ナルコレプシーの診断方法
日中の眠気がナルコレプシーによるものなのかどうかを診断するためには、問診や過去の病歴、検査結果が参考になります。
ナルコレプシーに特有の症状であるカタプレキシーがあれば、「情動脱力発作を伴うナルコレプシー」と診断されます。カタプレキシーが見られない場合には「情動脱力発作を伴わないナルコレプシー」かどうかを確かめます。
ナルコレプシーの検査方法には2種類あります。
ナルコレプシーに特有の症状であるカタプレキシーがあれば、「情動脱力発作を伴うナルコレプシー」と診断されます。カタプレキシーが見られない場合には「情動脱力発作を伴わないナルコレプシー」かどうかを確かめます。
ナルコレプシーの検査方法には2種類あります。
終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)
終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG)では、1泊2日で病院に入院し、脳波や眼球運動などを終夜にわたって連続で記録をします。これらの測定で、夜間の睡眠を検査します。これはナルコレプシー以外にも睡眠時無呼吸症候群の検査にも用いられる検査方法で、睡眠障害の検査手段の中では一番メジャーなものです。健康保険が適用されている検査方法です。
反復睡眠潜時検査(MSLT)
反復睡眠潜時検査(MSLT)は、日中の眠気を客観的に調べる検査です。前日に十分な睡眠(6時間以上)を取った後、入眠にかかるまでの時間、レム睡眠までの時間、入眠できた際に15分以内にレム睡眠が出現するかを観察します。現在、ナルコレプシーと特発性過眠症の検査だと保険が適用されるようになっています。
ナルコレプシーの治療法
ナルコレプシーの治療には、薬物治療と生活指導の2種類があります。
薬物治療
ナルコレプシーは薬物治療をすることで、昼間の眠気を抑えたり、情動脱力発作を防ぐことができる場合があります。
しかし、ナルコレプシーの治療薬の中には、副作用があるものも少なくありません。そのため服用の際には、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
しかし、ナルコレプシーの治療薬の中には、副作用があるものも少なくありません。そのため服用の際には、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
生活指導
ナルコレプシーは、日常生活を送るうえで工夫すれば、症状を軽くすることができます。
・昼寝をする
強烈な眠気を感じることが多い時間帯に、習慣的に短い昼寝をとるようにしましょう。
・毎日の生活のリズムを同じにする
平日・休日にかかわらず、就寝と起床の時間を同じにしましょう。
・寝る直前は、カフェインとアルコールを控える
就寝時間の数時間前からは、カフェインとアルコールは控えるようにしましょう。
・たばこを吸わないようにする
とりわけ夜は避けるようにしましょう。
・毎日、適度な運動をする
就寝時刻の4~5時間前に、少なくとも20分間の運動を毎日するようにしましょう。
・寝る直前は食事をとらないようにする
寝る直前の食事は、睡眠をとることを妨げます。
・寝る前はリラックスする
入浴するなどして、リラックスすることは、快適な睡眠をとるうえで役に立ちます。
このように規則正しい生活をすることが、ナルコレプシーの症状を抑えることに役立ちます。
・昼寝をする
強烈な眠気を感じることが多い時間帯に、習慣的に短い昼寝をとるようにしましょう。
・毎日の生活のリズムを同じにする
平日・休日にかかわらず、就寝と起床の時間を同じにしましょう。
・寝る直前は、カフェインとアルコールを控える
就寝時間の数時間前からは、カフェインとアルコールは控えるようにしましょう。
・たばこを吸わないようにする
とりわけ夜は避けるようにしましょう。
・毎日、適度な運動をする
就寝時刻の4~5時間前に、少なくとも20分間の運動を毎日するようにしましょう。
・寝る直前は食事をとらないようにする
寝る直前の食事は、睡眠をとることを妨げます。
・寝る前はリラックスする
入浴するなどして、リラックスすることは、快適な睡眠をとるうえで役に立ちます。
このように規則正しい生活をすることが、ナルコレプシーの症状を抑えることに役立ちます。
まとめ
ナルコレプシーは「居眠り病」と別名があるように、居眠りとの区別が難しいです。そのため周囲の人や本人が昼間の眠気が睡眠障害から生じているものだと考えられないことがあります。
授業中や会議中に、うたた寝をしてしまうと、だらしないと批判されたり、やる気がないとみなされてしまうことがあります。本人も、起きていようと思っているのに寝てしまうことから、「自分はだめな人間」だと自分を責めてしまうことも珍しくありません。
しかし、ナルコレプシーをはじめとする睡眠障害による眠気は、気合いや根性だけで解決できるようなものではありません。適切な治療や規則正しい生活リズム、場合によっては短い昼寝をすることで改善されていきます。
そのため、上記のセルフチェックで点数が高かったり、日々の生活の中で強烈な眠気に困らされていたりする場合には、気軽に専門医を訪ねて相談してみるといいかもしれません。
授業中や会議中に、うたた寝をしてしまうと、だらしないと批判されたり、やる気がないとみなされてしまうことがあります。本人も、起きていようと思っているのに寝てしまうことから、「自分はだめな人間」だと自分を責めてしまうことも珍しくありません。
しかし、ナルコレプシーをはじめとする睡眠障害による眠気は、気合いや根性だけで解決できるようなものではありません。適切な治療や規則正しい生活リズム、場合によっては短い昼寝をすることで改善されていきます。
そのため、上記のセルフチェックで点数が高かったり、日々の生活の中で強烈な眠気に困らされていたりする場合には、気軽に専門医を訪ねて相談してみるといいかもしれません。
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