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褒め方のお話し

お子様の自己肯定感を育む
〜「他者比較」から「過去の本人比較」へ変える褒め方のコツ〜


子育てや支援の現場で、良かれと思って
「お兄ちゃんになったね!」
「赤ちゃんみたいで恥ずかしいよ」
といった声をかけをよく見かけます。
実は、こういった「誰かと比べる」声かけは、子どもにとって伝わりにくく、自己肯定感を高める上では逆効果になることもあります。
今回は、子どもの自信と勇気を育むための「褒め方・叱り方のポイント」をお話しします。


1. なぜ「お兄ちゃん」という褒め方は伝わりにくいのか?

「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になったね」という言葉には、自分以外の誰か、あるいは曖昧な理想像との「比較」が含まれています 。
子ども自身は「お兄ちゃんになった自分」を経験したことがないため、何を基準に褒められているのか理解しにくく実感が持てないのです。
また比較対象が自分の外にあると、視点が「他人」に向くため自分自身を認める(自己肯定感)という感覚に繋がりにくくなるんです。
同様に「赤ちゃんみたい」という叱り方も、過去の記憶がない子どもにとっては、今の自分とどう違うのかを客観的に捉えるのが難しい表現です 。


2. 自己肯定感を高めるのは「過去の本人」との比較

子どもが自分の成長を実感し、自信をつけるために最も有効なのは、「過去のその子自身」と比べることです。
例えば、「半年前はできなかったのに、今はけん玉ができるようになったね」「縄跳びが5回から20回に増えたね」といった具合に、具体的な変化を付けて過去のその子自身と比べてあげるのです。
以前との違いを具体的に示すことで、子どもは「自分の努力を認められた!」
「自分は成長しているんだ」
と正しく実感でき、それが勇気へと繋がります。


3. 叱るのではなく「寄り添い、一緒に考える」

何か問題が起きたとき、突き放すような言葉をかけるのではなく、まずはその子の気持ちに寄り添うことが大切です 。
「どうしてできなかったのかな?」
「どうしてそうしちゃったのかな?」
と問いかけ、理由を一緒に考え共有します 。
また「次はどうすればいいかな?」と対処法を一緒に考え、未来の行動を一緒に話し合うことで、子どもを「勇気づける」サポートになります 。


4. 注意したい「大人の都合」での褒め言葉

私たちは無意識のうちに、「大人がしてほしい通りに動いてくれたとき」に強く褒めてしまいがちです 。
でも、それは子どもをコントロールしているだけで、本人の内面的な成長を認めているとは限りません。褒めるときは常に「子どもの視点」に立ち、その子の変化や頑張りに焦点を当てているかを確認できると良いですね。


日々の声かけを少し変えるだけで、子どもの表情は変わるものです。ぜひ、今日から「その子自身の変化」を見つけて伝えてあげて欲しいなと思います。


療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
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