ディスグラフィアに対する合理的配慮
こうした家庭での工夫だけでなく、実際の学校などの教育現場では合理的配慮が必要になってきます。教育現場での合理的な配慮とは、障害のある子どもが十分に教育を受けられるために、一人ひとりの障害の状態や教育のニーズに合わせ、本人と周りの人が話し合い納得した上で行われる配慮のことです。
以下、実際にあったディスグラフィアの合理的配慮の体験談をご紹介します。
以下、実際にあったディスグラフィアの合理的配慮の体験談をご紹介します。
板書の量が増えてきて娘がついていけなくなり、サポートの先生が手伝ってくれるようになりました。
先生がノートに書いてくれている間、娘は何をしているんですか?お絵かき?と思わず聞いたら、(娘は気が散ると授業中でもすぐお絵かきをします)「黒板を読み上げてもらってます。こちらも書きやすいですし」とのことで、授業にきっちり参加しつつ、サポートを受ける体制になっているようです。
(出典:発達ナビ Q&A)
wiscの結果から、処理速度が低い事が分かっています。
・授業では、1人読みさせない
←音読がゆっくりで、人前で失敗させては自己肯定感が下がるから。
・連絡帳は昼の休み時間に書かせる。
←書くのに時間がかかり、帰りの会の時間では乱雑な字になってしまうから。
・板書の前に先生から合図(肩を叩く、小声で一声かける)をして貰う
←言葉だけの指示では通り辛いので。
あとは、たまに連絡帳の文言だけでは分かりづらく、口頭で児童に説明した事は、個別に付箋に詳細を書いて頂いたり、漢字連絡の課題は先生が赤字で書いて貰っていたりします。
(出典:発達ナビ Q&A)
5年になっても作文や漢字、読書などが、本人の頭の中や会話の能力と比べるとあまりにレベルが低く、訓練でどうにかなる物でもないと思い、授業中のノートテイクと作文のために、持参したiPadを学校で使わせてもらうよう交渉しました。
担任との交渉がうまくいかず、時間がかかりましたが、6年になってから通常授業と、通級の個別授業でiPadを使い、カメラで黒板を撮ったり、音声入力で作文をしてみたりと実績を作りました。
授業の内容は理解しているだけに、中学校のノートや、定期テストができないと、成績が落ち込み勉強意欲がなくなるだろうと思われたので、入学前に支援会議を開いていただき、小学校の通級担任、中学校校長、学年主任の先生などにできない部分を何度か説明して、授業へのiPad持ち込みと、定期テストでの配慮(現状は時間延長)をしていただけることになりました。
(出典:発達ナビ Q&A)
上記の体験談のように、合理的配慮を学校が検討してくれることもあります。体験談を参考に、まずはお子さんの通っている学校に相談をしてみましょう。
合理的配慮とは?考え方と具体例、合意形成プロセスについて【専門家監修】
ディスグラフィアの治療法はあるの?
現在、ディスグラフィアの医学的な治療法は確立されていません。一般的には対症療法として読み書きのトレーニングが行なわれます。
ですが、ディスグラフィアも含まれる学習障害は、知的発達の遅れがないことから発見が難しいとされています。そのため、小学校入学後の、実際に読み書きなどの学習が始まる時期に気づく場合が多くなっています。
また、日本での認知度も低いため、まだまだ対応が遅れがちなのが現状です。
ですが、ディスグラフィアも含まれる学習障害は、知的発達の遅れがないことから発見が難しいとされています。そのため、小学校入学後の、実際に読み書きなどの学習が始まる時期に気づく場合が多くなっています。
また、日本での認知度も低いため、まだまだ対応が遅れがちなのが現状です。
LD・SLD(限局性学習症)の治療法は?【専門家監修】
気になる症状があったら専門機関へ
子ども本人が「書き」に困難を感じていたり、同年齢の子どもと比べて著しく書字の習得に遅れが見られるなど、子どもの様子からディスグラフィアかもしれないと感じた場合は、まず学校や地域の保健センター、児童相談所などで相談してみましょう。
子どもだけではなく、大人になってから気づく場合もあります。その際、子どもと大人で専門機関が変わってくるので以下を参考にしてみてください。
子どもだけではなく、大人になってから気づく場合もあります。その際、子どもと大人で専門機関が変わってくるので以下を参考にしてみてください。
【子どもの場合】
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所 など
・保健センター
・子育て支援センター
・児童発達支援事業所 など
【大人の場合】
・発達障害支援者センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所 など
・発達障害支援者センター
・障害者就業・生活支援センター
・相談支援事業所 など
ディスグラフィアに対する専門的な支援は、上記のような相談機関を経て、専門家による検査・診断を受けてから行われることが一般的です。
しかし、医師による診断がつかなかった場合や検査を受ける前であっても、その子に合った環境を整え、学習方法を見つけてあげることが大切です。親が子どもにあった学び方を見つけるケースもありますが、難しい場合は専門機関に相談したり、学校の特別支援教育を担当する先生に相談してみるとよいでしょう。
しかし、医師による診断がつかなかった場合や検査を受ける前であっても、その子に合った環境を整え、学習方法を見つけてあげることが大切です。親が子どもにあった学び方を見つけるケースもありますが、難しい場合は専門機関に相談したり、学校の特別支援教育を担当する先生に相談してみるとよいでしょう。