こんにちは。療育センターエコルドはぐみのおうち かすがいで、児童指導員・理学療法士をしています、内山隆範です。
11月2日。食欲の秋と言われる季節ですが、食卓ではこんな場面に毎日ため息をついていませんか?
・野菜を見ただけで「いや!」とお皿を押し返してしまう
・白ごはんと決まったおかずしか食べず、味付けが少し変わると全く口にしない
・新しい食べ物は匂いを嗅いだだけで顔をしかめ、口に入れるとオエッとなってしまう
「好き嫌いしないで、ちゃんと食べなさい」と声をかけても、ますます食事が嫌いになっていく気がする。自分の作るごはんが悪いのか、しつけが足りないのかと、自分を責めてしまうお母さんのお気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、まず一番にお伝えさせてください。お子さまが食べられないのには、決してワガママや親のせいだけではない、身体と感覚の理由が隠れていることが多いのです。
大人の目には見えない、口と感覚のハードル
私たち大人にとっては当たり前の「噛んで、飲み込む」という動きも、発達の途中にあるお子さまにとっては、実はとても高度な作業です。
・感覚の受け取り方が強い
味や匂い、食感、温度が、大人が感じるよりもずっと強く届いていることがあります。ネバネバ、シャキシャキ、プルプルといった食感そのものが、身体にとっては「びっくりする刺激」になっているのです。
・口と身体の土台がまだ育っている途中
噛む力や舌の動き、飲み込むタイミングが未熟だと、食べること自体が疲れてしまいます。足がつかない椅子や、体幹が安定しない姿勢では、口に集中する余裕がなくなってしまうこともあります。
・初めてのものへの不安
「何が起きるか分からない」という見通しのなさは、子どもにとって大きな不安です。だからこそ、知っているもの、安心できるものにしがみつきたくなるのです。
今日からできる「食べる」を広げる3つのヒント
無理に一口を食べさせることは、食事への苦手意識を強めてしまう逆効果になりがちです。今日からご家庭でも試せる、安心を土台にしたアプローチをご紹介します。
1. 食べなくていい「見る・触る」ステップを作る
まずは匂いを嗅ぐだけ、指でつまむだけ、口に近づけるだけでも十分な一歩です。「今日は触れたね」と、その挑戦自体を認めてあげてください。安心して触れることが、食べることへの近道になります。
2. 好きなものと一緒に、少しだけ変えてみる
いきなり新しいメニューに挑戦するのではなく、好きなごはんやおかずと一緒に、形や温度、味付けをほんの少しだけ変えてみてください。たとえば、好きな味付けで小さく切った野菜を一品添えるだけでもいいのです。小さな成功体験が、「食べてみようかな」という気持ちを育てます。
3. 食事の土台を整える
足がしっかりつく姿勢、落ち着いた食卓の環境を整えてあげてください。食事の前に、身体を動かす遊びでほぐれたり、頬や口の周りをやさしく触れてほぐしたりするのも、口の動きを助けることがあります。無理のない範囲で、楽しい雰囲気を大切にしてください。
ご家庭だけで抱え込まず私たちを頼ってください
成長とともに、食べられるものが少しずつ広がっていくことは多いです。しかし、食べられるものが極端に少ない、体重がなかなか増えない、食事のたびに激しいパニックになる、嘔吐が続くといった場合は、どうかご家庭だけで抱え込まず専門家にご相談ください。
エコルドはぐみのおうちでは、5領域の「健康・生活」を育むために、土台となる「運動・感覚」からアプローチします。口や身体の動き、感覚の受け取り方を丁寧に見ながら、食事が「怖いもの」から「楽しいもの」へ変わっていくサポートを行っています。
毎日、子どもの食事と向き合いながら気を張っているお母さん、本当にお疲れ様です。お子さまは決して意地悪で食べないのではなく、自分の感覚と身体の中で一生懸命がんばっている真っ最中なのです。いつでも町の身近な専門家として、私たちにご相談くださいね。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範
11月2日。食欲の秋と言われる季節ですが、食卓ではこんな場面に毎日ため息をついていませんか?
・野菜を見ただけで「いや!」とお皿を押し返してしまう
・白ごはんと決まったおかずしか食べず、味付けが少し変わると全く口にしない
・新しい食べ物は匂いを嗅いだだけで顔をしかめ、口に入れるとオエッとなってしまう
「好き嫌いしないで、ちゃんと食べなさい」と声をかけても、ますます食事が嫌いになっていく気がする。自分の作るごはんが悪いのか、しつけが足りないのかと、自分を責めてしまうお母さんのお気持ち、痛いほどよく分かります。
しかし、まず一番にお伝えさせてください。お子さまが食べられないのには、決してワガママや親のせいだけではない、身体と感覚の理由が隠れていることが多いのです。
大人の目には見えない、口と感覚のハードル
私たち大人にとっては当たり前の「噛んで、飲み込む」という動きも、発達の途中にあるお子さまにとっては、実はとても高度な作業です。
・感覚の受け取り方が強い
味や匂い、食感、温度が、大人が感じるよりもずっと強く届いていることがあります。ネバネバ、シャキシャキ、プルプルといった食感そのものが、身体にとっては「びっくりする刺激」になっているのです。
・口と身体の土台がまだ育っている途中
噛む力や舌の動き、飲み込むタイミングが未熟だと、食べること自体が疲れてしまいます。足がつかない椅子や、体幹が安定しない姿勢では、口に集中する余裕がなくなってしまうこともあります。
・初めてのものへの不安
「何が起きるか分からない」という見通しのなさは、子どもにとって大きな不安です。だからこそ、知っているもの、安心できるものにしがみつきたくなるのです。
今日からできる「食べる」を広げる3つのヒント
無理に一口を食べさせることは、食事への苦手意識を強めてしまう逆効果になりがちです。今日からご家庭でも試せる、安心を土台にしたアプローチをご紹介します。
1. 食べなくていい「見る・触る」ステップを作る
まずは匂いを嗅ぐだけ、指でつまむだけ、口に近づけるだけでも十分な一歩です。「今日は触れたね」と、その挑戦自体を認めてあげてください。安心して触れることが、食べることへの近道になります。
2. 好きなものと一緒に、少しだけ変えてみる
いきなり新しいメニューに挑戦するのではなく、好きなごはんやおかずと一緒に、形や温度、味付けをほんの少しだけ変えてみてください。たとえば、好きな味付けで小さく切った野菜を一品添えるだけでもいいのです。小さな成功体験が、「食べてみようかな」という気持ちを育てます。
3. 食事の土台を整える
足がしっかりつく姿勢、落ち着いた食卓の環境を整えてあげてください。食事の前に、身体を動かす遊びでほぐれたり、頬や口の周りをやさしく触れてほぐしたりするのも、口の動きを助けることがあります。無理のない範囲で、楽しい雰囲気を大切にしてください。
ご家庭だけで抱え込まず私たちを頼ってください
成長とともに、食べられるものが少しずつ広がっていくことは多いです。しかし、食べられるものが極端に少ない、体重がなかなか増えない、食事のたびに激しいパニックになる、嘔吐が続くといった場合は、どうかご家庭だけで抱え込まず専門家にご相談ください。
エコルドはぐみのおうちでは、5領域の「健康・生活」を育むために、土台となる「運動・感覚」からアプローチします。口や身体の動き、感覚の受け取り方を丁寧に見ながら、食事が「怖いもの」から「楽しいもの」へ変わっていくサポートを行っています。
毎日、子どもの食事と向き合いながら気を張っているお母さん、本当にお疲れ様です。お子さまは決して意地悪で食べないのではなく、自分の感覚と身体の中で一生懸命がんばっている真っ最中なのです。いつでも町の身近な専門家として、私たちにご相談くださいね。
療育センターエコルドはぐみのおうち かすがい
児童指導員・理学療法士 内山 隆範