〜ゲームで負けて手が出ちゃう…!
トラブルを防ぐために「始める前」にできること〜
「子どもが自分から『すごろくをやろう!』と言ったのに、1番になれなくてお友達や先生を叩いてしまった……」
「負けると分かった瞬間、イライラが大爆発して大荒れになってしまう……」
園や事業所、そしてご家庭でも、こうした「勝ち負け」にこだわるお子さんの姿に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
「せっかく楽しく遊んでいたのに…」
「どうやって声をかければよかったんだろう…」と、大人のほうが落ち込んでしまうこともありますよね。
実は、こうしたトラブルを防ぐ最大のポイントは、「怒ってからどうするか(後手)」ではなく、「怒る前に何をしておくか(先手)」にあります。今回は、ゲームで崩れやすいお子さんへの事前のアプローチについて考えてみます。
ポイント1:叩くのはNG、でも「イライラした気持ち」は認めていい。
子どもが周りの人や物に当たってしまったとき、「叩いちゃダメでしょ!」と行動だけを責めても、子どもの心には届きにくいものです。
もちろん、誰かを叩く行為そのものは認められません。しかし、「1番になれなくて、叩きたくなるくらいイライラしちゃったんだよね」という悔しい気持ちそのものは、まずはしっかりと受け止めて(代弁して)あげたいところです。
その上で、「じゃあ、次からイライラしたときには、叩く代わりにどうやって気持ちをスッキリさせる?」と、子どもと一緒に次の作戦を考えていくステップが大切になります。
ポイント2:勝負の前に「先手」を打つ!予測と作戦会議。
「後手に回るな、先手を取れ」です。
トラブルが起きてから対応する(後手)のではなく、ゲームを始める前に大人と子どもで予測を立て、相談しておく(先手)のが効果的です。
具体的には、すごろくを始める前にこんなお話をしてみましょう。
1. 見通しを伝える(予測)
「すごろくは勝ち負けがあるから、負けちゃう可能性もあるよ」
2. 感情を肯定しておく
「もし負けたら、すっごく悔しくて怒っちゃうかもしれないよね。怒ってもいいんだよ」
3. 対処法をあらかじめ決める(作戦)
「でも、もし怒っちゃったとき、どうやって気分を元に戻す?(深呼吸する? 1回お部屋の隅で休憩する?)」
このように、「怒ったときにどう戻すか」のプロセスを事前に予測させ、いい方法を一緒に見つけておくことで、子ども自身も自分の感情をコントロールしやすくなります。
ポイント3:「やらない」という選択肢も立派なスタイル
もうひとつ大切な「先手」の選択肢があります。
それは、「今はそのゲームをやらない(別のことをする)」という選択です。
「どうしても今はイライラしちゃいそうだな」
「お友達を叩いちゃいそうだな」と子ども自身が感じたり、大人がそう予測したりするときは、事前にこう提案してみるのも一つの手。
「みんなと同じゲームに参加すること」だけが正解ではありません。自分の今の心の状態に合わせて、大人と一緒に心地よいスタイルを選択していく経験こそが、子どもの安心感と自己コントロールの力を育てていくと思います。
感情のコントロールが苦手なお子さんにとって、勝ち負けのあるゲームは大きな挑戦です。
崩れてから叱るのではなく、始める前に「負けたら怒っちゃうよね。そのときはどうしようか?」と、先手を打って一緒に作戦を練る関わりを試してみてください。
子どもが「自分で選んで、自分で気持ちを切り替えられた!」という小さな成功体験を、ひとつずつ一緒に積み重ねていきましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうちの
理学療法士 内山明奈
トラブルを防ぐために「始める前」にできること〜
「子どもが自分から『すごろくをやろう!』と言ったのに、1番になれなくてお友達や先生を叩いてしまった……」
「負けると分かった瞬間、イライラが大爆発して大荒れになってしまう……」
園や事業所、そしてご家庭でも、こうした「勝ち負け」にこだわるお子さんの姿に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
「せっかく楽しく遊んでいたのに…」
「どうやって声をかければよかったんだろう…」と、大人のほうが落ち込んでしまうこともありますよね。
実は、こうしたトラブルを防ぐ最大のポイントは、「怒ってからどうするか(後手)」ではなく、「怒る前に何をしておくか(先手)」にあります。今回は、ゲームで崩れやすいお子さんへの事前のアプローチについて考えてみます。
ポイント1:叩くのはNG、でも「イライラした気持ち」は認めていい。
子どもが周りの人や物に当たってしまったとき、「叩いちゃダメでしょ!」と行動だけを責めても、子どもの心には届きにくいものです。
もちろん、誰かを叩く行為そのものは認められません。しかし、「1番になれなくて、叩きたくなるくらいイライラしちゃったんだよね」という悔しい気持ちそのものは、まずはしっかりと受け止めて(代弁して)あげたいところです。
その上で、「じゃあ、次からイライラしたときには、叩く代わりにどうやって気持ちをスッキリさせる?」と、子どもと一緒に次の作戦を考えていくステップが大切になります。
ポイント2:勝負の前に「先手」を打つ!予測と作戦会議。
「後手に回るな、先手を取れ」です。
トラブルが起きてから対応する(後手)のではなく、ゲームを始める前に大人と子どもで予測を立て、相談しておく(先手)のが効果的です。
具体的には、すごろくを始める前にこんなお話をしてみましょう。
1. 見通しを伝える(予測)
「すごろくは勝ち負けがあるから、負けちゃう可能性もあるよ」
2. 感情を肯定しておく
「もし負けたら、すっごく悔しくて怒っちゃうかもしれないよね。怒ってもいいんだよ」
3. 対処法をあらかじめ決める(作戦)
「でも、もし怒っちゃったとき、どうやって気分を元に戻す?(深呼吸する? 1回お部屋の隅で休憩する?)」
このように、「怒ったときにどう戻すか」のプロセスを事前に予測させ、いい方法を一緒に見つけておくことで、子ども自身も自分の感情をコントロールしやすくなります。
ポイント3:「やらない」という選択肢も立派なスタイル
もうひとつ大切な「先手」の選択肢があります。
それは、「今はそのゲームをやらない(別のことをする)」という選択です。
「どうしても今はイライラしちゃいそうだな」
「お友達を叩いちゃいそうだな」と子ども自身が感じたり、大人がそう予測したりするときは、事前にこう提案してみるのも一つの手。
「みんなと同じゲームに参加すること」だけが正解ではありません。自分の今の心の状態に合わせて、大人と一緒に心地よいスタイルを選択していく経験こそが、子どもの安心感と自己コントロールの力を育てていくと思います。
感情のコントロールが苦手なお子さんにとって、勝ち負けのあるゲームは大きな挑戦です。
崩れてから叱るのではなく、始める前に「負けたら怒っちゃうよね。そのときはどうしようか?」と、先手を打って一緒に作戦を練る関わりを試してみてください。
子どもが「自分で選んで、自分で気持ちを切り替えられた!」という小さな成功体験を、ひとつずつ一緒に積み重ねていきましょう。
療育センターエコルド はぐみのおうちの
理学療法士 内山明奈