◆「検査をします」と言われたけど、何を調べるの?
言語療育を始める際、「言語発達検査を行います」と説明を受けることがあります。でも「どんなことをするのか」「何がわかるのか」をきちんと説明してもらえないまま進むケースも少なくありません。この記事では、言語聴覚士がよく使う「LCスケール」と「LCSA」について、保護者の方にわかりやすく解説します。
◆LCスケールとは——0歳〜6歳のことばの発達を測る
LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール)は、主に乳幼児期から就学前(おおむね0歳〜6歳11ヶ月)のお子さまを対象とした言語発達検査です。
この検査が測っているのは、大きく分けて三つの領域です。
一つ目は「言語理解」——ことばを聞いて、その意味を正しく受け取れているかどうかです。「ボールを取って」と言われたとき、正しく動けるか。「大きい」「小さい」「上」「下」といった概念を理解しているか。絵を見て、説明に合うものを選べるか——といった課題で確認します。
二つ目は「言語表出」——自分の気持ちや考えをことばで表現できているかどうかです。ものの名前が言えるか、二語文・三語文が使えるか、質問に答えられるか、出来事を説明できるかといった側面を確認します。
三つ目は「コミュニケーション」——ことばそのものだけでなく、やりとりの土台となる力です。視線が合うか、指さしで共有しようとするか、大人の働きかけに応じるか——こうした非言語的なコミュニケーションの発達も評価の対象になります。
LCスケールの特徴は、「今このお子さまのことばがどの発達段階にあるか」を月齢・年齢の目安と照らし合わせて把握できる点です。知的な発達水準と組み合わせることで、「知的な発達に対してことばがどれだけ追いついているか(あるいは遅れているか)」のギャップを可視化することができます。これが支援目標の設定に直結します。
◆LCSAとは——就学後の言語能力を詳しく測る
LCSA(学齢版言語・コミュニケーション発達スケール)は、小学1年生〜4年生を対象とした検査です。就学後のお子さまに特化しており、学校生活・学習場面で必要となる言語能力を多角的に評価します。
LCSAが測っている領域はさらに細かく分かれています。
「文や文章の聴覚的理解」では、口頭で伝えられた文章の内容を正しく理解できているかを確認します。先生の説明・口頭での指示など、学校生活で日常的に求められる力です。
「語彙・語形成」では、語彙の豊かさや、ことばの成り立ち(例:「泳ぐ人」→ 「泳者」のような語形成のルール)の理解を確認します。
「文章の産生」では、絵や場面を見て、文章として説明する力を測ります。作文・発表・説明といった表出面の力に関わります。
「リテラシー(読み書き)」では、文字を読む速さ・正確さ・書く力を評価します。ディスレクシア(読み書き障害)の早期発見にも活用されます。
「コミュニケーション態度」では、会話のやりとりや場に応じた表現(語用)の側面も確認します。
◆二つの検査を組み合わせることの意味
LCスケールとLCSAは、対象年齢が異なるため、就学を境にバトンタッチする形で使われることが多い検査です。就学前にLCスケールで言語発達の土台を把握し、就学後にLCSAで学習・コミュニケーション面の詳細を評価する——この流れによって、お子さまの言語発達を継続的に追いかけることができます。
重要なのは、これらの検査結果を「数値として見る」だけでなく、「なぜこの項目が難しかったのか」「どの段階でつまずいているのか」を読み解くことです。同じ点数でも、つまずきのパターンが違えば、必要な支援の方向性はまったく変わります。検査は終わりではなく、支援の設計図をつくるための出発点なのです。
「うちの子はどんな検査を受けているの?」「結果の見方がわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
◆相模原市でことばの発達支援をお考えの方へ
リングア(相模原市南区・相模大野)では、言語聴覚士への相談・施設見学を随時受け付けています。
言語療育を始める際、「言語発達検査を行います」と説明を受けることがあります。でも「どんなことをするのか」「何がわかるのか」をきちんと説明してもらえないまま進むケースも少なくありません。この記事では、言語聴覚士がよく使う「LCスケール」と「LCSA」について、保護者の方にわかりやすく解説します。
◆LCスケールとは——0歳〜6歳のことばの発達を測る
LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール)は、主に乳幼児期から就学前(おおむね0歳〜6歳11ヶ月)のお子さまを対象とした言語発達検査です。
この検査が測っているのは、大きく分けて三つの領域です。
一つ目は「言語理解」——ことばを聞いて、その意味を正しく受け取れているかどうかです。「ボールを取って」と言われたとき、正しく動けるか。「大きい」「小さい」「上」「下」といった概念を理解しているか。絵を見て、説明に合うものを選べるか——といった課題で確認します。
二つ目は「言語表出」——自分の気持ちや考えをことばで表現できているかどうかです。ものの名前が言えるか、二語文・三語文が使えるか、質問に答えられるか、出来事を説明できるかといった側面を確認します。
三つ目は「コミュニケーション」——ことばそのものだけでなく、やりとりの土台となる力です。視線が合うか、指さしで共有しようとするか、大人の働きかけに応じるか——こうした非言語的なコミュニケーションの発達も評価の対象になります。
LCスケールの特徴は、「今このお子さまのことばがどの発達段階にあるか」を月齢・年齢の目安と照らし合わせて把握できる点です。知的な発達水準と組み合わせることで、「知的な発達に対してことばがどれだけ追いついているか(あるいは遅れているか)」のギャップを可視化することができます。これが支援目標の設定に直結します。
◆LCSAとは——就学後の言語能力を詳しく測る
LCSA(学齢版言語・コミュニケーション発達スケール)は、小学1年生〜4年生を対象とした検査です。就学後のお子さまに特化しており、学校生活・学習場面で必要となる言語能力を多角的に評価します。
LCSAが測っている領域はさらに細かく分かれています。
「文や文章の聴覚的理解」では、口頭で伝えられた文章の内容を正しく理解できているかを確認します。先生の説明・口頭での指示など、学校生活で日常的に求められる力です。
「語彙・語形成」では、語彙の豊かさや、ことばの成り立ち(例:「泳ぐ人」→ 「泳者」のような語形成のルール)の理解を確認します。
「文章の産生」では、絵や場面を見て、文章として説明する力を測ります。作文・発表・説明といった表出面の力に関わります。
「リテラシー(読み書き)」では、文字を読む速さ・正確さ・書く力を評価します。ディスレクシア(読み書き障害)の早期発見にも活用されます。
「コミュニケーション態度」では、会話のやりとりや場に応じた表現(語用)の側面も確認します。
◆二つの検査を組み合わせることの意味
LCスケールとLCSAは、対象年齢が異なるため、就学を境にバトンタッチする形で使われることが多い検査です。就学前にLCスケールで言語発達の土台を把握し、就学後にLCSAで学習・コミュニケーション面の詳細を評価する——この流れによって、お子さまの言語発達を継続的に追いかけることができます。
重要なのは、これらの検査結果を「数値として見る」だけでなく、「なぜこの項目が難しかったのか」「どの段階でつまずいているのか」を読み解くことです。同じ点数でも、つまずきのパターンが違えば、必要な支援の方向性はまったく変わります。検査は終わりではなく、支援の設計図をつくるための出発点なのです。
「うちの子はどんな検査を受けているの?」「結果の見方がわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
◆相模原市でことばの発達支援をお考えの方へ
リングア(相模原市南区・相模大野)では、言語聴覚士への相談・施設見学を随時受け付けています。