発達障害の人の恋愛はなぜ難しい?特性があってもうまく付き合う秘訣、親やパートナーの関わり方を紹介

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発達障害のある人のなかには、恋愛が苦手と感じている人も多いのではないでしょうか?また発達障害の子どもがいる親にとって、子どもの恋愛や結婚は心配ごとの一つだと思います。障害特性によるさまざまな困りごとはありえますが、幸せな恋愛や結婚をしている人は多くいます。そこで、発達障害の人の恋愛で起こる困りごとと解決法の一例、素敵な恋愛をするために心がけたいことなどを紹介します。

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目次
  • 発達障害があると恋愛は難しいと、あきらめていませんか?
  • 発達障害のある人が恋愛で困ることって?
  • 恋愛したいと思ったとき、発達障害の人が心がけたいこととは?
  • 発達障害の子どもが恋愛で困ることは?親はどう接すればいいの?
  • 成人になって恋愛で困ることは?うまくいく方法は?
  • パートナーが発達障害だったら?
  • まとめ

発達障害があると恋愛は難しいと、あきらめていませんか?

恋愛や結婚は、自分と相手がお互いに思いやりながら関係を築いていく必要があります。そのため楽しさや嬉しさの反面、辛いことや悲しいこともたくさんある、複雑で難しいものです。

発達障害がある人は、その特性から対人関係やコミュニケーションに困難を感じることが多くありますが、これは恋愛に関しても多く当てはまります。苦手意識をもっていたり、半ば諦めてしまったりしている人もいるのではないでしょうか。

パートナーが発達障害のある人の場合、その特性ゆえに悩んでしまったり不満を抱えてしまったりすることもあるかもしれません。

また、発達障害の子どもがいる親は、「子どもに好きな人ができたら、どうなるの?交際、結婚はできるの?」と不安に思ったり、恋に悩む子どもをどう見守ったらよいか迷ったりするかもしれません。

こうしてみると、「発達障害があったら恋愛や結婚は難しい?」と思ってしまうかもしれませんが、発達障害がある人で恋愛を楽しんでいたり、幸せな結婚生活を送ったりしている人はたくさんいます。

本人やパートナーが少し意識したり、一工夫したりすることで、恋愛や結婚がうまくいくことは十分可能です。発達障害がある人やそのパートナーの、恋愛や結婚でよくある困りごとと解決方法について考えながら、素敵な恋愛ができるコツを一緒に探っていきましょう。

発達障害のある人が恋愛で困ることって?

発達障害のある人は恋愛をするにあたって、具体的にどのようなことに困ったり、難しさを感じたりするのでしょうか。今回は発達障害の中でも、ADHDと自閉症スペクトラム(自閉症・アスペルガー症候群など)を中心に、その特性と恋愛における困りごとをご紹介します。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDとは、不注意(集中力がない・忘れっぽい)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害の一つです。

この不注意、多動性、衝動性が恋愛においてもうまくいかない原因になることがあります。例えば、不注意ゆえにデートや記念日を忘れて恋人を怒らせてしまう、衝動性ゆえに思いついたら相手に構わず行動したり発言したりしてしまう、というようなことが考えられます。
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自閉症スペクトラム(自閉症・アスペルガー症候群)

自閉症スペクトラムとは、社会的コミュニケーションの困難と反復的な行動、限定された興味・活動などの特徴がある発達障害の一つです。診断時期によっては自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などの診断名で呼ばれている場合もあります。
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恋愛をするうえでは、自閉症スペクトラムの症状の一つである、コミュニケーション能力の乏しさが困り感につながることがよくあります。自閉症スペクトラムの人は、相手の気持ちや感情を読み取ったり、目的のない雑談をしたりすることが苦手と感じることが多いと言われています。そのため、恋人の気持ちがわからず無意識に怒らせてしまったり、会話のやりとりがうまくできず、不満を与えてしまったりすることがあります。

恋愛したいと思ったとき、発達障害の人が心がけたいこととは?

では、発達障害のある人が「恋愛をしたい、恋愛関係をうまく続けたい」と思ったとき、何に気をつければ良いのでしょうか。

自分の特性を自分自身で理解し、相手にも理解してもらう

発達障害がある人が恋愛に関して悩みをもった場合、まずその原因を自分自身で理解することが大切です。自分自身で考えるのはもちろん、わからなかったら誰かに相談しつつ、うまくいかない背景を探ってみましょう。

例えば、ADHDの人が「デートを約束した日時や場所を忘れることが多く、恋人に怒られてしまう」と悩んでいるとします。このような場合、自分のADHD特性と、恋愛面の悩みごとを照らし合わせてみましょう。「自分はADHDの不注意性が強く、忘れっぽいところがある。デートの約束をしても時間や場所をすぐ忘れてしまう。だから恋人を待たせ、嫌な気持ちにさせてしまっているんだ」と気づくことができます。

困り感の背景にある自分の特性を理解することで「だからうまくいかなかったんだ」と納得することができます。また、原因が分かれば解決策もおのずと見えてくる場合もあります。

自分の中で困り感と特性が結びついたら、それを相手にも伝えてみましょう。自分の特性について相手にも理解してもらうことで、2人で協力して解決していくことができます。

先のADHDの人がデートの日時や場所を忘れてしまう、という例の場合、「忘れっぽいのは自分の特性だから、忘れたときに思い出せるように記録を残しておけばよい」と考えることができます。カレンダーに日時や場所を書いておいたり、携帯電話やスマートフォンのリマインダー機能を活用したりして、すぐにデートとその詳細が思い出せるようにするといった工夫をすれば、悩みごとが改善できるかもしれません。

また、恋人に「自分には忘れっぽいという特性があって、どうしてもデートの日時や場所を忘れてしまいやすいんだ」と伝えてみることで、「じゃあ当日や直前にもこまめに確認し合おうか」などと、2人で協力して、困り感を補うことが可能です。

自分の恋愛面での困りごとを他の人に相談し、どう感じるか意見を聞いてみる

発達障害、特に自閉症スペクトラムの人は、相手の気持ちを読み取ることが難しいと感じている人が多くいます。恋愛をするうえでは、多少なりとも相手の気持ちを感じ取り、行動することが求められます。

相手の気持ちになって理解する、ということに苦手意識がある場合、家族や友人など信頼できる人に相談してみましょう。相手の何が分からないのかを話してみると、「相手はこういう気持ちだったからあなたにそんな行動をしたんじゃない?」「あなたのこういうところが嫌だったから怒ったのでは?」などと考えられる相手の気持ちを教えてくれます。

最初は相手の気持ちが分からないことが多くても、第三者に相談してみることで相手の気持ちと行動のパターンが見えてきたり、相手の感情を読み取る力を少しずつ習得できたりします。

発達障害の子どもが恋愛で困ることは?親はどう接すればいいの?

この記事を読んでいる方のなかには、子どもが発達障害で、将来恋愛や結婚ができるのか不安、という親御さんもいるのではないでしょうか。ここでは、発達障害がある子どもが恋愛で困ることや、そのときに親にできることをご紹介します。

発達障害がある子どもの恋愛

発達障害の有無に関わらず、思春期にさしあたると、異性や恋愛に興味が出てくる子どもがだんだん増えてきます。そのわりに、恋愛におけるマナーやルールは学校で詳しく教えてもらえるものではなく、体験や経験を重ねて自然と学んでいくことを暗に求められています。

思春期の子どもは、恋愛がどのように進んでいくのか、相手の気持ちを考えるとはどういうことなのかがまだ分かっていないことが考えられます。発達障害がある子どもの場合、周囲とのコミュニケーションを苦手とすることが多いので、特にこのような傾向が多いといえます。そのため、「相手のことが好き」という一方向の気持ちだけで突っ走ってしまうことがあります。

例えば、発達障害の子どもがいるご家庭で、こんな体験談があったようです。
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