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【児発・放デイ】こども発達支援あるきっず★令和8年3月オープン予定のブログ一覧

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【第3回】姿勢がクネクネ・フニャフニャしてしまうのはなぜ?

高崎市の運動療育に特化した多機能型事業所

こども発達支援あるきっずです。

このコラムでは、遊びや体を動かすことで脳を整え発達を育むという当事業所の方針に基づく情報をお伝えしていきます。

今回は、保護者の方や現場の先生方からよくご相談をいただく「子どもの姿勢」について、脳と感覚の仕組みから分かりやすく解説する記事を作成しました。

ぜひ、日々の療育や保護者の方へのアドバイスの参考にしてみてくださいね。

「まっすぐ座っていられなくて、すぐクネクネしちゃう」
「床にフニャフニャと崩れ落ちてしまう」
こうした姿を見ると、つい「体幹が弱いのかな?」「筋力をつけなきゃ」と思いがちです。

でも実は、これらは筋肉だけの問題ではありません。

根本的な原因は、脳が自分の体の位置や動きをキャッチする
「前庭感覚(ぜんていかんかく)」と「固有感覚(こゆうかんかく)」という2つの感覚が、まだ上手に働いていないことにあります。

姿勢をピシッと保つためには、筋トレではなく
「感覚統合(かんかくとうごう)」の視点を持って、楽しい「あそび」の中でこれらの感覚をたっぷり経験させてあげることが一番の近道です。

つい、姿勢が悪い姿を見ると、
「コラ、まっすぐ座りなさい!」
「姿勢がどうしてすぐ崩れちゃうの?」

注意しても注意しても、気がつくと背中が丸まったり、机に突っ伏したり。授業中や集団行動の時間にまわりの子と比べてしまい、焦ったりイライラしたりすることもありますよね。

でも、安心してください。子どもはサボっているわけでも、やる気がないわけでもありません。
体の仕組みが原因で、「まっすぐをキープするのが、大人以上にものすごく大変」な状態なのです。


■「クネクネ・フニャフニャ」の正体は『低緊張(ていきんちょう)』
私たちの筋肉は、眠っているとき以外、いつでも動けるように「ちょうどいい筋肉の張り(スイッチが半分入った状態)」を保っています。これを筋緊張(きんきんちょう)と言います。

この張りが生まれつき少し弱く、筋肉がゴムのように伸びやすい状態を「低緊張」と呼びます。例えるなら、空気の抜けた風船や、コシのない柔らかいうどんのような状態です。

■体幹だけの問題じゃない!2つの秘密の感覚
脳が筋肉の張りを「ちょうどいい強さ」に調整するためには、外からの情報(感覚)が必要です。
特に姿勢に関係しているのが、次の2つの感覚です。

①前庭感覚(ぜんていかんかく):耳の奥のセンサー
前庭感覚は、頭がどこに傾いているか、どのくらいのスピードで動いているか(スピード感やバランス)を感じる感覚です。

②固有感覚(こゆうかんかく):筋肉や関節のセンサー
固有感覚は、目を閉じていても、自分の手足がどこにあって、どれくらい曲がっているかが分かる感覚です。筋肉に「ギュッ」と力が入ったときに強く感じられます。

日本感覚統合学会などの研究でも、姿勢を保つことや運動の不器用さは、これら「前庭感覚」と「固有感覚」の処理の難しさと深く関係していることが分かっています。
脳がこれらのセンサーからの情報をうまく整理整頓(感覚統合)できないと、自分の体が今どうなっているのか分からなくなり、結果としてクネクネ・フニャフニャしてしまうのです。


■どんな遊びをすればよいのか?

低緊張や姿勢の崩れをサポートするには、日常生活の中で「前庭感覚(揺れる・傾く)」と「固有感覚(踏ん張る・重さを感じる)」を脳にたくさん届けるあそびが効果的です。
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当施設でも大人気のアプローチをいくつかご紹介します。

①前庭感覚を育てるあそび(スピードやバランス)
脳に「今、体が傾いたよ!筋肉のスイッチを入れて!」と教えてあげるあそびです。

ブランコ・すべり台・シーソー: 揺れたり、スピードを感じたりすることで、耳の奥のセンサーを刺激します。

お馬さんごっこ(背中に乗せる): パパやママの背中に乗って、おっとっと!とバランスをとるあそびです。

寝返りゴロゴロあそび: 床の上をイモムシのようにゴロゴロ転がるだけでも、頭の向きが変わり、良い刺激になります。

② 固有感覚を育てるあそび(手足を踏ん張る・力を使う)
筋肉や関節に「ギューッ」と刺激を与えて、自分の体の輪郭をはっきりさせるあそびです。

手押し車あそび: 大人が子どもの足首を持って、子どもが手を使って前に進むあそびです。肩や腕の関節に体重(重み)がかかり、強い固有感覚が入ります。

雑巾がけ・壁押しゲーム: 床をゴシゴシ拭いたり、壁を「うーん!」と力いっぱい押したりするあそびです。

鉄棒のぶら下がり・ジャンプ: 自分の体重を支えたり、着地でドスンと踏ん張ったりすることで、関節に心地よい刺激が届きます。


まとめ
子どもの「クネクネ・フニャフニャ」は、体幹の筋力不足だけが原因ではありません。

耳の奥のセンサー(前庭感覚)や、筋肉・関節のセンサー(固有感覚)が、脳へうまく情報を届けられていないサインです。

だからこそ、無理に座らせる練習をするのではなく、まずはあそびの中で体をたくさん動かし、脳に心地よい刺激をたっぷり送ってあげることが大切です。脳が感覚の整理整頓(感覚統合)を覚えると、子どもは自然と、自分の力で楽に姿勢を保てるようになっていきます。

子どもたちにとって、フニャフニャしている姿勢は、実は「その子が今、一番ラクに過ごせる姿勢」を選んだ結果でもあります。
決して悪いことをしているわけではないということを理解してあげるのも重要です。

姿勢がフニャフニャで体幹が弱いから、「筋トレをしなきゃ!」と難しく考えなくて大丈夫です。

普段のあそびの中に、ちょっとだけ「揺れる」「踏ん張る」をプラスするだけで、子どもの脳と体は少しずつ、確実に変わっていきます。焦らず、まずは子どもが「楽しい!」と思えるあそびから、一緒に笑顔で始めてみませんか?

これからも、子どもたちの健やかな成長を一緒に応援していきましょう!
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