「初めて知った」「ADHDの日もつくって」…アンケートの声

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みんなのアンケートでは、いろいろな意見が集まりました。「Yes」と回答した人たちの中には、「自分からも発信している」という人から、「もっときちんと理解してもらいたい」という切実な声までありました。知っているからこそ思いは強いですよね。

一方で、「No」という回答は34%と、決して低くない数値です。「意味があるのかな」「なんのためにやっているのかわからない」という率直な意見もありました。「啓発」のイメージがわかず、実際に何が行われているのかわからないということもあるのかもしれません。

「Yes」「No」のどちらにもあったのが今年「初めて知った」というコメントです。地道なことですが、一人でも多く、まずは「こんな日があるんだ」と知ってくれる人が増えるとうれしいですね。

実際のコメントを抜粋してご紹介します。

「Yes」の声の中にも思いはさまざま

3年程前に知り、毎年この日は身の回りの物をブルーでアピールします。
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/141
自閉症について検索しまくっていた3年前くらいに知りました。
結局内輪なので…なんだかなぁ〜という気持ちです。
もっと知ってほしい
もっと自閉症に対する支援をわかってほしい気持ちでいっぱいです。
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/141
私はテレビで特集されていたのを見ました。

発達の気になる人の家族・支援者だけでなく、様々な人に「自閉症」や「発達障害」について、知って貰いたいです!
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/141
今回のアンケートでは、知っている人の割合が高かったのです。しかし、「正しい理解にはつながっていない」と感じている方や、ほかの発達障害もあることも知ってほしいという意見が見られました。

「No」と回答した人の思いは…?

学習障害や、ADHDの日も、作って欲しい。
知らない人に、いつも混同される。4月2日が、こんな位置付けで
あることを、今日初めて知りました。
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/141
自閉症等に関する研究は、欧州が進んでいる事は知っていましたが
世界自閉症啓発デーがある事を始めて知りました。自閉症も一人一人個性があり
考え、そして理解して支援しなければと思います。
出典:https://h-navi.jp/selective_surveys/141
「初めて知った」という人が抱く思いも一つではありません。確かに、「発達障害啓発週間」に特化した活動はまだまだ少ないかもしれません。10月はADHD啓発月間とされていますが、まだ日本ではそれほど知られておらず、活動が広まっていません。これからほかの発達障害についても普及が進むといいですね。

東京タワーのイベントでは、さまざまな障害の当事者の人たちが実際にブースに立って来場者の対応をしたりする姿も見られました。こうして当事者の方自身がいろいろな人と触れ合うことは、知ってもらうための手段の一つとして大きな意味のある活動ではないでしょうか。

ほかにも、どんなことをしたら正しい理解が社会に広がるのか、これからも考えていきたいですね。

青い東京タワーが街の人たちに伝えること

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イベント会場には、ヘルプマークをつけている人や手話通訳の方とブースを回る人もいれば、車椅子の人の姿も見られました。自閉症や発達障害に限らず、さまざまな障害のある人が一堂に集まっていたのです。東京タワーという開かれた場所で当事者の人たちが集うことで、その場に居合わせた一般の人たちにも強く印象を残すことができるイベントになっているのではないでしょうか。

当事者の人たちや支援者がこうした啓発デーを通して、障害のことを社会へ発信することはとても意義があることです。

帰り道の途中、青い東京タワーに気づいてスマートフォンで写真を撮る人たちの姿があちこちでみられました。「自閉症の日だから、きょうは青いライトアップをしているらしいですよ」という会話をしているグループともすれ違いました。直接、会場に行くことはなくても、この日、青に染められた東京タワーを眺めてた人がたくさんいたと思います。

自閉症の人が暮らしやすい社会の実現には、まだ道のりが必要です。しかし、4月2日にブルーライトアップがあるということを知る人が多くなっていくことは、その入り口になると感じました。

取材協力:日本自閉症協会、TT2018実行委員会
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