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言葉が出ない子どもへの効果的なアプローチ

言葉が出ない子どもへの効果的なアプローチとは?
「教える」より大切なこと

子どもの言葉がなかなか出ないと、
「もっとたくさん話しかけた方がいいのかな?」「絵本やカードで言葉を教えなきゃ」
と焦ってしまう親御さんは多いのではないでしょうか。
今回は「言葉を引き出すための大切なポイント」をご紹介します。



1. 言葉を「教え込む」「シャワーのように浴びせる」のはNG?

言葉が出ないからといって、絵カードを見せて「りんご、って言ってごらん」と無理に教え込んだり、ひたすら言葉のシャワーを浴びせたりするのは、実はあまり効果的ではありません 。
言葉は本来、「相手に自分の意思や気持ちを伝えるための手段」です 。
子ども自身が
「お腹が空いた」「ジュースが飲みたい」
といった伝えたい欲求を持っていない時に、全く違う言葉(例えば「トイレに行きたい」など)を教えようとしても、ミスマッチが起きてしまいます 。


2. 最優先すべきは「伝わった!」という成功体験

言葉を出すための準備段階として一番大切なのは、「自分の気持ちが相手に伝わった」という経験値を上げることです 。
まずは、子どもがどんな場面で何を求めているかをよく観察します。例えばお子さんがジュースが飲みたくて親の袖を引っ張る、など行動から要求する観察するのです。
それから「〜がほしいんだね?」と大人が代弁し小さな要求をキャッチして叶えてあげます。言葉が出ていなくても、その行動のサインを受け取り「ジュース飲みたいね、一緒に取りに行こうか」と要求を叶えてあげると、この「分かってもらえた!」という心地よいやり取りの積み重ねが、やがて言葉を使うことへのモチベーションに繋がっていきます。


3. 無理に言わせず、言葉を「添える」だけでOK

日常でやりがちな失敗として、「『ジュース』って言えたら開けてあげるよ」と子どもを焦らしてしまうことがあります 。
しかし、これでは子どもも親も辛くなってしまい、楽しいコミュニケーションになりませんよね。
子どもが何かを求めてきたら、無理に言葉を言わせようと待つのではなく、「ジュースだね」「どうぞ」と言葉を添えて渡してあげるだけで大丈夫です 。親が自然に発する言葉を聞きながら、子ども自身の準備が整って自然と真似し始めるのを待つのがポイントです 。


4. どんな音が真似しやすいか?

どんな言葉が子どもにとって出しやすいかは、一人ひとり異なります。例えば「ささみ」という言葉より「パン(パピプペポの音)」の方が言いやすいなど、子どもによって真似しやすい音には違いがあります 。
「うちの子にはどんな音が真似しやすいか」「どんな場面設定を作れば言葉が出やすいか」といった具体的なアドバイスについては、言語聴覚士などの言葉の専門家に相談してみるのがおすすめです 。



子どもの言葉の発達には、言葉そのものを「教える」ことよりも、コミュニケーションを通して「伝わる喜び(成功体験)」を育てることが一番の近道です。焦らず、まずは日々の小さなやり取りの中で「分かったよ」というサインをたくさん送ってあげたいですね。


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理学療法士 内山明奈
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