特別支援学級を徹底解説!障害ごとの教育内容から卒業後の進路まで

2017/10/29 更新
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通常の学級、特別支援学級や通級指導教室、支援学校などの様々な選択肢から、お子さんの就学先を選ぶことに悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。この記事では、特別支援学級の教育環境や教育内容、障害ごとの支援や入学の方法、進路まで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

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目次
  • 1. お子さんの就学先に悩む保護者の方へ
  • 2. 特別支援学級ってどんなところ?
  • 3. 特別支援学級の対象となる障害の基準は?
  • 4. 通常の小・中学校でもきちんと支援を受けられるの?
  • 5. 特別支援学級の教育環境
  • 6. 障害種別ごとの教育内容
  • 7. 特別支援学級と発達障害
  • 8. 特別支援学級と、通級指導教室・特別支援学校との違いは?
  • 9. 通級・特別支援学級・特別支援学校のメリット・デメリット
  • 10. 特別支援学級への入り方
  • 11. 中学校卒業後の進路
  • 12. まとめ

1. お子さんの就学先に悩む保護者の方へ

障害のあるお子さんを持つ保護者の方にとって、お子さんの就学先選びは非常に大きな決断になると思います。特別支援学校・特別支援学級・通級・通常学級と様々な選択肢がありますが、それぞれの仕組みや教育環境、メリットやデメリットを把握したうえで、今、お子さんにもっとも合う学校を選ぶことが大切です。

この記事では、特別支援学級の対象となる障害や教育環境、通級・特別支援学校との比較、入学の方法から卒業後の進路などについて詳しく解説していきます。ぜひ就学先選びの参考にしてください。

2. 特別支援学級ってどんなところ?

特別支援学級とは、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行うため、小・中学校に設置された、障害種別ごとに編成された少人数の学級をいいます。

学校教育法81条では、以下のように定められています。

幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校においては、次項各号のいずれかに該当する幼児、児童及び生徒その他教育上特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対し、文部科学大臣の定めるところにより、障害による学習上又は生活上の困難を克服するための教育を行うものとする。
○2  小学校、中学校、義務教育学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる。
一  知的障害者
二  肢体不自由者
三  身体虚弱者
四  弱視者
五  難聴者
六  その他障害のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なもの
○3  前項に規定する学校においては、疾病により療養中の児童及び生徒に対して、特別支援学級を設け、又は教員を派遣して、教育を行うことができる。

出典:https://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w002RG00000944.html...
2015年の文部科学省の調査によりますと、特別支援学級に在籍している幼児児童生徒の数は187,100人で、幼児児童生徒全体に対する割合は1.2%です。ただし、高校で特別支援学級を設置している例はまだ見受けられず、在籍している生徒数も調査によると0人になっています。

特別支援学級を設置している小学校の割合は76.6%、中学校は73.7%と、ほとんどの小・中学校が特別支援学級を設置しています。また、特別支援学級に在籍している幼児児童生徒の数、特別支援学級の数は、どちらもここ20年間は増加傾向にあり、そのニーズの高まりとともに小・中学校での支援体制の整備が進んでいます。

3. 特別支援学級の対象となる障害の基準は?

特別支援学級は障害種別ごとに、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症・情緒障害の7種類の学級があります。特別支援学級の対象となる障害の程度は以下の通りです。

知的障害

知的発達の遅滞があり、他人との意思疎通に軽度の困難があり日常生活を営むのに一部援助が必要で、社会生活への適応が困難である程度のもの

肢体不自由

補装具によっても歩行や筆記等日常生活における基本的な動作に軽度の困難がある程度のもの

病弱・身体虚弱

・慢性の呼吸器疾患その他疾患の状態が持続的または間欠的に医療又は生活の管理を必要とする程度のもの
・身体虚弱の状態が持続的に生活の管理を必要とする程度のもの

弱視

拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が困難な程度のもの

難聴

補聴器等の使用によっても通常の話声を解することが困難な程度のもの

言語障害

口蓋裂、構音器官のまひ等器質的又は機能的な構音障害のあるもの、吃音等話し言葉におけるリズムの障害のあるもの、話す、聞く等言語機能の基礎的事項に発達の遅れがあるもの、その他これに準じるもの(これらの障害が主として他の障害に起因するものではないものに限る。)で、その程度が著しいもの

自閉症・情緒障害

・自閉症又はそれに類するもので、他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの
・主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの
これらの基準をもとに、最終的な就学先は、お住まいの市区町村で行われる就学相談を通して、保護者の方の意見を尊重しながら決定します。

また、これらの基準より重い障害のあるお子さんは、多くの場合、特別支援学校の対象になります。以下の記事も参考にしてみてください。
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4. 通常の小・中学校でもきちんと支援を受けられるの?

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