◆家ではおしゃべりなのに、園ではまったく話さない
「園の先生から園ではほとんど声を聞いたことがない、と言われて驚いた」「家ではよく話すのに、お友達の前では固まってしまう」——こうしたお子さまの様子に、戸惑っている保護者の方は少なくありません。これは「場面緘黙(ばめんかんもく)」と呼ばれる状態の可能性があります。
◆場面緘黙とは
場面緘黙は、家など安心できる場所では話せるのに、園や学校など特定の場面では話せなくなる状態です。話す能力や言語理解に問題があるわけではなく、「話したくても話せない」状態であることが大きな特徴です。
背景には、不安の強さが関わっていると考えられています。DSM-5でも不安症の一つに分類されており、生まれつきの不安を感じやすい気質が関係していることが多いとされています。発症は2〜5歳ごろ、集団生活が始まる時期に気づかれることが多く、頻度は100人に1人未満程度と報告されています。
◆「わがまま」「恥ずかしがり屋」ではありません
場面緘黙は、「性格の問題」「しつけの問題」「わざと話さない」ものではありません。お子さま自身が話そうとしても、声が出なくなってしまうのです。
そのため、「ちゃんと挨拶しなさい」「どうして話さないの?」と迫ったり、話さないことを叱ったりすると、不安がさらに強まり、症状が長引いてしまうことがあります。「話さなければいけない」というプレッシャーを減らすことが、改善への第一歩です。
◆見過ごされやすい理由と、他の問題との見分け
家では普通に話せるため、「そのうち慣れるだろう」と様子を見られがちです。しかし放置すると、年齢が上がるにつれて話さない状態が定着し、学校生活や友人関係に影響が出ることがあります。
また、ASDや言語発達の遅れ、聞こえの問題と区別がつきにくいこともあります。「話さない」のが場面緘黙なのか、ことばそのものの問題なのかは、専門的な評価をしなければ判断できません。ここに、言語聴覚士が関わる意味があります。
◆言語聴覚士・専門家ができること
言語聴覚士の支援ではまず、家庭や園での様子を聞き取り、ことばの理解・表出に問題がないかを評価します。そのうえで、話すことへのプレッシャーを減らしながら、段階的に不安を和らげていきます。
具体的には、ジェスチャーや筆談など話す以外の方法でのやりとりから始め、次に安心できる相手との小さな発声、少しずつ人や場面を広げていく、という段階的なアプローチをとります。園の先生と情報を共有し、関わり方を揃えることも大切です。必要に応じて、医師や心理士と連携して進めます。
言語発達の面で問題が見られなかった場合は、主たる治療者は医療や心理士となりますが、場面緘黙という症状の奥に言語発達は自閉症スペクトラム障害の問題が隠れている時もあるので、その場合は言語聴覚士が主で、医療の協力を得ながら治療を進めて行くことになるのです。
「様子を見ましょう」と言われやすい状態だからこそ、早めに専門家に相談し、見通しを持つことが保護者の安心につながります。
◆相模原市でことばの発達支援をお考えの方へ
リングア(相模原市南区・相模大野)では、言語聴覚士への相談・施設見学を随時受け付けています。「家と園で様子が違う」という段階からでもお気軽にどうぞ。
「園の先生から園ではほとんど声を聞いたことがない、と言われて驚いた」「家ではよく話すのに、お友達の前では固まってしまう」——こうしたお子さまの様子に、戸惑っている保護者の方は少なくありません。これは「場面緘黙(ばめんかんもく)」と呼ばれる状態の可能性があります。
◆場面緘黙とは
場面緘黙は、家など安心できる場所では話せるのに、園や学校など特定の場面では話せなくなる状態です。話す能力や言語理解に問題があるわけではなく、「話したくても話せない」状態であることが大きな特徴です。
背景には、不安の強さが関わっていると考えられています。DSM-5でも不安症の一つに分類されており、生まれつきの不安を感じやすい気質が関係していることが多いとされています。発症は2〜5歳ごろ、集団生活が始まる時期に気づかれることが多く、頻度は100人に1人未満程度と報告されています。
◆「わがまま」「恥ずかしがり屋」ではありません
場面緘黙は、「性格の問題」「しつけの問題」「わざと話さない」ものではありません。お子さま自身が話そうとしても、声が出なくなってしまうのです。
そのため、「ちゃんと挨拶しなさい」「どうして話さないの?」と迫ったり、話さないことを叱ったりすると、不安がさらに強まり、症状が長引いてしまうことがあります。「話さなければいけない」というプレッシャーを減らすことが、改善への第一歩です。
◆見過ごされやすい理由と、他の問題との見分け
家では普通に話せるため、「そのうち慣れるだろう」と様子を見られがちです。しかし放置すると、年齢が上がるにつれて話さない状態が定着し、学校生活や友人関係に影響が出ることがあります。
また、ASDや言語発達の遅れ、聞こえの問題と区別がつきにくいこともあります。「話さない」のが場面緘黙なのか、ことばそのものの問題なのかは、専門的な評価をしなければ判断できません。ここに、言語聴覚士が関わる意味があります。
◆言語聴覚士・専門家ができること
言語聴覚士の支援ではまず、家庭や園での様子を聞き取り、ことばの理解・表出に問題がないかを評価します。そのうえで、話すことへのプレッシャーを減らしながら、段階的に不安を和らげていきます。
具体的には、ジェスチャーや筆談など話す以外の方法でのやりとりから始め、次に安心できる相手との小さな発声、少しずつ人や場面を広げていく、という段階的なアプローチをとります。園の先生と情報を共有し、関わり方を揃えることも大切です。必要に応じて、医師や心理士と連携して進めます。
言語発達の面で問題が見られなかった場合は、主たる治療者は医療や心理士となりますが、場面緘黙という症状の奥に言語発達は自閉症スペクトラム障害の問題が隠れている時もあるので、その場合は言語聴覚士が主で、医療の協力を得ながら治療を進めて行くことになるのです。
「様子を見ましょう」と言われやすい状態だからこそ、早めに専門家に相談し、見通しを持つことが保護者の安心につながります。
◆相模原市でことばの発達支援をお考えの方へ
リングア(相模原市南区・相模大野)では、言語聴覚士への相談・施設見学を随時受け付けています。「家と園で様子が違う」という段階からでもお気軽にどうぞ。