなく、「帰り道で赤い車を3台見つけるゲームね!」「今日のおやつは何かな?」など、次の行動へ意識を向ける視覚的な仕掛けを作ってあげましょう。
ご家庭だけで抱え込まず、私たちを頼ってください
成長とともに脳のスイッチが育ち、切り替えは少しずつ上手になっていきます。でも、以下のようなサインがある時は、どうかご家庭だけで抱え込まないでください。
* 切り替えのパニックが毎日1時間以上続き、道路への飛び出しなど命に関わる危険行動がある。
* ご家族がパニックを恐れてしまい、公園やお出かけに一切行けなくなっている。
私たち「エコルドはぐみのおうち」では、理学療法士の知見を活かし、運動や遊びを通して「自分の気持ちや身体をコントロールする力(自己調整力)」を根っこから育てるサポートを行っています。
毎日、公園で泣き叫ぶ我が子を抱えて途方に暮れているお母さん、本当にお疲れ様です。少しでも不安や疲れを感じたら、町の身近な専門家として、いつでも私たちにご相談くださいね。
【求人のお知らせ】地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後に、エコルドから大切なお知らせです。
現在エコルドでは、春日井地域の多くの子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな「児童指導員」の仲間を募集しています。
今日お話しした「気持ちの切り替えの難しさ」も、単なるワガママではなく、脳や身体の未熟さが隠れていました。だからこそエコルドでは、単に子どもを「預かる」のではなく、身体のメカニズムや専門的な視点に基づいた療育を大切にしています。
子どもたちとご家族の一番身近で温かいサポーターになるために、様々なバックグラウンドを持つ専門家の力が必要です。
* 保育士・幼稚園教諭の方 日常の遊びを通じたスムーズな切り替えなど、温かい関わりで心の発達を支えてくださる方。
* 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の方 固有受容覚へのアプローチなど、身体の土台づくりから子どもたちを専門的にサポートできる方。
* 公認心理師・臨床心理士、心理学を学ばれた方 パニックの背景にある心の動きを分析し、毎日の子育てに悩むご家族に優しく寄り添える方。
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「資格はあるけれど、療育の現場は初めてで…」という方もご安心ください。
エコルドでは、様々な得意分野を持つスタッフがチームになり、「この子がスムーズに帰れるには、どんなアプローチがいいかな?」と毎日話し合いながら共に学び合う温かい文化があります。あなたのその知識と優しさを、地域の子どもたちの「できた!」の笑顔に変える場所がここにあります。
また、資格取得を目指して勉強中の学生の皆さんも大歓迎です。見学からでも、お気軽にお越しくださいね。
子どもたちの無限の可能性を信じ、地域と手を取り合いながら、人生を豊かにするお手伝いがしたい。そんな温かい想いを持ったあなたと、一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。
【ご応募・ご見学について】 随時受け付けております。ページ内の【電話でのお問い合わせ】または【問い合わせフォーム】より、お気軽にご連絡ください。「まずは施設の雰囲気だけ見てみたい」というご見学も大歓迎です!
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい 児童指導員・理学療法士 内山 隆範