会津通園訓練センターたんぽぽ園

会津若松近辺の療育施設は自分で探してもなかなか見つかりませんでした。三歳児検診で保健師さんに「診断済みの自閉症スペクトラムであり、療育施設を探している」と相談したところ、こちらの施設を紹介して頂けました。それまで通っていた都内の施設だと順番待ちが普通なので覚悟をしていたのですが、こちらは即通えることになり、大変助かりました。その上曜日を問わず受給者証の範囲内なら通い放題、ということで大変ありがたかったです。

9時台に登園開始の筈ですが、雪深い会津地方では車通園が普通であり、天候によって通園時間が左右されてしまうということで、実際には10時以降の登園でokです、とのことでした。昼食の時間には先生方手作りの料理やお菓子を頂くこともあり、愚痴や他愛もない世間話などをリラックスしてお話することが出来ました。こうしたアットホームな雰囲気は他の療育園にはない魅力です。

集団療育のはずが貸切状態のことが多いため、同年代の子と触れ合う機会にあまり恵まれませんでした。また極寒の会津にあって水道にお湯が出ないのが辛かったです。療育内容もややワンパターンで、活動の時間に毎日内容を変えてくれたらよかったのに、と思います。何しろ人がおらず、まったく登園児がいない日もあるので難しいかもしれませんが。

施設内は広々としていて幼稚園や保育園のようでした。大型トランポリンや大きな室内滑り台など遊具も充実していました。冬季はみなさん家に籠ることが多いらしく、何か特別な行事がない限りは貸し切り状態ということが殆どで、二～三人の先生+時々ボランティアの先生につきっきりで指導していただけました。下の子を連れての母子通園でしたが、先生方の手が多いため助かりました。下の子も活動に参加させて頂け、有意義な時間が過ごせました。

後藤先生という方が子供の接し方が非常に上手で、なにか天賦の才を感じさせるものがありました（笑）穏やかで独特な空気感をお持ちで、通常なら子がかんしゃくを起こしかねない場面でも後藤先生の手にかかれば何事もなくうまくいったり。沢山笑顔を引き出して下さいました。色々な施設に通い、良い先生、上手な先生を沢山見てきましたが、今のところ一番です。「たんぽぽ園、行くよ」と嬉しそうに通っていた子供の姿を思い出します。

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「たんぽぽ園、行くよ」と嬉しそうに通っていた子供の姿を思い出します。