素行障害(素行症)の併存症

素行障害(素行症)には、次のような精神疾患が併存することがあります。

・ADHD(注意欠如多動症)
・不安症群または抑うつ群
・双極症群
・物質関連症群

素行障害(素行症)の子どもは精神疾患を併存していることがあり、それらの疾患によって反社会的行動が引き起こされる可能性もあると言われています。学齢とともに、ADHD(注意欠如多動症)、不安症や気分症を併発する比率が高まるという研究もあります。
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DBDマーチ

ADHD(注意欠如多動症)の子どもの中には、社会適応がうまくいかないことがあり、その一部が反抗挑戦性障害(反抗挑戦症)となり、素行障害(素行症)、反社会的パーソナリティ障害(反社会性パーソナリティ症)へと展開していくことがあります。この一連の過程を、「DBDマーチ」と呼ぶことがあります(DBDは「破壊的行動障害」の略です)。

素行障害(素行症)が気になった時の相談先

素行障害(素行症)は、反抗挑戦性障害(反抗挑戦症)やADHD(注意欠如多動症)、うつ病などと関わりあっている場合が多いと言われています。特に、ADHD(注意欠如多動症)と反抗挑戦性障害(反抗挑戦症)を併存している場合、症状の経過が悪くなりやすいと予測されることもあります。

年齢相応の社会のルールを守ることができない、もしくは明らかに他者の人権を侵害していると考えられる行為を繰り返し行っているような場合には、以下の相談先に相談するか、医療機関を受診することを検討しても良いかもしれません。

■児童相談所:
児童相談所は、すべての都道府県と政令指定都市に最低1つ以上設置されている児童福祉の専門機関です。「子どもの養育に関する相談」、「障害に関する相談」、「触法行為に関する相談」など育児に関する相談ができる機関となっています。
児童相談所の概要|厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000201575.pdf
■全国精神保健福祉センター:
各県、政令市にはほぼ一か所ずつ設置されている、保健・精神保健に関する公的な窓口です。心の相談から、精神医療に係わる相談、アルコールや薬物、思春期の相談などを含め、精神保健福祉に関する相談をすることができます。相談については、電話で受け付けているところや予約制の場合もあります。詳細は、それぞれのセンターにお問い合わせください。
全国の精神保健福祉センター| 厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubutsuranyou_taisaku/hoken_fukushi/index.html
■児童精神科:
精神疾患を扱う医療機関です。病院やクリニックによっても異なりますが、具体的には、不安、抑うつ、不眠、ADHD(注意欠如多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、強迫性障害などが診療の対象です。

■心療内科:
心理的な要因から起こる身体の疾患を、心身両面から総合的に診る医療機関です。心理的な影響が要因で生じる症状に対して、身体的な治療だけでなく、心理面でのケアも行います。

精神科、心療内科のどちらに行ったらいいか迷う方もいらっしゃるかもしれません。医療機関のホームページに、診療対象となる疾患が書かれていることがあります。分からない場合には、医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

まとめ

素行障害(素行症)は、その年齢における社会のルールに反する複数の行動が継続的に行われる状態です。

不適切な行動が見られたときには、その行動の理由を探り、本人の特性に合った対応や環境調整を検討していくことが大切です。特にご家庭だけでは対応が難しい場合には、専門家に相談することをおすすめします。
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