「好き嫌いダメ!」は解決につながらなかった。偏食克服への第一歩は気づくこと
2017/07/02 更新

発達障害のある子どもは、その行動から叱られてしまうこともあります。でも、ただ注意や叱責しても悪循環を生むだけのこともあるようです。
我が家の場合、そのことに気づかせてくれたのは長男の偏食でした。
(漫画『光とともに…』の印象的な場面を毎月取り上げてのコラボ連載第3弾です。 制作協力: 秋田書店 )

モンズースー
Sponsored
秋田書店
39575
View
「困った子」、実は背景に理由があります
こんにちは。モンズ―スーです。
みなさんは自閉症児の光くんとお母さんの成長をつづったマンガ『光とともに…』を読んだことはありますか?
ご紹介したのは、光くんの通う特別支援学級の担任になったばかりの先生が、思うようにいかない子どもたちに怒ってしまうシーンです。先生は注意を続けますが、うまくいかず困り果ててしまいます。
このように発達障害のある子の行動には、一見すると「わがまま」「困った子」などと捉えられてしまう場合があります。でもその「周囲と違う行動」には理由がある場合が多いのです。
例えば、「好き嫌いなく食べるのが良いこと」と考えられている現代ですが、発達障害の方はその特性ゆえに食べられるものが極端に少ない場合もあります。
それは定型発達の人より感覚が過敏で「臭覚」「味覚」「触覚」などの刺激が強く感じられるため…というのも原因の一つのようです。
みなさんは自閉症児の光くんとお母さんの成長をつづったマンガ『光とともに…』を読んだことはありますか?
ご紹介したのは、光くんの通う特別支援学級の担任になったばかりの先生が、思うようにいかない子どもたちに怒ってしまうシーンです。先生は注意を続けますが、うまくいかず困り果ててしまいます。
このように発達障害のある子の行動には、一見すると「わがまま」「困った子」などと捉えられてしまう場合があります。でもその「周囲と違う行動」には理由がある場合が多いのです。
例えば、「好き嫌いなく食べるのが良いこと」と考えられている現代ですが、発達障害の方はその特性ゆえに食べられるものが極端に少ない場合もあります。
それは定型発達の人より感覚が過敏で「臭覚」「味覚」「触覚」などの刺激が強く感じられるため…というのも原因の一つのようです。
偏食のある長男、食べられないのは「わがまま」なの?
我が家の長男も1・2歳の時に炭水化物と乳製品などの一部の白いものしか食べられませんでした。栄養が偏っては体に良くないと思い、子どもの好きそうな料理を毎日作って並べてみましたが、食べるのは毎食白米だけ…なんてことが続きました。
たまに出かける時に、食事をコンビニで買おうとしても、具の入ったおにぎりは食べず、外食に行ってもキッズプレートの中に食べられるものが何もないこともあり、困ったことがありました。
たまに出かける時に、食事をコンビニで買おうとしても、具の入ったおにぎりは食べず、外食に行ってもキッズプレートの中に食べられるものが何もないこともあり、困ったことがありました。
「困った」行動の裏側にある理由に気づくことで変わること
私は好き嫌いのない子どもだったので長男の気持ちが分からず、はじめは周囲と同じく「わがまま」と考えていましたが、発達障害の特性による「偏食」を知って長男が食べられず困っていたことに気づきました。
もしその行動の裏側にある理由に気付けないままだったら、「光とともに…」で描かれている先生のように理解できず悪循環になってしまうのかもしれません。本人から「これが苦手」と話してくれると分かりやすいですが、それを他の人に伝えるのが苦手な子が多いのです。
でも、絶対に変わらないわけではありません。
もしその行動の裏側にある理由に気付けないままだったら、「光とともに…」で描かれている先生のように理解できず悪循環になってしまうのかもしれません。本人から「これが苦手」と話してくれると分かりやすいですが、それを他の人に伝えるのが苦手な子が多いのです。
でも、絶対に変わらないわけではありません。
長男も幼稚園の給食をきっかけに少しずつですが、食べられる物が増えていきました。
※このコラムは『光とともに・・・~自閉症児を抱えて~』の場面の中から発達障害の事例を取り上げてご紹介しています。秋田書店『フォアミセス』誌でも掲載しています。よかったらお手にとってご覧くださいね!
新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~<誕生・幼児編/保育園編> (ACエレガンスα)
Amazonで詳しく見る >
新装版 光とともに・・・~自閉症児を抱えて~<小学校低学年編> (ACエレガンスα)
Amazonで詳しく見る >

関連記事
角砂糖でカロリー補給をする息子、我が家の偏食との向き合い方

関連記事
「好き嫌い、恥ずかしいよ!」と怒鳴っていた私。息子の偏食がきっかけで…

関連記事
子どもの癇癪(かんしゃく)とは?原因、発達障害との関連、癇癪を起こす前の対策と対処法、相談先まとめ
当サイトに掲載されている情報、及びこの情報を用いて行う利用者の行動や判断につきまして、正確性、完全性、有益性、適合性、その他一切について責任を負うものではありません。また、掲載されている感想やご意見等に関しましても個々人のものとなり、全ての方にあてはまるものではありません。

あわせて読みたい関連記事

【合計31名にプレゼント】がんばる親子にメリークリスマス!バレエ鑑賞券やおもちゃが当たるキャンペーン開催
発達ナビ読者のお子さま、いつも頑張っているママ、パパにクリスマスプレゼントをご用意しました。ぜひご応募いただき、クリスマスをもっと楽しく過...
身のまわりのこと
5506
view
2019/11/27 更新
Sponsored

子どもの偏食、どうしてる? 発達障害との関係は?原因と工夫、みんなの体験談を一挙にご紹介!
発達が気になる子どもには、偏食があるケースも少なくないようです。保護者の方の中には、「偏食があり、食べられるものが少なくて悩んでいる」「調...
身のまわりのこと
126054
view
2017/11/24 更新

発達障害のキホンを知る

【図解】発達障害とは?もし「発達障害かも」と思ったら?分類・原因・相談先・診断についてイラストでわかりやすく解説します!
発達障害は外見からはわかりにくい障害です。定義や特徴も複雑で、イメージしにくいかもしれません。この記事ではイラスト図解で、発達障害にはどん...
発達障害のこと
208971
view
2018/08/28 更新

【図解】ADHDとは?イラストで分かりやすく紹介します!
ADHDは、外見からはその特徴が分かりにくかったり、「衝動的に行動する」「忘れっぽい」「落ち着きがない」などの行動面の問題は個人の努力不足...
発達障害のこと
138235
view
2018/10/30 更新

自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?年代別の特徴や診断方法は?治療・療育方法はあるの?
自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、自閉症やアスペルガー症候群などが統合されてできた診断名です。コミュニケーションに困難さがあり、限定さ...
発達障害のこと
2374152
view
2016/09/29 更新

【図解】学習障害(LD)とは?イラスト図解でポイントを解説!
学習障害(LD)がある子どもはどのような状態で、何に困っているのかご存知ですか?イラスト図解とポイント解説で、学習障害とはどんな障害なのか...
発達障害のこと
99141
view
2018/09/06 更新
この記事を書いた人
モンズースー さんが書いた記事

新年度、障害のある子の親が宝くじの当選より望むものって…?
入学・進級シーズンを迎える4月。発達障害のある子どもを育てる親は、子どもが少しでも過ごしやすい学ぶ環境を目指して、あれこれ考え、準備をしま...
進学・学校生活
35882
view
2018/04/02 更新
Sponsored

「何気ない言葉」が母を傷つける?発達障害の知識の差でできる溝とは…
発達障害のある子どもについて、励ましたり何気なく質問したりする言葉。悪気はなくても毎日子どもと接する母親にとっては傷つく一言になってしまう...
自分と家族のこと
49404
view
2018/03/02 更新
Sponsored

ヒーローキャラも現実では叱られる…誤解されやすいADHDっ子の育て方
ADHDの子どもたちの中には「漫画の主人公」のように見える子どもたちもいます。漫画の中では大活躍の楽しいキャラクターも、現実世界では理解さ...
発達障害のこと
26025
view
2018/02/02 更新
Sponsored

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら
コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。