秘伝三、とにかくやることを口に出せ!
ADHDの特性では、周囲の刺激に弱く、他の刺激が入ると、自分がいまやるべきことを忘れてしまうことがあります。
これは集中力の持続の弱さにも繋がってきます。例えば学校生活で、「〇〇をやりましょう」と先生に言われてやっていても、目の前に可愛らしい髪留めをしている子どもがいたら、そちらに注意を奪われてしまいます。
父も私も息子も、この特性のために学校生活はかなり苦労したと言っていました。息子の場合はまだ周囲の理解がありますが、私と父は、小学校時代は先生に怒られてばかりだったのです。
そんな父が私たちに教えてくれたのは、「今やらなければいけないことを、とにかく口に出せ」ということでした。
父は、家の中にいてもしょっちゅう指差し確認をしている人です。指差し確認をしながら、そのときにやらなければならないことを、ブツブツと口で繰り返しているのです。
父曰く、独り言を言って自分のやるべきことを確認することで、注意が他に奪われてしまうのを防ぐのだそうです。これは、注意欠如の特性が強い人にとってはとても効果的で、父も私も息子も常に独り言を言っています。
とはいえ、周りには「独り言多いよ…」と少し迷惑そうにされたりするので、ボリュームが大きくならないように注意するようにしています。
これは集中力の持続の弱さにも繋がってきます。例えば学校生活で、「〇〇をやりましょう」と先生に言われてやっていても、目の前に可愛らしい髪留めをしている子どもがいたら、そちらに注意を奪われてしまいます。
父も私も息子も、この特性のために学校生活はかなり苦労したと言っていました。息子の場合はまだ周囲の理解がありますが、私と父は、小学校時代は先生に怒られてばかりだったのです。
そんな父が私たちに教えてくれたのは、「今やらなければいけないことを、とにかく口に出せ」ということでした。
父は、家の中にいてもしょっちゅう指差し確認をしている人です。指差し確認をしながら、そのときにやらなければならないことを、ブツブツと口で繰り返しているのです。
父曰く、独り言を言って自分のやるべきことを確認することで、注意が他に奪われてしまうのを防ぐのだそうです。これは、注意欠如の特性が強い人にとってはとても効果的で、父も私も息子も常に独り言を言っています。
とはいえ、周りには「独り言多いよ…」と少し迷惑そうにされたりするので、ボリュームが大きくならないように注意するようにしています。
秘伝四、学習は細切れに!
ADHDの特性があると、長い時間集中して学習することが難しいときがあります。私が父から習って一番役に立ったのは、「細切れ学習」のススメです。
普通であれば、一科目に50分ぐらいの時間をかけて取り組むものかもしれませんが、私の場合はとても50分も集中が持ちません。そんな私に、父は自分がやっていた勉強法を教えてくれました。
それは、15分学習+5分休憩を1セットにして学習する方法です。私の場合は、休憩をはさむごとに科目まで変えていました。
15分英語の長文を読んだら5分休憩、次の15分は古文…というようなリズムで学習をするのです。他人から見れば「飽きっぽい」「集中力が続かない」というような印象だったようですが、15分集中すれば良いというスモールステップの目標であれば、比較的達成しやすくなると感じています。
息子も同じやり方で学習をしているため、今のところ勉強に対する抵抗感を感じずに済んでいるようです。忍耐を要求せず、「これなら出来るかも」という細切れのハードルを設定することが大切だということを、私は父から学びました。
普通であれば、一科目に50分ぐらいの時間をかけて取り組むものかもしれませんが、私の場合はとても50分も集中が持ちません。そんな私に、父は自分がやっていた勉強法を教えてくれました。
それは、15分学習+5分休憩を1セットにして学習する方法です。私の場合は、休憩をはさむごとに科目まで変えていました。
15分英語の長文を読んだら5分休憩、次の15分は古文…というようなリズムで学習をするのです。他人から見れば「飽きっぽい」「集中力が続かない」というような印象だったようですが、15分集中すれば良いというスモールステップの目標であれば、比較的達成しやすくなると感じています。
息子も同じやり方で学習をしているため、今のところ勉強に対する抵抗感を感じずに済んでいるようです。忍耐を要求せず、「これなら出来るかも」という細切れのハードルを設定することが大切だということを、私は父から学びました。
三代ADHDに救われている
このように、私と息子は、自分なりに工夫することで生きづらさを克服してきた父の教えで、困難をなんとかやり過ごし楽しく生きていくことができています。
発達障害は遺伝する、というようなことがよく取りざたされます。自分が発達障害だから子どもに遺伝するのではないか、と悩んでいる人たちもよく見かけます。けれども、私は父がADHDで本当に良かったと思っています。そして、自分自身にも特性があったことで、息子に伝えられることがたくさんあります。
ほんの少しの工夫と手助けで、生活がぐーんと楽になる、それを自分自身が分かっているということは、財産であると思います。 父からもらった宝物を、今度は私が息子に与える番です。
発達障害は遺伝する、というようなことがよく取りざたされます。自分が発達障害だから子どもに遺伝するのではないか、と悩んでいる人たちもよく見かけます。けれども、私は父がADHDで本当に良かったと思っています。そして、自分自身にも特性があったことで、息子に伝えられることがたくさんあります。
ほんの少しの工夫と手助けで、生活がぐーんと楽になる、それを自分自身が分かっているということは、財産であると思います。 父からもらった宝物を、今度は私が息子に与える番です。
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発達障害の息子の「自立」とは?想像もできない私に父が教えてくれたこと
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