「なんだか平ら?」低緊張と開張足の関係と、お家でできるサポート
「うちの子、足の裏がベタッとしている気がする」
「歩き方がどこか不安定で、すぐに転んでしまう」
児童発達支援の現場や、日々の子育ての中で、そんなお子さんの「足元」が気になることはありませんか?
実は、体が柔らかいタイプ(低緊張)のお子さんは、足の指の付け根が横に広がってしまう「開張足(かいちょうそく)」になりやすい傾向があります。
今回は、あまり知られていない「低緊張」と「開張足」の関係、そして今日からお家で取り組める工夫についてお話しします。
開張足(かいちょうそく)ってどんな状態?
私たちの足には、歩くときの衝撃を吸収するための「アーチ」が3つあります。そのうち、親指から小指の付け根を結ぶ「横のアーチ」が崩れてしまい、足の甲が扇状にベタッと広がってしまった状態を「開張足」と呼びます。
クッションが効かない状態なので、足が疲れやすかったり、特定の場所にタコができやすくなったりします。
なぜ「低緊張」だと開張足になりやすいの?
「低緊張(筋緊張が低い)」とは、筋肉が活動するための「張り」が少し控えめな状態のこと。決して「筋力がない」わけではありませんが、関節を支える力が柔らかいため、以下のようなメカニズムで開張足に繋がりやすくなります。
1. 関節の緩みとアーチの保持
低緊張のお子さんは、関節を支える靭帯や筋肉も柔らかいことが多いです。そのため、体重がかかったときに足の骨を束ねる力が弱く、横アーチが重みに耐えきれずに横へ広がってしまいがちです。
2. 足の指を使う「踏ん張り」の弱さ
姿勢を保つのにエネルギーを使う低緊張のお子さんは、足の指先までしっかり使って地面を蹴るのが少し苦手な場合があります。指を使わずに「ペタペタ」と足裏全体で歩くスタイルになると、足底の筋肉が刺激されず、アーチが育ちにくくなります。
放っておくとどうなるの?
幼児期はまだ足が未完成なので、過度に心配しすぎる必要はありません。ただ、開張足のまま成長すると、以下のような影響が出ることがあります。
• 疲れやすさ: クッションがないため、少しの歩行で「抱っこ!」になりやすい。
• バランスの悪さ: 足元がグラグラするため、体幹の安定にも影響する。
• 変形の進行: 将来的に外反母趾や扁平足に繋がりやすくなる。
〜お家でできる!
「足の土台」を育てる3つの工夫〜
低緊張のお子さんの場合、無理なトレーニングではなく、「足の裏への刺激」と「正しいサポート」が大切です。
① 「裸足」でいろんな感触を楽しもう!
フローリングだけでなく、畳、じゅうたん、芝生、砂場など、いろんな感触を足の裏で感じることで、脳から足の筋肉へ「もっと働いて!」という指令が出やすくなります。デコボコ道を歩くのも、天然のトレーニングになります。
②遊びの中で「グーパー」運動
お風呂の中で足の指を触ってあげたり、「足指じゃんけん」をしてみましょう。
低緊張のお子さんは自分の体の感覚を掴むのがゆっくりなこともあるので、「ここに指があるよ」「ギュッとしてごらん」と、楽しくコミュニケーションを取りながら刺激を入れてあげるのがコツです。
〜一歩ずつ、その子らしい歩みを〜
足の形は、成長とともに少しずつ変化していきます。低緊張という特性があっても、適切な靴選びや遊びを通じた刺激で、しっかりとした土台を作っていくことは十分に可能です。
「よく転ぶな」「足が平らだな」と感じたら、それはお子さんからの「足元を支えてほしいな」というサインかもしれません。
理学療法士などの専門家に相談しながら、お子さんが自分の足で力強く、楽しく歩いていけるよう、ゆっくり見守っていきましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうちの
理学療法士 内山明奈
「うちの子、足の裏がベタッとしている気がする」
「歩き方がどこか不安定で、すぐに転んでしまう」
児童発達支援の現場や、日々の子育ての中で、そんなお子さんの「足元」が気になることはありませんか?
実は、体が柔らかいタイプ(低緊張)のお子さんは、足の指の付け根が横に広がってしまう「開張足(かいちょうそく)」になりやすい傾向があります。
今回は、あまり知られていない「低緊張」と「開張足」の関係、そして今日からお家で取り組める工夫についてお話しします。
開張足(かいちょうそく)ってどんな状態?
私たちの足には、歩くときの衝撃を吸収するための「アーチ」が3つあります。そのうち、親指から小指の付け根を結ぶ「横のアーチ」が崩れてしまい、足の甲が扇状にベタッと広がってしまった状態を「開張足」と呼びます。
クッションが効かない状態なので、足が疲れやすかったり、特定の場所にタコができやすくなったりします。
なぜ「低緊張」だと開張足になりやすいの?
「低緊張(筋緊張が低い)」とは、筋肉が活動するための「張り」が少し控えめな状態のこと。決して「筋力がない」わけではありませんが、関節を支える力が柔らかいため、以下のようなメカニズムで開張足に繋がりやすくなります。
1. 関節の緩みとアーチの保持
低緊張のお子さんは、関節を支える靭帯や筋肉も柔らかいことが多いです。そのため、体重がかかったときに足の骨を束ねる力が弱く、横アーチが重みに耐えきれずに横へ広がってしまいがちです。
2. 足の指を使う「踏ん張り」の弱さ
姿勢を保つのにエネルギーを使う低緊張のお子さんは、足の指先までしっかり使って地面を蹴るのが少し苦手な場合があります。指を使わずに「ペタペタ」と足裏全体で歩くスタイルになると、足底の筋肉が刺激されず、アーチが育ちにくくなります。
放っておくとどうなるの?
幼児期はまだ足が未完成なので、過度に心配しすぎる必要はありません。ただ、開張足のまま成長すると、以下のような影響が出ることがあります。
• 疲れやすさ: クッションがないため、少しの歩行で「抱っこ!」になりやすい。
• バランスの悪さ: 足元がグラグラするため、体幹の安定にも影響する。
• 変形の進行: 将来的に外反母趾や扁平足に繋がりやすくなる。
〜お家でできる!
「足の土台」を育てる3つの工夫〜
低緊張のお子さんの場合、無理なトレーニングではなく、「足の裏への刺激」と「正しいサポート」が大切です。
① 「裸足」でいろんな感触を楽しもう!
フローリングだけでなく、畳、じゅうたん、芝生、砂場など、いろんな感触を足の裏で感じることで、脳から足の筋肉へ「もっと働いて!」という指令が出やすくなります。デコボコ道を歩くのも、天然のトレーニングになります。
②遊びの中で「グーパー」運動
お風呂の中で足の指を触ってあげたり、「足指じゃんけん」をしてみましょう。
低緊張のお子さんは自分の体の感覚を掴むのがゆっくりなこともあるので、「ここに指があるよ」「ギュッとしてごらん」と、楽しくコミュニケーションを取りながら刺激を入れてあげるのがコツです。
〜一歩ずつ、その子らしい歩みを〜
足の形は、成長とともに少しずつ変化していきます。低緊張という特性があっても、適切な靴選びや遊びを通じた刺激で、しっかりとした土台を作っていくことは十分に可能です。
「よく転ぶな」「足が平らだな」と感じたら、それはお子さんからの「足元を支えてほしいな」というサインかもしれません。
理学療法士などの専門家に相談しながら、お子さんが自分の足で力強く、楽しく歩いていけるよう、ゆっくり見守っていきましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうちの
理学療法士 内山明奈