児童指導員になるためには?

任用資格の取得方法

児童指導員として働くための任用資格を取得するには、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。

1. 児童福祉施設職員養成機関を卒業した者
2. 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を有する者
3. 大学・大学院で社会福祉学、心理学、教育学もしくは社会学を修得した者
4. 小学校・中学校または高校の教員免許を取得する資格を持っている者、かつ厚生労働大臣または都道府県知事の認定を受けた者
5. 児童福祉事業で3年(高卒以上の場合は2年)以上の実務経験を経て、都道府県知事が適当と認めた者

任用資格取得後の流れ

任用資格を満たした後は、希望する施設の採用試験を受けることになります。公立施設の場合は公務員試験、民間施設の場合はそれぞれの施設の採用試験を受験します。その採用試験に合格したら、児童指導員の職に就くことができます。
参考:児童指導員及び指導員の資格要件等|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000047434.pdf

児童指導員の今後

2017年4月1日でに省令が改正されたことを受けて、厚生労働省は、放課後等デイサービスの事業所における職員配置基準を「置くべき従業者を児童指導員、保育士又は障害福祉サービス経験者とし、そのうちの半数以上を児童指導員又は保育士としなければならない」としました(既に指定を受けている指定放課後等デイサービス事業者については、2018年3月31日までの経過措置が認められています)。

2012年に放課後等デイサービスの制度が設立されてから、年々利用者・事業所の数も増えており、この基準改定を満たすため、今後一層児童指導員のニーズが高まることが予想されます
参考:「児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準について」等の一部改正について |厚生労働省
https://www.nisseikyo.or.jp/images/news/gyousei/2017/170410/170410-18.pdf
参考:放課後等デイサービスの見直しについて|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000168835.pdf
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放課後等デイサービスの規制強化、保護者からの評価が今後は重要に?

まとめ

2017年4月より、放課後等デイサービスでも児童指導員の配置が義務づけられたことなどを受けて、児童指導員の需要、認知度ともに高まってきました。

子どもの貧困問題などの影響により、児童福祉施設に求められる役割は大きくなっています。また、障害のある子どもや保護者の支援も必要とされています。子どもたちをめぐるさまざまな問題や課題に向き合い、子どもや保護者に寄り添ってサポートをする児童指導員は、今後さらなる活躍が期待される職務です。
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