「わかってもらえない」初めての経験に傷ついた次男
学校から帰ってきた次男は、目に涙をためてこのことを話してくれました。
今までは説明すれば、大人はみんなお兄ちゃんのことを分かってくれていたのに、どうして?
次男の中に事実を受け入れてもらえない悔しさが広がった経験だったと思います。同時に大事な兄のことを馬鹿にされたように感じ、憤りもあったのかもしれません。
涙を流す次男は、兄を思う悔しさと優しさが入り混じり、私がはじめてみるようなぐちゃぐちゃな顔になっていました。
今までは説明すれば、大人はみんなお兄ちゃんのことを分かってくれていたのに、どうして?
次男の中に事実を受け入れてもらえない悔しさが広がった経験だったと思います。同時に大事な兄のことを馬鹿にされたように感じ、憤りもあったのかもしれません。
涙を流す次男は、兄を思う悔しさと優しさが入り混じり、私がはじめてみるようなぐちゃぐちゃな顔になっていました。
「お兄ちゃんだけど、病気だから小さいんだ」ということを伝えた時、大人のように「ああ、そうなんだね」と理解し優しく受け止めてくれる反応ばかりではないんだと、次男ははじめて知ったのです。無防備だった心がどんなに傷ついたことでしょう。
これから先、この子が長男のことを無邪気に話せる日はないかもしれない。そんな思いが駆け巡りましたが、なるべく冷静に、内心の焦りを悟られないように努めて言いました。
「それは辛かったね。嘘つきって言われても負けずに言い返すなんて、本当に強い子だね!よく頑張ったぞ。
だけどみんな小さいから、君の言うことがまだ分からないのかもしれないね。大丈夫。後はお母さんに任せなさい」
なんでも思ったことを口にする一年生です。家族を揶揄されるということはどうしても出てきます。でも、ここで私が責める言葉を発してしまえば、この子は友達を憎むようになってしまうかもしれません。
子どもには「病気ゆえ体が小さい子もいる」ということは大人がきちんと話さないと理解できないでしょう。私は先生宛の連絡帳に、
「年齢が同じでも、生まれつきの障害ゆえ体が小さい子どももいるのだということを、子どもたちに伝えてほしい」と記しました。先生の対応は早く、翌日にはクラス全員の子に話してくれ、嘘つきといった子どもたちも謝ってくれました。
これから先、この子が長男のことを無邪気に話せる日はないかもしれない。そんな思いが駆け巡りましたが、なるべく冷静に、内心の焦りを悟られないように努めて言いました。
「それは辛かったね。嘘つきって言われても負けずに言い返すなんて、本当に強い子だね!よく頑張ったぞ。
だけどみんな小さいから、君の言うことがまだ分からないのかもしれないね。大丈夫。後はお母さんに任せなさい」
なんでも思ったことを口にする一年生です。家族を揶揄されるということはどうしても出てきます。でも、ここで私が責める言葉を発してしまえば、この子は友達を憎むようになってしまうかもしれません。
子どもには「病気ゆえ体が小さい子もいる」ということは大人がきちんと話さないと理解できないでしょう。私は先生宛の連絡帳に、
「年齢が同じでも、生まれつきの障害ゆえ体が小さい子どももいるのだということを、子どもたちに伝えてほしい」と記しました。先生の対応は早く、翌日にはクラス全員の子に話してくれ、嘘つきといった子どもたちも謝ってくれました。
障害児のきょうだいを親としてどう守っていく?
子どもは無邪気ゆえときに残酷です。特に障害のある子どものきょうだいは、悪意のない無邪気な言葉で傷つけられることがあるかもしれません。
次男はこれからも長男のことを「どうして体が小さいの?」「どうして抱っこされてるの?」と尋ねられることがあるでしょう。そのたびに相手にわかるように言葉を選んで説明するのは、幼い次男にとって心に負担がかかることだと思います。
できることなら、子どもが悲しい思いをしないように守りたい……。それが親の本心です。
けれど、子どもは友達の言葉で傷ついたり、逆に傷つけたり、そんなことを繰り返して大人になってゆくのでしょう。そして、心ない言葉を浴びたぶんだけ、きょうだい児は強く器の大きな人間へと成長していくのだと思います。
その代り、子どもの表情が暗かったり、とげとげしい物言いをするなど、いつもと違う様子があれば見逃さないようにしていけたらと思います。
傷ついて帰ってきたときに、せめて包帯を用意して、「大丈夫!なんてことないんだよ!」と穏やかな笑顔で受け止めてあげられる親でありたい、そう思っています。
次男はこれからも長男のことを「どうして体が小さいの?」「どうして抱っこされてるの?」と尋ねられることがあるでしょう。そのたびに相手にわかるように言葉を選んで説明するのは、幼い次男にとって心に負担がかかることだと思います。
できることなら、子どもが悲しい思いをしないように守りたい……。それが親の本心です。
けれど、子どもは友達の言葉で傷ついたり、逆に傷つけたり、そんなことを繰り返して大人になってゆくのでしょう。そして、心ない言葉を浴びたぶんだけ、きょうだい児は強く器の大きな人間へと成長していくのだと思います。
その代り、子どもの表情が暗かったり、とげとげしい物言いをするなど、いつもと違う様子があれば見逃さないようにしていけたらと思います。
傷ついて帰ってきたときに、せめて包帯を用意して、「大丈夫!なんてことないんだよ!」と穏やかな笑顔で受け止めてあげられる親でありたい、そう思っています。
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