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『できた!』を増やすための、お助けルール

お子さんをサポートする中で「ABA(応用行動分析)」という言葉を耳にすると、なんだか難しそうで構えてしまいますよね。
簡単に言うと、ABAは「お子さんの『できた!』を増やすための、お助けルール」のようなものです。
お母さんの毎日が少しでもラクに、そしてお子さんの笑顔が増えるような、親しみやすい言葉でお伝えします。


1. 行動を「3つのステップ」で見てみましょう

ABAでは、お子さんの行動を「前・中・後」のセットで考えます。

• 【前】きっかけ: 何かがあった
(例:お菓子の棚が見えた)

• 【中】行動: お子さんが何かした
(例:「買って!」と泣き叫ぶ)

• 【後】ごほうび: 何かが起きた
(例:お菓子を買ってもらえた)

もし「お菓子を買ってもらえた」という【後】の結果がうれしいものだと、お子さんは「次も泣けばもらえるんだ!」と学習します。
逆に、望ましい行動をしたときに「いいことが起きる」ように整えていくのがABAのコツです。


2. 「褒め」のシャワーで自信を育てる

いちばん大切なのは、「当たり前のような小さなこと」を逃さず褒めることです。
• 座ってご飯を食べられた
• 靴を自分で脱ごうとした
• 目が合ってニッコリした
こうした瞬間に「すごいね!」「見ててくれたんだね!」と声をかけたり、ハイタッチしたりします。お子さんにとって「お母さんが喜んでくれた!」というのは、何よりの「最強のごほうび」になります。


3. 「困った!」を「別の方法」に変える

例えば、言葉でうまく伝えられずに叩いてしまうとき。これは「叩きたい」のではなく、「構ってほしい」「嫌だと言いたい」という気持ちの表れだったりします。
そんなときは、「叩くのはダメ!」と叱るだけでなく、「『貸して』って言おうね」とか「嫌なときはバツのポーズをしようね」と、叩く代わりの方法を教えてあげます。別の方法で自分の気持ちが伝わると分かれば、叩く必要がなくなっていきます。


4. ハードルは「これならできる」まで下げる
いきなり「全部一人でやって」は、大人でも大変ですよね。
「お着替え」なら、まずは「最後のボタンを留めるだけ」をお子さんに担当してもらい、できたら思いきり褒めます。
「これならできる!」という成功体験を積み重ねることで、お子さんは「自分ってすごい!」と自信を持てるようになります。



ABAは、決してお子さんをコントロールするための訓練ではありません。
お子さんが「どうしてそうするのかな?」という理由を一緒に探し、お互いがもっとラクに、楽しく過ごせる方法を見つけていくためのヒントです。

完璧を目指さなくて大丈夫です。
今日、お子さんと目が合って笑い合えたら、それだけで大成功です!!


療育センターエコルド はぐみのおうち
理学療法士 内山明奈
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