大事な予定もすっぽかすADDの私。手帳の存在すら忘れる私に革命を起こした●●の魔力

ライター:鈴木希望
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注意欠如障害(ADD)のある私は、カレンダーや手帳に予定を書き込んでも、診察などの予定を忘れてすっぽかしてしまうことがしょっちゅう。さまざまな工夫をしてもダメ…。困り果てていたある日、スケジュールをきちんと確認できるきっかけを発見!それは意外な方法で…!?

楽しみな予定ですらすっぽかす、ADDの私

ADD(注意欠如障害)のある私は、とにかく忘れっぽい。過去の何気ないエピソードは仔細に記憶している半面、今日明日のタスクや来週の予定などを失念しやすいのだ。

仕事については、日課となっているメールチェックで確認するし、前日からの流れで把握することができる。問題はイレギュラーな予定、月数回の通院などだ。

通院は楽しくないから忘れやすいのではないか、と言ったらそうではない(実は結構好き)。楽しみな予定ですら忘れてしまうのだ。

例えば観たいテレビ番組があったとする。その予定も覚えていられる自信がない。「テレビをつけっぱなしにしておけば?」というアドバイスをいただいたことがある。しかしわが家はテレビをつけっぱなしにする習慣がないというか、そもそもテレビの存在を忘れていることが多いのだ。そこで考えたのが、太字のペンでメモ書きをし、テレビに貼りつけることだった。これで見逃すことは激減した。
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楽しみにしているテレビ放送やライブも、これぐらいしないと忘れてしまう。
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問題は前述した通院である。私はてんかんなどの持病があるため、うっかりすっぽかして薬を切らすと大変なことになる。

とはいえ回数が多いため、テレビに通院予定メモを貼りつけたところ、今度はテレビ周りの情報の多さに疲れてしまい、逆にそちらを見なくなってしまったのだ。

周りからのアドバイスも、「変化が苦手」で受け入れられず…。

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愛用の手帳。毎年同じものを買っている。
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もちろん手帳やカレンダーに、予定をきちんと書き込んでいる。それでも忘れてしまう私を見かねて、周りの皆さんがさまざまな解決案を提供してくださった。付箋紙を活用する手帳術、毎日ざっくりとした予定を書き込んでいくタイプのノートなど。

ここで私のASD(アスペルガー)味、「慣れないものを受け入れられない」が発動する。気に入ったものを毎年買っている私にとって、タイプの違う手帳に変えることは、なかなかにして勇気がいることなのだ。

ちなみにスマートフォンのアラームは、びっくりしすぎて具合が悪くなるもので、使うことができない。

とりあえず、情報の多さに耐えながら、テレビ周りにメモを貼ることでしばらくはしのいでいた。
しかしあるとき、ひょんなことから私は、毎日手帳をしっかり確認する人間に変わるのだった。

「見ずにはいられない」きっかけは偶然に!?すごいぞ「推し」パワー!

2017年の夏、私が応援している俳優さん(以下、推し)のソロ・コントライブがあった。チケットには先行予約があり、特典は推しのサイン入り生写真。

これを逃してなるものかと、私は受付開始10分前からPCの前に正座し、時報と共に申込用WEBページをクリックした。
そして公演当日入手したその特典を、汚したり折ることがないように、手帳のカバー内側、そで部分にしまい込んだ。
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ここが袖部分。写真は俳優の小松利昌さん。
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すると翌日以降、ちゃんと開くようになったのだ、手帳を。どこにしまったか忘れたり、その存在を忘れることさえ珍しくなかった手帳を、だ。それも毎日。日に数回。推しの写真見たさに開き、そのついでにスケジュールをちゃんとチェックするようになったのだ。

あらゆる手帳術が意味をなさず、困り果てていた私が、スケジュールをチェックできるようになるなんて…。

推しパワー、すごい。
次ページ「有効なライフハックは人それぞれ。「推し」がいる皆さん、いかがでしょうか?」

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