こんにちは。療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
10月26日。秋晴れの空の下、公園の遊具遊びが楽しい季節ですね。しかし、お友達がたくさんいる公園やスーパーのレジ待ちで、こんなヒヤヒヤする場面に毎日胃を痛めていませんか?
すべり台の順番待ちができず、前の子を突き飛ばす勢いで割り込んでしまう
お友達が遊んでいるおもちゃを見ると、何も言わずにサッと手を出して奪い取る
何度言い聞かせても、全く耳に入らずに身体が動いてしまう
「順番!待ちなさい!」と慌てて引き戻し、周りのお母さんたちに謝り続ける毎日。どうしてうちの子はこんなに自己中心的なのかと、公園に行くこと自体が憂鬱になっているお母さんのお気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、日々子どもたちの身体と脳に向き合う理学療法士として、まず一番にお伝えさせてください。お子さまが順番を待てずに割り込んだり手を出したりするのは、決して親のしつけが悪いからでも、ワガママな性格だからでもありません。ここには、国が定める療育の5領域における「認知・行動」の未熟さと、「運動・感覚」のメカニズムによる、脳の強烈な「ブレーキの故障」という明確な理由が隠されているのです。
大人の目には見えない脳と身体のエラー
私たち大人からすると、ルールを無視して自分勝手に振る舞っているように見えますが、発達の途中にあるお子さまの脳と身体の中では過酷な処理落ちが起きています。
ブレーキの未熟さ
大人の脳は「空いた」から「待とう」と瞬時に抑制機能が働きますが、幼児期は「空いた」と「滑る」がダイレクトに直結しており、考えるより先に身体が自動的に引き寄せられています。
体幹の弱さ
動かずに同じ姿勢で立ち続けることは、歩き回るよりも遥かに強い体幹の力を必要とします。筋肉の張りがやわらかいお子さまにとって列でジッと立つことは究極の筋トレであり、その苦痛から逃れるために列から飛び出してしまいます。
見えない時間
「あと少し」という言葉は、時間の概念が未発達な幼児には理解が難しく、待つことへの絶望感を増幅させてしまいます。
今日からできる「待つ力」を育む3つのヒント
怒鳴ったり無理やり腕を引っ張ったりすることは、パニックを誘発する逆効果になります。今日からご家庭でも試せる、身体の根っこから待つ環境を作るアプローチをご紹介します。
1. 身体のお仕事
ただジッと立たせるのではなく、待っている間にお母さんの手と押し合いっこをしたり、手をギュッと握って力比べをしたりしてみてください。関節や筋肉に強い刺激が入ることで身体が安定し、同じ場所に留まりやすくなります。
2. 時間を可視化する
「前のお友達がシューッて滑ったら〇〇ちゃんの番だよ」と動きで条件を伝えたり、「一緒に10数えたら交代ね」とカウントダウンしたりして、終わりを明確に予測させてあげてください。
3. 物理的な壁になる
言葉でブレーキがかけられない時は、お子さまを前におき、後ろから肩や胸を両手でギュッとホールドしてあげてください。身体をピタッと守られる安心感と適度な圧迫が、飛び出しそうな衝動を外側から落ち着かせてくれます。
ご家庭だけで抱え込まず私たちを頼ってください
成長とともに脳のブレーキ機能が育ち、少しずつ順番が理解できるようになっていくことは多いです。しかし、車が走る道路や駐車場で親の手を振り切って飛び出してしまう、順番を止められると激しいパニックを起こして他害に発展する、親御さんが外出を一切避けるようになっているといった場合は、どうかご家庭だけで抱え込まず専門家にご相談ください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士の知見を活かし、5領域の「認知・行動」を育むために土台となる「運動・感覚」からアプローチします。「だるまさんが転んだ」などの運動遊びを通して、動くと止まるの身体のブレーキを楽しみながら鍛え、衝動をコントロールする力を根っこから育てるサポートを行っています。
周りに気を遣いながら、毎日気を張って子育てをしているお母さん、本当にお疲れ様です。お子さまは決して意地悪なわけではなく、自分の中の強烈な衝動と未熟な筋肉の狭間で一生懸命にもがいている真っ最中なのです。いつでも町の身近な専門家として、私たちにご相談くださいね。
地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています
エコルドでは現在、地域の子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな児童指導員の仲間を募集しています。私たちは単に子どもを預かるのではなく、今日お話ししたような5領域のエビデンスに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々な専門性を持つ方の力が必要です。
保育士・幼稚園教諭
理学療法士・作業療法士
公認心理師・臨床心理士
心理学専修の修了者
資格はあるけれど経験が浅くて不安という方もご安心ください。異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について温かく話し合い、共に学び合う文化があります。子どもたちの笑顔を増やすお手伝いがしたいという想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。学生さんのアルバイトやインターンシップからのスタート、見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の電話または問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範
10月26日。秋晴れの空の下、公園の遊具遊びが楽しい季節ですね。しかし、お友達がたくさんいる公園やスーパーのレジ待ちで、こんなヒヤヒヤする場面に毎日胃を痛めていませんか?
すべり台の順番待ちができず、前の子を突き飛ばす勢いで割り込んでしまう
お友達が遊んでいるおもちゃを見ると、何も言わずにサッと手を出して奪い取る
何度言い聞かせても、全く耳に入らずに身体が動いてしまう
「順番!待ちなさい!」と慌てて引き戻し、周りのお母さんたちに謝り続ける毎日。どうしてうちの子はこんなに自己中心的なのかと、公園に行くこと自体が憂鬱になっているお母さんのお気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、日々子どもたちの身体と脳に向き合う理学療法士として、まず一番にお伝えさせてください。お子さまが順番を待てずに割り込んだり手を出したりするのは、決して親のしつけが悪いからでも、ワガママな性格だからでもありません。ここには、国が定める療育の5領域における「認知・行動」の未熟さと、「運動・感覚」のメカニズムによる、脳の強烈な「ブレーキの故障」という明確な理由が隠されているのです。
大人の目には見えない脳と身体のエラー
私たち大人からすると、ルールを無視して自分勝手に振る舞っているように見えますが、発達の途中にあるお子さまの脳と身体の中では過酷な処理落ちが起きています。
ブレーキの未熟さ
大人の脳は「空いた」から「待とう」と瞬時に抑制機能が働きますが、幼児期は「空いた」と「滑る」がダイレクトに直結しており、考えるより先に身体が自動的に引き寄せられています。
体幹の弱さ
動かずに同じ姿勢で立ち続けることは、歩き回るよりも遥かに強い体幹の力を必要とします。筋肉の張りがやわらかいお子さまにとって列でジッと立つことは究極の筋トレであり、その苦痛から逃れるために列から飛び出してしまいます。
見えない時間
「あと少し」という言葉は、時間の概念が未発達な幼児には理解が難しく、待つことへの絶望感を増幅させてしまいます。
今日からできる「待つ力」を育む3つのヒント
怒鳴ったり無理やり腕を引っ張ったりすることは、パニックを誘発する逆効果になります。今日からご家庭でも試せる、身体の根っこから待つ環境を作るアプローチをご紹介します。
1. 身体のお仕事
ただジッと立たせるのではなく、待っている間にお母さんの手と押し合いっこをしたり、手をギュッと握って力比べをしたりしてみてください。関節や筋肉に強い刺激が入ることで身体が安定し、同じ場所に留まりやすくなります。
2. 時間を可視化する
「前のお友達がシューッて滑ったら〇〇ちゃんの番だよ」と動きで条件を伝えたり、「一緒に10数えたら交代ね」とカウントダウンしたりして、終わりを明確に予測させてあげてください。
3. 物理的な壁になる
言葉でブレーキがかけられない時は、お子さまを前におき、後ろから肩や胸を両手でギュッとホールドしてあげてください。身体をピタッと守られる安心感と適度な圧迫が、飛び出しそうな衝動を外側から落ち着かせてくれます。
ご家庭だけで抱え込まず私たちを頼ってください
成長とともに脳のブレーキ機能が育ち、少しずつ順番が理解できるようになっていくことは多いです。しかし、車が走る道路や駐車場で親の手を振り切って飛び出してしまう、順番を止められると激しいパニックを起こして他害に発展する、親御さんが外出を一切避けるようになっているといった場合は、どうかご家庭だけで抱え込まず専門家にご相談ください。
エコルドはぐみのおうちでは、理学療法士の知見を活かし、5領域の「認知・行動」を育むために土台となる「運動・感覚」からアプローチします。「だるまさんが転んだ」などの運動遊びを通して、動くと止まるの身体のブレーキを楽しみながら鍛え、衝動をコントロールする力を根っこから育てるサポートを行っています。
周りに気を遣いながら、毎日気を張って子育てをしているお母さん、本当にお疲れ様です。お子さまは決して意地悪なわけではなく、自分の中の強烈な衝動と未熟な筋肉の狭間で一生懸命にもがいている真っ最中なのです。いつでも町の身近な専門家として、私たちにご相談くださいね。
地域の子どもたちを一緒に支える仲間を募集しています
エコルドでは現在、地域の子どもたち一人ひとりとより深く向き合っていくために、新たな児童指導員の仲間を募集しています。私たちは単に子どもを預かるのではなく、今日お話ししたような5領域のエビデンスに基づいた療育を何よりも大切にしています。だからこそ、様々な専門性を持つ方の力が必要です。
保育士・幼稚園教諭
理学療法士・作業療法士
公認心理師・臨床心理士
心理学専修の修了者
資格はあるけれど経験が浅くて不安という方もご安心ください。異なる専門性を持つスタッフがチームとなり、日々の支援について温かく話し合い、共に学び合う文化があります。子どもたちの笑顔を増やすお手伝いがしたいという想いを持ったあなたと働ける日を楽しみにしています。学生さんのアルバイトやインターンシップからのスタート、見学だけでも大歓迎ですので、ページ内の電話または問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範