本格的に始めた模倣の練習。その方法とコツ

娘に模倣ができるとわかり、さっそく先生から教えてもらったことを家で実践することにしました。方法はこうです。

①「真似して」と言って(親が)何らかの動作をやって見せる
②子どもが真似をする
③すかさず、「真似できたね!、すごい上手!」などと言って褒める

(お子さんに合った方法は、専門の先生のアドバイスに従ってください)

私は、褒める必要性も知らなかったのですが、先生によると、褒めて親が嬉しくなると、子どもも嬉しくなり、さらにその行動が増えるのだそうです。

同じ方法で、「手を挙げる」「膝をたたく」「積み木を積む」など、いろいろやってみました。

模倣と言っても、手を叩くだけの簡単なものから、2工程以上(手を叩いた後に頭を触る、など)の記憶力を必要とするものまで、様々あります。

最初からできないものもありましたが、毎日少しずつ根気よく続けていると、2、3ケ月でできるようになってきました。

子どもが集中して取り組める工夫で、難しい取り組みにもチャレンジ

しかし、単純な動作を繰り返す模倣は、味気なくて面白くないですね。療育の1つに遊びを取り入れる方法があります。遊びを取り入れる理由としては、単純に子どもが興味を持てるから。

また、その子が1番楽しく取り組める遊びなら、合間に難しい模倣を取り入れても苦手意識を持ちにくい、という利点もあります。

そこで、我が家でも遊びを取り入れることにしました。

娘の好きな粘土遊びで「これできる?」といろいろな形を作らせてみたり、画用紙を半分に折り片方を親が簡単な絵を描いて、もう片方に同じ絵を描かせたり、ぽぽちゃん人形の洗濯セットで模擬洗濯したり…。

こうして難しかった2工程の模倣も、遊びが加わったことで、時間はかかりましたができるようになりました。

模倣から広がる、様々なスキルの獲得。さらなる自立を目指して

現在娘は小6、おじいちゃんから習字を教わっています。その他にも、1人で水泳やスキー、スケートができるようになりました。

でも、初めからそうだったわけではありません。そもそも、ここまでいろいろなことができるようになるなんて、当時は想像もできませんでした。

模倣は、教えるコツさえつかめば、いろいろな場面で応用が利くようになります

例えばスポーツ。家族で初めてスキーに行った時、模倣の要領で簡単に教えることができました。その他のスポーツも同様です。

また、掃除、洗濯物をたたむ、食事の準備など、自立に役立つスキルを身につけてほしいときも、「見て真似る」スキルが身についていれば、スムーズに教えることができます。

模倣ができるようになることで、子どもの成長も家族の生活の質も、向上していくのではないでしょうか。

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