保育園・幼稚園の先生に「ことばが気になる」と言われたら
◆突然の指摘に戸惑ったら
お迎えのとき、あるいは個別面談の場で、先生からこんな言葉をかけられたことはありませんか。「〇〇ちゃん、ことばの面で少し気になっていて」「発音がほかのお子さんと少し違うように感じます」「どこかにご相談をされたことはありますか?」
突然のことに、頭が真っ白になる方もいます。「うちの子に何か問題があるの?」「気づいてあげられなかった」と自分を責めてしまう方もいます。あるいは「先生の見過ぎでは?」と感じる方もいるかもしれません。どの反応も、ごく自然なことです。
まず深呼吸して、「先生が何を見て、何を伝えようとしているのか」を落ち着いて聞いてみることから始めましょう。
◆先生の「気になる」は、貴重な情報
保育士・幼稚園教諭は、毎日集団の中でお子さまを見ている専門家です。家庭では気づきにくい側面——集団の中でのことばのやりとり、友達との会話のかみ合い方、指示の理解、発音の明瞭さ——を日常的に観察しています。
先生の「気になる」という言葉は、診断でも断定でもありません。しかし、家庭だけでは見えにくい部分からのフィードバックとして、非常に貴重な情報です。「先生がそう感じているなら、一度専門家に確認してみよう」という姿勢で受け取ることが、お子さまにとって最善の選択につながります。
◆先生に具体的に聞いてみること
指摘を受けたとき、曖昧なまま帰宅してしまう保護者の方は多いです。次の機会に、もう少し具体的に聞いてみることをお勧めします。「どんな場面でどんなことが気になりましたか?」「最近始まりましたか、以前からですか?」「集団の中での様子を教えてもらえますか?」——こうした具体的な情報が、その後専門家に相談する際にとても役立ちます。
先生を責めたり、逆に過剰に落ち込んだりする必要はありません。先生と保護者が同じ方向を向いてお子さまを支えるための、大切なやりとりです。
◆次にどこへ相談すればいい?
指摘を受けた後、多くの保護者が「次にどこへ行けばいいのかわからない」と感じます。まずの相談先として、相模原市の各区にある「子ども家庭相談室」や「発達支援センター」があります。無料で相談でき、診断がなくても受け付けてもらえます。町田市や大和市など他の市町村にも窓口はあるので、市役所に問い合わせてみてください。
ただし公的窓口では「様子を見ましょう」と言われることも少なくありません。その後どう動くかは、保護者の方自身が考え選んでいく必要があります。かかりつけの小児科医に相談する、専門医(小児神経科・発達外来)を受診する、言語聴覚士が在籍する療育施設に直接問い合わせる——こうした選択肢を自分で調べ、判断していく必要があるのが現実です。
◆言語聴覚士に相談することで、見えてくるものがある
ことばに関する指摘を受けた場合、言語聴覚士(ST)への相談は特に有効です。言語聴覚士は、ことばの発達・発音・コミュニケーション・語用を専門的に評価できる国家資格の専門職です。
標準化された検査ツールを使って「今このお子さまのことばがどの発達段階にあるのか」を数値で把握することができるため、「気になる」を「どこがどの程度気になるのか」に変換することができます。「問題ない」とわかれば安心できますし、「支援が必要」とわかれば早めに動けます。どちらに転んでも、評価を受けることはプラスにしかなりません。
先生からの一言を、不安の種で終わらせないでください。それはお子さまの発達を一緒に考えるための、大切なきっかけです。
◆相模原市でことばの発達支援をお考えの方へ
リングア(相模原市南区・相模大野)では、言語聴覚士への相談・施設見学を随時受け付けています。「先生に指摘されたけど、どうすればいい?」そんな方もお気軽にどうぞ。
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