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「運動すれば、ことばが出るようになる」は本当?

◇発語の無い子には運動療法?
 「脳の運動野と言語野は隣同士だから、体を動かすとことばも出やすくなる」
 「海馬が大きくなって記憶力が上がり、発語につながる」
 こうした情報を目にしたことはありませんか?
 運動支援そのものは大切でですが、言語聴覚士や作業療法士といった専門職から見ると、ことばとの関係で誤解を生みかねないので訂正が必要と感じます。

◇「運動支援」と「感覚統合・言語発達支援」とは別の物
 まず大前提として、運動支援や運動療法は、感覚統合や言語訓練といった機能訓練と同一ではありません。体を動かすことで基礎的な体力や部分的な協調性は育まれますが、それだけでことばや感覚の処理能力が直接伸びるわけではないのです。
 脳の運動野と言語野が近接していても、機能が自動的に連動するわけではありません。海馬に関する研究も成人の記憶機能が中心であり、幼児の発語促進への応用は別の話です。科学的な根拠として引用するには、慎重な判断が必要です。

◇感覚統合は作業療法士の専門領域
 感覚統合や姿勢が言語発達の土台に関わることは事実です。しかしこれは、作業療法士(OT)が専門的に評価・介入する領域です。「運動させれば感覚統合になる」というわけではなく、専門職による適切なアセスメントが出発点となります。

◇言語聴覚士と作業療法士との連携が必要になる場合
 言語発達の支援に必ず作業療法士が必要という訳ではありませんが、姿勢の保持、口の動きや声帯の運動など、発声発語に関わる器官や感覚の処理に問題がある時は作業療法士の出番となります。言語聴覚士と連携して関わることで、そのお子様の発達支援の両輪として、より効果的に機能するのです。

◇ことばの遅れには、必ず背景があります
 運動で補えることには限りがあります。ことばの遅れには必ず何らかの背景があり、原因に応じた専門的な評価と介入が不可欠です。「なんとなく良さそう」な情報に流されず、まずは専門家へご相談ください。

◇相模原市でことばの発達支援をお考えの方へ
 リングア(相模原市南区・相模大野)では、言語聴覚士への相談・施設見学を随時受け付けています。「どんな支援が本当に必要なの?」そんな疑問もお気軽にご相談ください。
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