目をつぶると「体の地図」がはっきりする?
固有受容感覚(深部感覚)を育てるワクワク遊び
「うちの子、よく転びやすいな」「力加減が苦手で、お友達を強く押しちゃうことがあるな」……。
それは脳が自分の体の位置を把握する「固有受容感覚(深部感覚(しんぶかんかく)」という機能が関係しているかもしれません。
このようなお話はこれまでに何度かお話しさせて頂きましたが、今日は、道具いらずで感覚機能や脳を刺激する「目を閉じた遊び」の秘密をお話しさせて下さい!
1. 「固有受容感覚(深部感覚)」ってなんだろう?
私たちは普段、目で見なくても「自分の手足がどこにあって、どう動いているか」が分かりますよね。
これが「深部感覚(固有受容感)」です。
神経発達症(ADHDや自閉スペクトラム症など)のお子さんの中には、この感覚のキャッチが少しのんびりだったり、不安定だったりする子がいます。
自分の体のサイズ感(ボディイメージ)が掴みにくいと、動きがぎこちなくなったり、物にぶつかったりしやすくなるのです。
2. なぜ「目を閉じる」のがいいの?
人間は情報の約8割を「視覚(目)」に頼っています。
逆に言うと、目を開けている間は、体の感覚をサボっていてもなんとかなってしまうんです。
あえて「目を閉じる」ことで、脳は視覚に頼れなくなり、
「今、腕はどこまで上がってる?」
「足の裏にはどんな感覚がある?」と、
一生懸命に体の中の声を聞こうとします。
これが、脳と体をつなぐ回路を強くしてくれるんです。
3. お家でできる!「目を閉じた遊び」アイデア
お母さんも一緒に、ゲーム感覚でやってみてくださいね。
① 福笑い(ふくわらい)
王道ですが、最強の知育遊びです。
「目はこのへんかな?」「口はもっと下かな?」と想像することで、顔のパーツの位置関係(距離感)を脳で組み立てます。
② 「まねっこポーズ」ゲーム
1. まず、お母さんが簡単なポーズ(片手をあげる、腰に手を当てるなど)をします。
2. お子さんにそのポーズを覚えてもらいます。
3. 「目を閉じて」同じポーズができるか挑戦させます。
自分の体が今どんな形になっているか、集中して体の輪郭を感じとる固有受容感覚の訓練になります。
目を閉じて片足立ちが何秒できるか?競い合うのも、意外とムキになってやってくれるお子さんもいますよ。
③ 魔法の箱(なにが入ってるかな?)
箱の中に、家にあるスプーン、ぬいぐるみ、ボールなどを入れます。
目隠しをして手を入れた感覚だけで「これは何?」と当てる遊びです。
視覚をシャットダウンすることで、手のひらや指先の感覚が研ぎ澄まされ、手先に入ってくる感覚入力に集中させることができます。
4. 大切なポイント:無理強いは禁物!
「目を閉じる」のを怖がるお子さんもいます。
その場合は、無理に目隠しをせず「薄目でもいいよ」「おててで目を隠してみて」と、お子さんのペースに合わせてあげて下さいね。
まずは「目をつぶって遊ぶの楽しいかも!」
「自分の体を感じるって面白い!」と思えることが、発達の大きな一歩になります。
特別な道具や訓練は必要ありません。
「今、おててはどこにあるかな?」そんな日常のやり取りで、お子さんの「自分を上手に動かす力」を育てていく事ができますよ。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
固有受容感覚(深部感覚)を育てるワクワク遊び
「うちの子、よく転びやすいな」「力加減が苦手で、お友達を強く押しちゃうことがあるな」……。
それは脳が自分の体の位置を把握する「固有受容感覚(深部感覚(しんぶかんかく)」という機能が関係しているかもしれません。
このようなお話はこれまでに何度かお話しさせて頂きましたが、今日は、道具いらずで感覚機能や脳を刺激する「目を閉じた遊び」の秘密をお話しさせて下さい!
1. 「固有受容感覚(深部感覚)」ってなんだろう?
私たちは普段、目で見なくても「自分の手足がどこにあって、どう動いているか」が分かりますよね。
これが「深部感覚(固有受容感)」です。
神経発達症(ADHDや自閉スペクトラム症など)のお子さんの中には、この感覚のキャッチが少しのんびりだったり、不安定だったりする子がいます。
自分の体のサイズ感(ボディイメージ)が掴みにくいと、動きがぎこちなくなったり、物にぶつかったりしやすくなるのです。
2. なぜ「目を閉じる」のがいいの?
人間は情報の約8割を「視覚(目)」に頼っています。
逆に言うと、目を開けている間は、体の感覚をサボっていてもなんとかなってしまうんです。
あえて「目を閉じる」ことで、脳は視覚に頼れなくなり、
「今、腕はどこまで上がってる?」
「足の裏にはどんな感覚がある?」と、
一生懸命に体の中の声を聞こうとします。
これが、脳と体をつなぐ回路を強くしてくれるんです。
3. お家でできる!「目を閉じた遊び」アイデア
お母さんも一緒に、ゲーム感覚でやってみてくださいね。
① 福笑い(ふくわらい)
王道ですが、最強の知育遊びです。
「目はこのへんかな?」「口はもっと下かな?」と想像することで、顔のパーツの位置関係(距離感)を脳で組み立てます。
② 「まねっこポーズ」ゲーム
1. まず、お母さんが簡単なポーズ(片手をあげる、腰に手を当てるなど)をします。
2. お子さんにそのポーズを覚えてもらいます。
3. 「目を閉じて」同じポーズができるか挑戦させます。
自分の体が今どんな形になっているか、集中して体の輪郭を感じとる固有受容感覚の訓練になります。
目を閉じて片足立ちが何秒できるか?競い合うのも、意外とムキになってやってくれるお子さんもいますよ。
③ 魔法の箱(なにが入ってるかな?)
箱の中に、家にあるスプーン、ぬいぐるみ、ボールなどを入れます。
目隠しをして手を入れた感覚だけで「これは何?」と当てる遊びです。
視覚をシャットダウンすることで、手のひらや指先の感覚が研ぎ澄まされ、手先に入ってくる感覚入力に集中させることができます。
4. 大切なポイント:無理強いは禁物!
「目を閉じる」のを怖がるお子さんもいます。
その場合は、無理に目隠しをせず「薄目でもいいよ」「おててで目を隠してみて」と、お子さんのペースに合わせてあげて下さいね。
まずは「目をつぶって遊ぶの楽しいかも!」
「自分の体を感じるって面白い!」と思えることが、発達の大きな一歩になります。
特別な道具や訓練は必要ありません。
「今、おててはどこにあるかな?」そんな日常のやり取りで、お子さんの「自分を上手に動かす力」を育てていく事ができますよ。
療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈